当然のことながら最高罰則の記憶操作&学園追放は風紀委員長が判断したとしても生徒会長の許可と生徒過半数の同意を得なければ下せない。 そこまで行かなくても、悪用すれば嫌いな奴にいっぱい罰則をつけたりできる。おまけに生徒同士のコアケンカなどに、風紀委員はコアを教師・研究院・コア医の許可を得ずに発動させることができる。 好きな時にコア発動できて、嫌いなヤツの学校生活を最悪なものにもできるなんて、風紀委員くらい。 だから、風紀委員は希望生徒の過去の行動をコア監視員に命じて徹底的にチェックして、感情的にならない、冷静にコア能力を使える、校則に詳しい、判断力がある、など色々な方面から判断して、生徒会、風紀委員会、教師連のゴーサインが出た生徒だけが風紀委員になれる。 ただし。「一年生が風紀委員になるなんてものすごく前例のないことなんですよー」「どうして?」「だって、一年生からは学園生活のデータから取れないでしょうー?」 それもそうか。コア監視員がついてからまだ一ヶ月。しかも学校に入学したその日だ。データなんてあるはずない。「優秀な一年生委員もいたことはいたんですけどー。それって現委員長なんですけどー。やっぱり二学期からの採用だったんですよー」「なら、何で風紀委員長は僕たちを誘ったんだろう」「丸岡さんならできるって思われたんじゃありませんかー?」「それこそデータないだろ」「期待されてるんですよー」「何処が」「色がー、じゃないですかー?」「そりゃレアカラー……カラーがないんだよな……無色なんて珍しいだろうけどさあ、それでそんな重役を任せるなんて」「重役とー、理解してるならー、いいんじゃないですかー?」「なんで」「自分のやることがー、重いものだって思うのはー、責任を背負うことだってー、分かってるってことじゃないですかー?」「そうなの、かな?」「私はそう、思いますよー? あとですねー。将来にも役立つんですよー」「将来?」
Last Updated : 2025-11-22 Read more