──── 一方、西山は解雇された後──暗い部屋で一人酒を呑んでいるところに、突然見知らぬ番号から電話が鳴った。 『西山さん、天埜家の会社から追い出されたそうですね?』 「……あなたは、誰?」 『私が誰かは重要ではありません。重要なのは──あなたを彼らの前に戻してあげられるということ。更には、あなたの望みを叶えることもできる、ということです』 西山のグラスを持つ手が止まった。 「……何が目的なの?」 相手はくすりと笑った。 『ただ見てみたいだけですよ。あの二人が、いつまで持ち堪えられるのかをね』 通話が切れた後、西山はスマホの画面を見つめ、ゆっくりと笑みを浮かべた。 「……まだ終わっていない、ということね」 すると──スマホに、速報が流れた。 〈生中継! 姉妹決裂! 義妹が語る……〉 綾の義妹、美奈が会見をしている。 西山は、食い入るように画面を観ていた。 しかし……美奈は形勢逆転され、倒れてあえなく退場となった。 「フッ、甘いわね」 ──── 少し疲れ気味の修と綾。 帰宅すると…… 「大丈夫か?」 修が綾を気遣う。 「ええ、今回は、本当に有り難うございました」 「うん、
Last Updated : 2026-05-04 Read more