どう考えても、告白をされている。 いくら超鈍感な私でも、わかっている。でも……予想外すぎて、どうしたらいいかわからない。 だって、まさかそんなことが起こるなんて、思いもよらなかったもの。思考回路はショート寸前。ああ、そんな歌詞、どこかの歌にあったなぁ。なんて、そんな余計なことは頭をよぎるのに、肝心の江藤くんへの返事が思い浮かばない。 だって、そんなことあるわけないって、まだ頭のどこかで思っていて……。 現実を受け止められなくて……。必死に考えて考えて、ようやく出てきたのは、なんともシンプルなものだった。「ありがとう」 「この期に及んでありがとうなの?」 「だ、だって、突然だったから……」 「辻野さんらしいね」これでもかと赤くなる私とは対照的に、江藤くんは楽しそうに笑った。その笑顔は、なんだか素敵に眩しくて。 いつもの江藤くんなのに、いつもの江藤くんじゃないような。そんなことがあったものだから、家に帰ってからもドキドキが止まらなかった。布団に入っても、目を閉じても、心臓の音がうるさい。バカみたいにドキドキとしてしまって、胸がきゅっとなって苦しくなって――その日はもう、自分の情緒が大変だった。でも、その大変が、ちょっとだけ嬉しかったりもした。
Last Updated : 2026-01-10 Read more