絵理奈と瑛司は子供たちを連れて、伊達一族が経営する高級レストランを訪れた。店内に入ると、すでに到着していた宗介の姿が見えた。琴音は、宗介の姿を認めるなり目を丸くして歓声を上げた。「おじちゃん!」琴音が、弾けるような大声で呼ぶ。その可愛らしい声に、宗介は勢いよく振り返った。琴音が自分に向かって駆けてくるのを見るなり、彼の顔がパッと明るく輝く。宗介は飛び込んでくる小さな体をしっかりと受け止め、高く抱き上げてきつく抱きしめた。「やあ、僕のお姫様……ずっと会いたかったよ」宗介は琴音の頭に何度もキスをした。その微笑ましい光景に、瑛司と絵理奈も思わず頬を緩める。「この数日、お前のことばかり探していたんだぞ」瑛司は笑いながら宗介と握手を交わした。「ふん、お前たちがちっとも連絡をくれないからだろ!僕だって琴音に会いたくてたまらなかったんだ」宗介は琴音の顔を見つめ、ぷっくりとした頬に愛おしそうにキスをした。ダークブラウンのコートを上品に着こなしたこの医師は、絵理奈の方へ向き直った。「絵理奈……」温かい微笑みを向ける。絵理奈は瑛司をちらりと見た。その視線は、まるで瑛司に許可を求めているかのようだった。瑛司が鷹揚に頷くのを見て、絵理奈は満面の笑みを浮かべ、宗介に歩み寄って親愛のハグを交わした。宗介は静かに笑い、彼女の背中を優しく叩く。「お前たちに会えなくて、本当に寂しかったよ」宗介が心から言う。「ええ、私たちもよ。前回会ってからずっと仕事に追われていて、おばさまのところへ顔を出す時間もほとんどなかったの。でも、おばさまはよくブティックへ遊びに来てくださるわ」絵理奈は体を離し、笑顔で答えた。「へえ、子供の世話をしながらブティックの仕事も続けているのかい?」宗介は驚いて目を丸くした。絵理奈は笑って頷いた。「ええ、なんとかね……」二人は顔を見合わせて笑った。彼らは幼い頃からの親友であり、その絆は深く純粋なものだ。妻が他の男と抱き合うのを見ても、今の瑛司はただ穏やかに微笑んでいるだけだった。かつてのように、宗介に対して無意味な敵意や嫉妬を抱くことはもうない。むしろ、過去の自分の理不尽な猜疑心や非礼な態度を思い返し、密かに恥じ入るほどだった。その時、翔が瑛司の袖を軽く引っ張った。翔は
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