All Chapters of 地味なコア一個しか宿らないと思ったらチートみたいでした: Chapter 11 - Chapter 20

187 Chapters

第11話・嬉しかった言葉

 心臓が高鳴る。 可愛い女の子の無邪気な笑顔が、間近にあった。「君は二次試験に合格したんだよ? あの秘密の試験の一つを乗り越えたんだよ? 受験で追い詰められてコアの力に目覚めるって話はよく聞くじゃない。それが君にも起きたんだよ、きっと」「そ、うかな」「そうだよ」 渡良瀬さんは笑って頷いてくれた。「この瀬戸際で目覚められたなんて、君、すごく運がいいよ。よかったね。おめでとう」 笑顔で言ってくれた彼女は、驚いた顔をして、ちょっと笑ってから、ハンカチを差し出してくれた。 え?「ほら、拭いて拭いて。感激するのはまだ早いぞ。三次試験が残ってるんだからさ」 え? 僕、泣いてる……? ごめんとハンカチを断って、自分のハンカチで顔を拭く。彼方に何か言われるかと思ったけど、喧嘩腰で失格になったらたまらないと思ったんだろう、何も言わないでいた。「ごめ……ありが、と……」「それはお互い三次を受かってからにしようよ。大丈夫、だって君はコアを使えたんだもん。どういう力かは分からないけど、きっと君を助けてくれる力だよ! だから、君はきっと三次も通る! ついでにそのラッキーを私にも分けてくれればうれしいな」 ……世界に、こんなに言われてうれしい言葉があっただなんて。 ティッシュで鼻をかんで、涙が引っ込んだのを確認して、僕は頷いた。「ありがとう。渡良瀬さん」「どーいたしまして」 渡良瀬さんは人のいい笑顔で微笑んでくれた。 ……そうだ。 どういう理屈かは分からないけど、僕のコアは青色になって、僕は青く染まってたって言う。 色を変えるコアなんて聞いたことなかったけど、聞いたことがないからない、と言うのはせっかちな話だ。空気とかみたいに目には見えなくても存在してるものだってあるんだから。 未だにこのコアをどう扱うか分からない。 でも、コアは力を出したと渡良瀬さんは言った。言ってくれた。 なら。
Read more

第12話・受験内容

 二次試験合格者五十四人が連れてこられたのは、学校の建物に囲まれた中庭だった。 コイが泳いでいる池があり、木々もあり、拓けた場所もある。お昼とかここで食べると良さそうだな。 それにしても、何が始まるんだろう。 受験生は皆緊張している。 僕もかなり緊張していた。 コアの力を使えたらしいとは言え、自分の意志で発動させたわけじゃない。コアが青く光ってたと渡良瀬さんは言ってくれていたけど、自分でそれを確認したわけじゃない。 力の発動条件も方法も分かっていない分、僕は他の受験生より百歩も二百歩も後れを取っている。 それを乗り越えなきゃいけないんだ。「では、受験内容を発表します」 大勢の人間が、校庭をぐるりと取り囲むように立って、僕らはその真ん中にいる。 僕らを連れてきた試験官は、全員を見渡して、言った。「これより受験生同士、一対一で戦ってもらいます」 え。 受験生は思わずお互いの顔を見合わせて、バッと体の一部を隠した。 多分、コアのある場所だろう。 コアの色である程度相手の能力は見当がつくもんな。 隠してないのは彼方と僕くらいだ。 彼方は恐らくバレたって問題ないと思うほどの強い能力の持ち主で自信もある。僕は……隠したところでどんな能力を使えるか自分でも分かってないから隠すだけ無駄ってだけ。「コアを使用した攻撃・防御のみを認めます。肉体攻撃はコアの力でブーストした場合のみ許可します。試験官が終了を告げた時点で勝負は終わります。それ以上の攻撃をした場合は受験資格は剥奪といたしますのでご理解ください」 分かりやすい試験方法ではある。 コアの使い方を見ることもできるし、相手に対してコアをどんなふうに使えばいいのかという判断力や理解力を見ることもできる。 何より合否が分かりやすい。 しかし、試験官は無表情を崩さずややこしいことを続けた。「戦う場所はここ、戦う順番はありません。同時刻、同時間に全員でここで戦います
Read more

第13話・受験戦闘

「では、受験番号の順にくじを引いてください」 彼方が真っ先に出てくじを引く。「数字を読み上げてください」「7!」 彼方はニッと笑って紙を振った。 「3」「1」「19」と読み上げられ、渡良瀬さんが出て行く。「5!」 渡良瀬さんは番号を告げてから列に戻ってくる。 次は僕の番だ。 出来れば、そんなに攻撃の痛そうじゃない人と当たりますように……。 念じて、引く。「!」 僕は目を見開いて、そして天を見上げた。 僕の運は、二次試験を通過した時点で尽きてしまったようだ。「番号は?」「……7……」 彼方がニヤッと笑ったのが見えた。 ナマイキに自分に説教かまして逃げた僕を合法的にボコボコにする機会を手に入れたんだから、笑いたくもなるだろうな。「あの怖い人?」 渡良瀬さんが小声で聞いてきた。「……うん」 ああ、フルボッコ確実だ……。「大丈夫だよ」 渡良瀬さんはそんな僕の背中を叩く。「君なら絶対いけるって」「いけると、いいん、だけどね」「対戦相手は確認しましたか」「「「はいっ」」」 空気はピリピリしている。「では、グラウンド中に散ってください。一分後に勝負開始とします」「じゃ、頑張ろうね!」 渡良瀬さんはタッタッタッとグラウンドの端へ走っていく。 ポジショニングは、自分のコアの力を発揮できる場所を確保する、重要な能力だ。 だけど、僕にポジショニングって言われたってなあ……。 僕は全てを諦めて空を仰いだ。 彼方にボコボコにされるんだもんなあ……。あの空気の渦でも吹っ飛ばされるの確実だったしなあ……。あんなのまともに攻撃に使われちゃ死ぬっきゃないもんなあ……。短い時間だったけど、二次試験合格なんていい夢見れたし……だけど負けたら記憶全部消されるしなあ……。「五、四、三、二、一……」 試験官の声が高々と響いた。「試験開始!」
Read more

第14話・空気の弾丸

 あちこちで、炎が渦まき、鋼が飛び、大地が動き、草が散る。 みんな一生懸命なんだなあ、偉いなあ……。 ぼんやりと思っていると、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる人影。 彼方。「逃げないくらいの根性はあったか」 彼方はニヤニヤしながら言った。「その根性に免じて、俺の技、見せてやるから、よーく味わいな」 できれば痛くないのがいいけど。「俺のコア、白に近い青の力は、空気を操ることだ。しかも多方面にな。これを使うと空を飛べれば空気の刃も作れる」 はいはい、わざわざ説明していただけるんですね。ありがとうございます。「さっきは吹っ飛ばしてやろうと思ったが、今回は違う。俺、色々な技を開発してきたんだよ。それをお前に試してやる……」 はあ、じわじわといたぶるのがお好きで。「俺の実験台になる名誉を与えられたんだ、泣いて喜べ!」 僕、マゾじゃないんだけど。 思っている間に、左頬に青白いコアをつけた彼方は、人差し指を立てた。 その周りに、何か、見えないものがある。見えないものがある、と言うのは、その何かの向こうの景色が歪んで見えるから。小さな歪みがいくつもいくつも、彼方の指先から現れる。「これは空気弾。そんなに攻撃力はないけど、放った後もコントロールできるから的確に相手に当てられる。」 確実に相手に当てられるわけだ。 ていうか、いちいち僕に説明してからコア使うの? 非効率的だと思うんだけどなあ。 その時、地面がぐらりと揺れた。「うわ」 誰かが局地地震を起こしたのか。こんなスペースでも地面を揺らすのはかなりの荒技。伊達に三次試験まで来てないってことか。「痛い目に遭いたくなかったらコアで防御しな。ま、貴様みたいなウジムシが防御できるとは思えないけどなあ!」 空気の歪みをたくさんまとった彼方の指が、僕めがけて突き出される。 その瞬間、空気弾が、彼方の指から離れて
Read more

第15話・コア、覚醒

 青白い光が、僕を包んだ。 頭を庇って上げた右手のコアが熱い。 空気弾が、僕を包む青白い光に飛び込み……いや。 光に食い込んだ。 弾丸は僕に触れる寸前で、青白い光に食い止められた。 食い込んだ弾丸は、青白い光に包まれて……。 光の壁から跳ね返された。 ……違う。 弾丸は、まるで意志を持っているかのように、彼方めがけて飛んで行った!「なっ」 彼方は咄嗟に空気の壁で防御した。 彼の周囲を取り巻く風が弾丸を掻き消す。 そして、僕を包む青白い光は消えた。 右手の熱も、嘘のように引いていく。 その一連の動きが、僕にはまるでスローモーションのように感じられた。 コアを見る。 コアはいつもと同じように、淡いベージュのまま。 だけど、僕は感じた。 確かにコアが発動したのを。 僕の「助けて」と言う思いに反応して、コアが力を発揮したのを。「バカな!」 彼方が吠える。「空気弾を弾き返すなんて……いや、それより!」 彼方の右頬にあるコアが、青白い光を発している。さっき僕を包んだのと同じ色。「なんで貴様が俺と同じコアを持ってるんだ!」 やっぱりだ。 彼方も、僕を包んだ光が彼方のコアと同じ色をしていると言った。 多分、僕のコアの能力は……。「空気斬!」 今度は、空気を操る青白い光までが見えた。 これから、身を、守る。 同じ力で。 今度は自分のコアを見る余裕があった。 淡いベージュのコアは……一瞬にして、彼方と同じ色、青白い光を宿して、僕を包む。 空気の刃が、青白い光に触れる。 これを、相手に、返す。 空気の刃が、飛んできた時と同じ勢いで、彼方めがけて襲い掛かっ
Read more

第16話・色なきコア

 モニタールームでは、中庭の至る所に設置された監視カメラで、受験生たちの戦闘が映し出されていた。 弧亜学園の教師やコア医が、それを見ている。 その判定員全員の目が、一番大きいモニターに映し出されている二人の少年に向かっていた。 全く同じ色を宿している少年に。「おい、同じ色の受験生なんていたか?」「いや、一八三番は淡いベージュって申請が来てる」「だけどコアの光は全く同じ……」「学園長、これはどういうことで……」「一八三番のコアは」 学園長と呼ばれた人物は、ゆっくりと言った。「地肌に透けて淡いベージュに見えたのであって、恐らく、本来の色は」 二次試験の判定役でもあった学園長は、確信を持って、一同に告げた。「無色」     ◇     ◇     ◇     ◇ 出来た。 家族や先生とあれだけ練習しても発動できなかったコアが、これほどカンタンに発動するだなんて。 多分、だけど。 コアは唯一無二。だから似たような色でも人のマネは難しいって言うか無理。全く同じ色だったとしても、コア主の性格や身体能力で発揮できる力は違うという。 だからコアの発動の練習って言ったって、誰かのやり方をそっくりそのまま試すことはない。誰かのマネはできない。 他の人は。 僕のコアは、多分、誰かのマネをしないと発動しない力……誰かのコアの色を、コピーする力。傍に別のコア主がいて、それをコピーしなければいけない力なんだ。 そんな能力聞いたこともなかったから、家族や先生と同じように使おうとは思わなかった。 それが彼方との出会いの時、二次試験の時、そして今、発動したのは、コアの力で攻撃されたから。コアが僕の危機に、自動的に発動して、相手のコアの色と力をコピーして、同じ力を返すことで攻撃を反射して、僕を守った。 と、言うことは。 今の僕は彼方と同じ力を使えるって言うことだ。「くそっ、くそうっ」
Read more

第17話・戦闘終了

 こっちを眼殺できそうな目で睨みながら空気を練っている彼方から目を離さず、僕も空気を練る。 彼方が大体自分の胴体くらいの大きさまで空気を練り上げると、手を止めた。 それを確認して、僕も手を止める。「ものまねオウムなんかに、俺は負けない!」 ものまねオウム、ね。その通りだ。 だけど、やっとコアの使い方が分かって、微かにだけど勝機が見えてきたんだ、引く気はない。「食らえ! 空気圧殺!」 圧縮された空気を彼方が放つ。と同時に、僕も練り上げた空気を彼方めがけて放った。「行けええええええ!」 二つの空気の塊は、ちょうど僕と彼方の中間でぶつかり合った。 だけど、そんなのを決着がつくまで眺めているヤツは、いない。 彼方は空気弾をぶつかり合う空気に打ち込んでいる。文字通りの追い風を送っている。 僕も……!「きゃあっ!」 悲鳴が、聞こえた。 渡良瀬さん?! 渡良瀬さんが、ぶつかり合う空気の真ん中に吹き飛ばされそうになっている。 まずい。 あれだけの圧縮された空気の中に巻き込まれたら、コアを使ってもただじゃすまない。 僕は咄嗟に、座布団くらいの空気の塊を、渡良瀬さんと空気圧の真ん中に送り込んだ。 空気に跳ね返されて、ぽうん、と渡良瀬さんは地面に落ちる。 だけど、その瞬間、その油断を、見逃す彼方じゃなかった。「死になああああああ!」 その短い時間の間に練り上げた空気の塊を、彼方は空気圧に叩きつけた。 凄まじい風の力が僕めがけて襲ってくる。 咄嗟に全身を風の膜で覆ったけど、二人分プラス彼方が送り込んだ力の空気圧は、それこそ、台風のようなエネルギーとなって僕に襲い掛かってきた。「うわあああああ!」 僕は空高く吹っ飛ばされた。 おい、この高さは何だよ、生身で観覧車に乗ったようなものじゃないか。
Read more

第18話・診察

「そこまで!」 風見鶏に引っかかりながら、僕はその声を聞いた。 ああ……終わったか。 勝てなかった。コアに目覚めはしたけれど、結果を残せなかった。 でもまあ……いいか。 記念受験じゃなく、本当に、この学校に挑めた。 この戦いのことも、僕は忘れてしまうんだろうな。コアの発動方法まで忘れてしまうのかな。 ぼんやり考えていると、救助が来た。 試験官の人らしい。二人そろって浮いている。「怪我はありますか」「多分、ないです」「一応全員医務室に連れて行くことになっています。貴方もここを降りたらコア医の診察を受けてください」「分かりました」 ぶ~らぶら状態から解放されて、無事、地上に降り立つ。 半分ぼーっとしてて、この人たちの能力をコピーして下りればいいなんて考え、思いつきもしなかった。 そのまま医務室へ連れて行かれる。 コア医は生真面目そうな、ギリギリお兄さんと呼べる人間だった。「コアを見せて」 右手を突き出すと、コア医は眼鏡をかけなおし、じっと僕のコアを見つめた。「なるほどねえ……」 コア測定機にかけて、波長を診たりしてから(僕のコアを最初に検診した近所のコア医より設備はずっと新しかった)、コア医は手を離した。「初めて見たよ、こんな色は。あんな戦い方も」「……はあ」「是非とも本格的に調べてみたいところだが……」「阿古屋先生」 僕を連れてきた試験官に睨まれて、阿古屋と呼ばれたコア医はおっとと首を竦めた。「とりあえず、コアには異常なし、コアが肉体に与えた影響もなし。五体満足、おめでとう」 五体満足なのはいいけどそれでおめでとうと言われるとは思わなかった。「じゃあ、今日はもう帰ってよし」「え? 結果は?」「普通、受験結果が即日に出るかね」「……出ませんね」 筆記
Read more

第19話・謝る必要はない

 ……に見えたけど、まだ終わってなかった。 校門を出ようとすると、僕より背の低い人がいた。「丸岡君」「渡良瀬さん」 どんぐり眼に涙をいっぱい溜めた渡良瀬さんが立っていた。「……どうしたの?」「ご、めん、ね」 震える声で、彼女は謝った。……どうして?「私が、吹っ飛ばされなきゃ、丸岡君、あの人、倒せてたのに。私、庇って、吹っ飛ばされちゃって。ごめん。あんなこと言ったのに。丸岡君が、落ちたら、私の、せいだ……。ごめん」「ちょ、ちょっと、泣かないで」 ハンカチで涙を拭う渡良瀬さんが泣いている理由が、正直分からない。「もしかして」 僕はあの時のことを思い出して、言った。「僕が、空気のクッションで、君を空気圧から助けた時のこと?」 渡良瀬さんはこくんと頷く。「大丈夫だよ。僕は、十分に、いいことあったから」「でも、合格に、手、届いて、たんだよ?」「僕はいいんだ」 渡良瀬さんの目の前に右手を突き出す。相変わらず淡いベージュの僕のコア。「これの使い方が分かったから」「そ、うだ。どんな、力、なの?」「多分、コピー、かな」「こぴ?」「色が変わる」 渡良瀬さんは涙の溜まった目で僕のコアを見る。「どれくらいの距離かは分からないけど、傍にいる人のコアの色に変色する。そして、そのコア主と似たような技が使える」「私のコアはマネできる? これ」 渡良瀬さんは服の袖をまくり上げて、左ひじについた白みの強いピンク色のコアを差し出した。 多分、できる。 相手の能力を見なくても、色を認識していれば。 この色に、変われ、変われ、変われ……。 ゆっくりと、僕のコアが、白みを帯びてきた。 切羽詰まっているわけじゃないから時間はかかったけど、僕のコアは渡良瀬さんと同じ色になった。「……すごい
Read more

第20話・合格したら

 合格……? え、マジ。どうして。 僕、三次試験で負けたのに。 でも合格の二文字はしっかり記入されていて……。 それ以外の何か連絡の紙はないかと探して、封筒の中にもう一枚の紙が入っていたことに気付いた。 小さく折りたたまれた紙。たたまれたところに朱色の判が捺されている。 「合格者御本人のみお開きください」と言う但し書きもついていた。 何だろう。 そっと開いてみる。 何も、書いてない? 折りたたまれた白紙の用紙……いや、真ん中に、小さく何かが書いてある。 「コアを当ててください」 コアを? 当てる? 僕は右手の甲を紙に当てた。 その瞬間。 ぼっと紙が燃えた。 驚いて紙を手放して、熱くなかったことに気付くのに数瞬遅れて。 紙は跡形もなく燃え尽きて、その煙だけが残って。「合格、おっめでとーございまーす!」 甲高い声が響き渡った。 え。何。誰。 ここは僕の部屋だよね? 部屋にはテレビないよね? 女の子の声が聞こえるはずないよね? 頭の中をクエスチョンマークいっぱいにして、さっきまで煙が浮かんでいた方向を見る。 そこにいたのは。「……渡良瀬さん?」「はい残念、外れー」 僕の頭の大きさと同じくらいの身長をした、サイズ以外は渡良瀬さんにそっくりな、背中から透明な羽の生えた女の子が浮かんでいた。「私は弧亜学園から派遣された、丸岡仁さん専用のコア監視員でーす!」 コア監視員? そんなの、見たことはおろか聞いたことすらないぞ。 そんな僕の疑問に気付いたのか、コア監視員はニコニコ笑顔で続けた。「学園から派遣されたコア生物で、丸岡さんが、今この時から学園を出るまで、お傍でコア能力の監視をすることがお仕事でーす。ついでに規律違反などがないかなど監視するのもお仕事の内に含まれていますので、そこの所よろ
Read more
PREV
123456
...
19
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status