だが、体内の熱は引くどころか、いよいよ激しく燃え上がる一方だった。成哉はネクタイを乱暴に引きちぎるようにして緩め、眼前の女性に熱を帯びた眼差しを向けた。昂ぶりを抑えきれず、喉仏が上下に激しく震える。「紬、もう一人子供を作ろう。お前と、やり直したいんだ」その下に組み敷かれた女性は、羞恥を孕んだ艶やかな笑みを浮かべた。その美しさは、まさに今にも花開かんとする椿のようであった。成哉はその姿に魂を奪われたかのように見惚れ、彼女の顎を掬い上げると、貪るように深く唇を重ねた。「んっ……成哉、もっと優しく……っ」一夜が明け、翌朝。望美の体は、まるでバラバラに砕かれてしまったかのような、重苦しい倦怠感に包まれていた。彼女は隣で熟睡している端整な貌の男を見つめ、満足げにゆっくりと口角を上げた。――成哉。これでようやく、あなたは名実ともに私のものになったのね。朝の光が室内に無慈悲に差し込み、成哉は不快げに眉を寄せ、重い瞼を開いた。しかし、そこで視界に飛び込んできたのは、自分に向かって妖しく微笑む望美の姿だった。「成哉、起きたの?」望美は甘ったるい声を出し、どこか恨めしそうに言葉を繋いだ。「昨夜は、あんなに激しくするなんて……少し痛かったわ……」剥き出しの首筋には、昨夜の情事を物語る生々しい痕跡が、鮮明に刻まれている。成哉の脳内は、瞬時に驚愕と混乱に塗り潰された。「昨夜……昨夜は、そんなはずじゃ……っ」彼は喉を詰まらせ、目の前の女を凝視しながら、絞り出すように呻いた。「……どうしてお前なんだ!?」望美の笑顔が一瞬だけ強張ったが、すぐに元の余裕ある表情を取り繕い、わざとらしく問い返した。「私じゃなかったら、他に誰がいるっていうの?」成哉は言葉を失い、心中に荒れ狂う動揺を抑えきれなかった。昨日、伯父の件で紬との間に深い溝と誤解が生じたばかりなのだ。もしこの過ちが紬の耳に入れば、二人の関係は取り返しのつかない破滅を迎えるだろう。成哉は何も語らず、重い足取りでベッドを降りた。「成哉、どこへ行くの!?」望美が焦燥を滲ませて呼びかける。だが、返ってきたのは、拒絶を物語る男の冷ややかな背中だけだった。彼女はシーツを指が白くなるほど強く握りしめ、瞳の奥にどす黒い憎しみの光を宿した。――こん
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