All Chapters of 婚約者に裏切られ、親友にも裏切られた私が後に掴んだ幸せは…: Chapter 51 - Chapter 60

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第51話 ハワイ挙式の準備

「アロハ〜」 「「アロハ〜」」 綺麗なお姉さんに、ウェルカムレイを首に掛けてもらう。もうテンションが上がって楽しい! 陸人さんも嬉しそうだ。 空港に到着するとすぐに、サンオイルとプルメリアの花の香りがする。 「あ〜ハワイに来たんだ」と嬉しくなる。 そして、別荘へ行くのかと思ったら…… 「今日と明日は、ホテルに泊まろう」と言う陸人さん。 「え? そうなの?」 「うん、せっかくだし、それにウェディングの準備もしなきゃだから今日は、ホテルへ」 ──贅沢だなあ〜最高だわ 明日は、教会で2人だけの挙式。楽しみ〜 そして、 「迎えの車が来てるはずなんだけどな」と、キョロキョロして、 「あっ居た!」と、私のスーツケースと自分のをゴロゴロと押してくれる。 そして、ワンボックスカーか乗用車かと思っていると、 「菜月」と呼ぶ。 そこには、で〜〜〜〜んと車体の長い車が停まっていた。 「え? コレ? え──────!」 思わず口元に手を当てて驚く。 コレは、また人生初のロング車両リムジンでお出迎え! 驚きばかりだ。 室内は広々としていて、2人だと勿体ない気がする。せっかくだから、向かいあって広々座ってみるが、写真だけ撮って、やっぱり隣りにくっついて座る。 ウェルカムドリンクも置いてある。 今日は、ホテルと教会にしか行かないと言うので、陸人さんも乾杯しようと美味しそうなシャンパンで乾杯する。朝から最高! 日本は、まだ夜中だ。時差ボケでおかしくなる。 でも、美味しい! 何もかもが桁違いだな。 そして、ホテルに到着した。 チェックインは、午後3時からなので、フロントに荷物を預けて
last updateLast Updated : 2025-12-08
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第52話 ハワイだから…

そして、陸人さんと砂浜を散歩することにした。 「うわ〜ホントに綺麗だね」 「うん、凄く綺麗だな」 「お天気で良かった」 「うん」 ハワイは、11月から雨季だという。 自然に手を繋いで歩く。 「写真撮ろう!」と、海をバックに2人で何枚も写真を撮る。砂浜には、多くの人がいらっしゃる。 少し砂浜に座って休憩。 陸人さんが私を後ろから囲むように座る。 妙にベタベタしてくる。 ハネムーンだから良いのか…… 「菜月ドレス似合ってて綺麗だった」と言う。 「そう? 嬉しい」と言うと、こめかみにチュッとした。 「あっ! ハワイだからって」と笑うと、 「ん? ダメなのか?」と言う。 周りを見回すと、カップルが気にせずキスをしている。 「ワオ〜」と言うと、 「な?」と笑っている。 「ダメよ! 日本人だもの」と言うと、 「フッ、そっか」と笑っている。 「可愛いな」と、また、後ろからぎゅっと抱きしめる。 「りっくん! 酔ってる?」 「ううん。菜月またりっくんに戻ってる」と笑う。 「だって、りっくんの方が慣れてるから」と言うと、 「どっちでもいいよ」 「うん。色々準備してくれて、ありがとうね」と言うと、 「こんなんで良かったか?」と言う。 贅沢過ぎて、驚き過ぎて、最高で倒れそうだと伝えると、 また倒れたら、俺が治療するから大丈夫だと言う。 そうだった、陸人さんはドクターだった。 あの日から、ずっと助けられている。 私の方が、私なんかで良かったのかと不安になると言うと、また怒られた。
last updateLast Updated : 2025-12-08
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第53話 挙式

ホテルのレストランで朝食を摂る。 テーブルの向こう側で、朝からニヤニヤしている陸人さん。 昨日は、あれから歩いてカジュアルレストランへ行って昼食を食べた。 ポケ(マグロ)とアボカドのポケ丼、ガーリックシュリンプ、アワビとっても美味しかった。 陸人さんは、ハンバーガーも食べていた。 ──りっくん、ハンバーガー食べるんだ! 初めて食べている所を見たような気がする。 ずっと食べてるような気がするが、不思議と食べられる。 歩いていると、日本でも見かけるラーメン屋さんやうどん屋さんが有るとホッとする。それに、おむすびも人気だった。 「りっくんもお店を出せばいいのに」と言うと、 「そうなんだけどなあ〜」と、やはりハワイには大型スーパーマーケットが有るので、なかなか難しいと言う。 もちろん日本からも新規参入して店舗展開しているお店も有るようだが、物価も高いし、日本食は人気だがスーパーとしては、独自のインパクトがなければ厳しいかもしれないと熱く語る。 こういう話をする時は、経営者の顔をしている。 「ふふ、そうなんだ〜」と言うと、 「あ、ごめん」と笑う。 「ううん、私が言ったから」 常に仕事のことは、頭に有るので、どうしても仕事目線で見てしまうようだ。 そして、ホテルに戻ってチェックイン。 シャワーを浴びたくて、浴びたら眠くなってしまった。 なので、ディナーまで2人で爆睡してしまった。 陸人さんのスマホの目覚ましの音楽で目が覚めた。 ホテルディナーを予約してくれていたようで、美味しいステーキやロブスターをいただいた。 ハネムーンということで、お祝いのケーキまで用意されていて、スタッフさんや周りの方々に拍手していただいた。 陸人さんもそこ
last updateLast Updated : 2025-12-09
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第54話 サプライズ

そして、教会へ…… 担当者のラニさんに挨拶すると、早速私は、ヘアメイクをしてから着替える。 陸人さんもヘアメイクと着替えに。 「あとでね」 「おお」と手を振って、しばしの別れ。 手慣れたもので、ササっと綺麗に仕上げていただいた。 そして、陸人さんとご対面〜 ──うわ〜りっくんカッコイイ〜 ニコニコしながら近づいて来る。 そして、 「菜月、最高に綺麗〜」と、抱き寄せようとするが、 ドレスの裾が広がっていて、近づけなくて笑っている。 「ふふ」 ラニさんに、『ラブラブ』と言われた。 照れながら2人でニコニコしている。 そして、いよいよ教会の入口へと移動する。 教会は神聖な場所で、中に神父さんがおられるので、一礼して入るようにと言われたようだ。 「OK」と言って陸人さんが訳してくれる。 「OK」と私も親指と人差し指で輪を作る。 そして、扉が開いていよいよ入場。 頭を下げて、先に一礼の体勢になる。 扉が開いたので、顔を上げて驚いた! 「え?」 中には、父と母そして陸人さんのご両親がいらっしゃる。 「え、どうして?」 と言いながら、陸人さんの方を見ると、 「せっかくだから、ご両親だけ招待した」と言う。 そして、陸人さんは、父と交代するから、 「お父さんとバージンロードを歩いて来て」と言って両親に一礼してから中に入って行った。 キョトンとしていると、父が隣りに来て、母がベールダウンしてくれた。 「おめでとう」 「ありがとう」
last updateLast Updated : 2025-12-09
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第55話 撮影後、サンセットクルーズ

ウェディングドレスの裾を短くしてもらって、メイク直しもしていただき、そのまま海に出て撮影。 ──もう両親は行ったかなあ? 見られると恥ずかしい 2人だけだと思っていたので驚いたが、とても良い記念になった。 砂浜での撮影は、色んなポーズになるので、少し照れる。でも、良い笑顔で撮れているようで、仕上がりが楽しみだ。 そして、終了。 昼食は、軽く済ませて夕方からサンセット・ディナークルーズを入れてくれているようだ。 ***** 私は、初めてのサンセットクルーズ。 ハワイで2人で見るサンセットは、とても綺麗で、人前でも気にせず自然と距離が縮まる。 「綺麗〜」 「うん、綺麗だな」 デッキの手摺り、陸人さんが後ろから私を囲うように両手で持っている。 「菜月、初めて?」 「うん、初めて」 今にもキスしそうなほどの距離で頬を合わせる。 チュッと、やっぱり頬にキスした。 ──イケメンがすると何でも様になるな と照れながら、美しい景色を目に焼き付けた。 船内に入って、ハワイアンミュージックやポリネシアンショーを楽しみ、美味しいディナーに舌鼓を打った。 3時間半の周遊、とても楽しかった。 タクシーでホテルまで戻り、 「楽しかったね」 「うん、楽しかった」 そして、つい…… 「りっくんは、何度目?」 私は、聞いてから、くだらない質問をしてしまった! と反省…… 「あ〜2度目かな」と言われたからだ。 「そう、なんだ」 ──しまった、聞かなきゃ良かった……
last updateLast Updated : 2025-12-10
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第56話 ハワイ満喫

そして、 「今日は、あと、お風呂に入って、新婚初夜を迎えるだけなんだけど」と言った。 「ハハッ、何度新婚初夜よ!」と笑うと、 入籍した日は、入籍記念初夜、昨日は、新婚旅行初日だからで、今日は、結婚式を挙げたから結婚式初夜だと言う。 「じゃあ、また日本でも挙式披露宴をしたら?」 「日本挙式の初夜」と言った。 「ハハッ、ずっと初夜じゃん!」 「うん、菜月とは、毎日が初夜ぐらい大事」と言った。 「クッ」 キザ過ぎて笑ってしまったけど、イケメンが言うとなぜか許せてしまう。 「じゃあ早くシャワーを浴びなきゃね」と、着ていたワンピースのファスナーを下げて! と、背中を向けて髪を上げて頸を見せる。 チュッと頸にキスをして、ファスナーを下ろした。 「ありがとう」と、陸人さんの目の前で、黙ってワンピースを脱いで、バスルームに行こうとすると、下着姿のまま捕まり、もう一度キスをされた。 「待ってて」と言うと、 「分かった」と、おとなしく待っていてくれるようだ。 急いでシャワーを浴びて陸人さんと交代する。 その間に、ドライヤーで髪を乾かす。 バスタオルを腰に巻いて出て来た陸人さん。 胸板の筋肉が逞しくて好き。 私からドライヤーを取って、 「もう乾いた?」と聞きながら乾かしてくれる。 「うん」と言うと、 自分の髪を乾かし、ドライヤーをテーブルの上に置き、黙って私の髪を撫で、キスをした。 そこからは、ヒョイと私のカラダを抱き上げ、ベッドへ…… もう言葉は要らない。 陸人さんの逞しい胸板に指を滑らせる。 「ウッ」と小さな声を漏らす。 何度も
last updateLast Updated : 2025-12-10
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第57話 子どもの事、仕事の事、そしてウミガメ

陸人さんは、冷蔵庫のチェックをしている。 そうだった! お母様が食材を置いてあるからと言ってくれていた。 「りっくん、こんなに凄いお部屋、ありがとうね」と言うと、 「ううん、親父の持ち物だからな、そろそろ俺も何処かに買おうかな〜」と言った。 ──!! 「ハワイには、爺さんのマンションも有るから、何処か違う所に買うか」と笑っている。 ──笑えない…… 私がビックリした顔をしているからだ。 「肉とエビあった!」と冷蔵庫から出して、大きな肉の塊とオマール海老を見せている。 「あ、うん……」 「大丈夫?」と笑っている陸人さん 「会話のスケールが大き過ぎて、ついていけない」と言うと、そっと冷蔵庫の扉を閉めて、私をぎゅっと抱きしめた。 そして、 「そっか。俺さあ、小さくてもいいからマンション1棟買って、従業員にも安く貸し出ししようかと思ってるんだよね」と言った。 ──!! 「1棟!!」 ──もはや、私には、想像も付かない話だ 「うん、まあ、その方が福利厚生で会社所有に出来るだろう?」と言う。今、陸人さんは、きっと経営者の顔をしているだろう。 「なるほど……」としか言いようがない。 いつかは、お祖父様のマンションも、お父様のマンションも久慈兄弟で分けるのだろうから、今不自由していないのなら、自分のマンションとしては、ハワイに購入する必要がないんだ。 もう訳が分からないレベルの話だ。 「何処がいい? グアムぐらいにする?」と言っている。 「ハハッ」と引き攣りながら笑うと、 「大丈夫?」と言う。 「全然大丈夫じゃない! レベルが違う話だも
last updateLast Updated : 2025-12-11
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第58話 初体験

お店を見て回ると、気になるハンバーガーが目に入って来た。 「何アレ?」 紫色をしたバンズで挟んだハンバーガーだ! 「アサイーじゃないか?」と言う。 「へ〜凄い色だね」 「食べてみる?」 「うん、食べてみたい! あっ、でもアサイーボールも食べたいな〜カルーアポークも気になるし、でも……全部は食べられないかも〜」と言うと、 「なら、シェアしますか?」と言ってくれる優しい陸人さん。 「Thank you 〜」と言うと、 「 No problem!」と微笑む。 ──カッコイイ〜イケメン〜! 「「ふふ」」 ほのかに香るアサイーバーガーに、12時間じっくりローストしたカルーアポークのバーガー、それに、たっぷりのフルーツとアサイーを堪能した。 「はあ、お腹いっぱい、満足」 「よし、そろそろタートルに会いに行きますか?」と言われた。 「うん!」 砂浜まで戻ると、凄い人だかり。 皆さん遠目から見守っておられる様子。 「何処?」と探すと、 「あの黒い岩の横」と指差す先を見ると、 黒い岩と見間違えるほどの黒いウミガメが居た! 「うわっ、ホントだ!」 気持ち良さそうに、甲羅干しをしているようだ。 「こんなに近くで見られるなんて凄いね」 「うん、そうだな」 陸人さんは、私の腰に手を回し、優しい顔でウミガメを見つめていた。 「ほら、あっちにも居るぞ」と、砂浜を少し歩くと、 数頭のウミガメが居た。 パタパタと手足を動かして、前に進んでいる。 「今から甲羅干しするのかなあ?」 「そうだろうな」
last updateLast Updated : 2025-12-11
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第59話 新婚は、甘い

夕方まで遊んだので、今日は、街に戻って買い物をしようと、車に乗って戻ることに。 「楽しかった。ありがとう」 「良かった! 馬に乗りたくないって言われたらどうしようかと思った」と笑っている。 「ふふ」 「菜月、水着持って来たよな?」と聞く。 「うん、一応」 「どんなの?」と聞く、 「えっ、普通の」と言うと、 「普通って?」と笑う。 ハイレグのとか、すっごいのを期待してるのかと思って、 「すっごいのじゃない! 残念でした〜」と言うと、 「明日、シュノーケリングするから、聞いただけだけど」と真顔で言われた。 「……」 黙って、窓の外を見た。 「ハハッ」 ジトーッと陸人さんの方を見る。 「日焼けするかなと思って、羽織る物とかね……」と笑っている。 「……」 「なんなら、すっごいの、買う?」と言うので、 「買わない!」と言った。 「ハハッ、ホント菜月と居ると毎日が楽しいよ」と、手を繋ぐ。 ──私だって、新しい経験ばかり増えていって、嬉しいし楽しいよ。それに、もっともっと、りっくんのことが好きになってる。 ニヤッとしてしまった。 「ん?」と優しい顔で聞くので、 そう言うと…… 「最高だな」と満面の笑みを浮かべながら言う。 「うん」と、頭を少しだけ陸人さんの肩に、当てて凭れさせると、車を路肩に停めた。 そして、優しくキスをした。 「どうしても、キスしたくなった」と言う。 「フッ」と笑うと、もう一度、じっくりと素敵なキスをしてくれた。
last updateLast Updated : 2025-12-12
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第60話 陸人さんへの想いと仕事の話

──翌日 朝から水着を着る。 ビスチェ風のタンキニだから、そのまま着ても良いのだが、やっぱり日焼けするのは、イヤなので、ハーフパンツを履いて、上には、長袖のラッシュガードを着て、日焼け止めを塗ってから向かう。 「おお、いいじゃん」 「中は?」と、やはり中がビキニなのかどうか気になるもよう。 「脱いだら凄いのよ」と笑いながら言うと、 「え?」と、顔色が変わった。 「見せて!」と言う。 「イヤよ、秘密」と言うと、 「ビキニなら、絶対にラッシュガードは、脱ぐなよ」と言う。 「フッ」 仕方がないので、チラッと見せてあげた。 「あ〜」と、安心して笑っている。 「ねっ、全然大丈夫!」と言うと、私の手を握り、 「脱いだら凄いって言うから」と、抱きしめる。 「ハハッ、全部脱いだら凄いでしょ? りっくん揶揄うと面白い」と言うと、 「また、昨日の続きするぞ」と言うので、 「あ〜ダメダメ、もうお終い!」と逃げる。 昨夜も、とってもとっても、甘〜い夜を過ごした。 陸人さんが、お肉やオマール海老を焼いてくれて、 ワインで乾杯したら、私が酔ってしまって…… 「りっく〜ん」と、甘え出したようだ。
last updateLast Updated : 2025-12-12
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