瑛司の秘書たちは急いで家の隅々の防犯カメラを調べた。そして手際よく、細部に至るまで調べ上げた。確実な証拠をすべて手に入れた彼らは、それを瑛司に提示していた。「奥様はこの白いタクシーで出かけられました、社長。吾妻暁(あずま あきら)からの報告によると、このタクシーはあの夜、社長が滞在されていたホテルの前に停まっていたものと同じです」城田は目の前のノートパソコンの画面を指差して説明した。瑛司は顎をこわばらせ、その場ですぐに立ち上がった。「どうして俺はあの夜、ホテルの部屋にいたんだ?それに絵理は……どこでそれを知った?」瑛司は呟き、考え込み始めた。その時、瑛司は妻のスマートフォンのことを思い出した。すぐに、自分の仕事机に置かれた絵理の黒いスマートフォンを手に取った。画面のあちこちにひびが入っているのを見て、電源が入るかは分からなかった。瑛司はもどかしい思いで電源ボタンを押した。少しの間があり、やがて画面が点灯した。瑛司は息を吐いた。急いで妻の直近の発信履歴を確認した。しかし怪しい点は何もなかった。絵理はごく親しい人にしか連絡していなかった。瑛司は次にメッセージアプリを開いた。途端に眉をひそめる。一番上に、見知らぬ番号からのメッセージがあった。瑛司が開くと、後ろから撮られた写真を見て一瞬で目を見開いた。そこには、一人の女とキスをしているように見える瑛司が写っていた。その下には、瑛司がその時いたホテルの住所が書かれていた。「クソッ!」瑛司は悪態をつき、一気に怒りが込み上げた。「誰がこんなことをした!?」瑛司は、目の前でまだノートパソコンを操作している城田と吾妻を振り返った。「お前たち、そのホテルの防犯カメラも確認したか?」瑛司は二人に尋ねた。「はい、社長。その部屋で社長と一緒にいらっしゃったのは、梨沙様でした」「梨沙だと!?」瑛司は目を剥いて叫んだ。「間違いありません、社長」すべての防犯カメラの映像を見た瑛司は、両手を強く握りしめた。心の中の尋常ではない怒りで、もう容赦しないと決意した。今回ばかりは瑛司自らが動いてこの問題を解決するつもりだった。そして絵理の死は、彼が一生受け入れることのできないものとなった。瑛司はすぐに部屋を出て行き、城田も急いで彼を追いかけた。瑛司は時間
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