【彼女が結婚したがってるか見極める方法】【プロポーズのベストなタイミングは?】【プロポーズするなら、どうやって彼女の気持ちを探る?】……ネットでは、多くの人がアドバイスを書き込んでいる。【俺は三回プロポーズしたけど、全部断られた。でも、ベッドで迫って無理やり言わせたら、やっと頷いてくれたよ】これって、無理やり結婚させたってことじゃないのか?それを見た健吾は嫌悪感を滲ませ、すぐにその書き込みをスワイプした。【付き合ってた彼女は、ずっと『結婚しないで恋人のままでいたい』って言ってたんだ。でもある時からそう言わなくなったから、わざとネットで、『結婚しないで恋人関係でいる』っていう書き込みを見せて、『この人、君と同じ考えだね』って言ってみた。そしたら、『結婚には結婚の良さがある』ってすぐに言い返してきたから、今がプロポーズのタイミングだなって思ったよ】これは少し参考になりそうだ。そう思いながら、健吾はさらに下へとスクロールした。すると【俺の彼女はバツイチでさ。元夫がひどい奴だったから、結婚にトラウマがあって……】それを見て健吾の目が輝いた。これは自分の状況とよく似ていると思って、彼はさらに注意深く読み進めた。【付き合ってる間、俺は彼女にすごく尽くした。彼女もだんだん前の結婚のトラウマから抜け出して、俺を頼るようになってきた。結婚したいって言い出したのは彼女の方からだったんだ。彼女は結婚経験者だから、うちの大家族の面倒も文句ひとつ言わずに見てくれたよ。でもその後、俺は運命の人に出会っちまって、彼女とは離婚した】最後まで読んで、健吾の顔は氷のように冷え切っていた。クズ男が。浮気は浮気だろうが。運命の人だなんて、ふざけるな。なんでこんなクズが生きてるんだ?健吾はそのネットユーザーのIDを見つけ、洋介にメッセージ付きで送った。【このIDの持ち主を調べてくれ】洋介から、【かしこまりました】と返事が来た。それから健吾は、さらにウェブページをいくつか見たが、どれもくだらないものばかりだった。答えが見つからないどころか、腹が立って仕方がなかった。彼はスマホをしまい、人に頼るより自分で考えることにした。そう思って診察室のドアをまだ開けないうちに、電話がかかってきたので、健吾は少し静かな場所に移
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