──母に詰め寄られる修 「結婚した理由?」 「そうよ! 彼女、徳野家から婚約破棄されて追い出されたんでしょ?」 修は、母親を真っ直ぐに見つめ── 「母さん、何を誤解してるのか知らないけど、婚約破棄したのは綾の方だよ!」 「え? でも……SNSに出てたわよ」 「ああ、そんなのに踊られてるのか……ハハッ。 婚約破棄したのは、こちら側だよ! あの男、ずっと綾の妹と男女の関係にあったんだ! そんな男と結婚なんて出来るか? 汚らわしい!」 「え……」 義母は、綾の方を向いて、それが事実なのかと確認するような目で見ている。 綾は、思い出したくもない──紛れもない事実なので、視線を落とし悲しそうな顔をしている。 それを見た義母は、尖った鋭い眼差しを隠し、まるで可哀想な者に同情する憐れみの眼差しに替え、それを向けている。 そして…… 「そうだったのね、分かったわ。辛い事を思い出させて、ごめんなさい。でも……それじゃあ、貴方とは? 修とはいつ出会ったの? どうして、私たちに何の紹介もなくこんなに急に結婚することになったの?」 義母は、綾が徳野家との破談の理由については、理解出来たが、まだ修と突然結婚することになった理由には納得出来ていない。 「母さんには、言ってなかったけど……俺、ずっと綾のことが好きだったんだよ」 「え?……」 ──!! 義母も驚いているが、綾も目を見開き驚いている。 「倉田には、ずっと話して
Last Updated : 2026-04-14 Read more