「華菜ちゃん。準備出来た?」 ドアをノックして部屋の中にいるであろう華菜ちゃんに伺いたてる。華菜ちゃんだって美鈴ちゃんの事が心配なはずだから、直ぐに出てくると思ってたんだけど…。あれ?音沙汰なし?なんで? 「華菜ちゃん?どうしたの?」 コンコン。 ノックしてもやっぱり反応なし。どうしよう。女の子の部屋だから勝手に入る訳にもいかないし。かと言ってこのまま無視するのも。美鈴ちゃんが狙われてて、ストーカーだって美鈴ちゃんの親友を狙わないとは言い切れないし。でも、ドアを開けたら流石に…。恭平の彼女の部屋に入るのは…どうしよう…。 も、もう一回。もう一回ノックしても反応なかったら中に入ろう。うん。そうしよう。 コンコン、ガンッ! 「いだっ!?」 ノックと同時にドアが開くってどう言う事っ!?って言うか、顔にドアが直撃して滅茶苦茶痛いんだけどっ! 「優兎くん。ドアの前にいたらぶつけるよ?」 「ぶつけてから言わないでくれる…?」 「そんな事より」 「そんな事なんだ…」 「私ちょっと行ってくる」 「…へ?」 荷物も何も持たずに一体何処に行くつもりっ?そもそも荷物を取りに来たんじゃないのっ? 「華菜ちゃん。さっぱり行動が理解出来ないんだけど」 「夢子ちゃんからメールが来たの。皆で帰宅したらしいんだけど、愛奈ちゃん、一人で近江くんを探しに行ったらしいって」 ほら、と携帯を渡されて素直に書かれている文章を見ると、夢子『緊急連絡っ!うちの愚弟達からの報告っ!愛奈ちゃんが真っ直ぐ帰宅していないっぽいっ!多分、近江くんを探しに外に出たんだと思うっ!私、愛奈ちゃんを探しに行くっ!』 円『アタシも行くっ!何か情報が入ったら教えるっ!』 桃『了解しましたわ。こちらも人を使って探させます。何かありましたら直ぐに連絡を。念の為に、四従士の皆様にもご連絡をしておきます』となっていた。待って。四従士って誰? 「因みに四従士ってのは皆の恋人の事だから」 「え?いつからそんな風に呼ばれるようになったの?」 「美鈴ちゃんを守る四聖に、彼女達を守る従士が四人って意味らしいよ」 「……どっかで聞いた設定だなぁ…」 「自分の事でしょ、自分の」 さっくりと華菜ちゃんに突っ込みを入れられる。 「って、だからちょっと待ってよ。華菜ちゃん何処行くのっ?」 「だから、私
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