それから数日が経った日のことだった。元カノがまだ藍の元へと来ていると藍から聞いたわたしは、元カノが藍に寄り付かないように、わたしも一緒に駅まで送ることにした。 悪い虫が寄り付かないようにするには、わたしが追い払うしかないと思ったからだ。「藍、あの子……だよね?」「ああ」藍の隣を並びながら歩くのは、なんか不思議な気分になる。「あの子、毎日いるの……?」「ああ。二度と来るなって念を押したけど、言うことを聞いてくれない」そうなんだ……。てかあの子、結構若そうじゃない?「藍、正直に答えて。 あの子、何番目の元カノ……?」と聞くと、藍は「やめろ。何番目とか言わないでくれ」と言葉を返してきた。「あの子、なんでそこまで藍のことを……?」「俺にも分からない」「分からないって……。なんかないの?心当たり」そう問いかけるけど、藍は「心当たりか……。ないな」と答えた。「心当たりないなら、何で付きまわれてるのよ。心当たり、本当にないの?」「そんなこと言われてもな……。そんなの、俺が聞きたいくらいだ」藍は後ろからわたしたちを見つめる元カノを見て、そう答えた。「藍、あの子になんかしたの?」 「……分からないな」「分からないって……」藍がそんなんだと、わたしも分からないって……。「透子、アイツに何かされないように、注意しろよ」「え? 注意するのは、藍の方でしょ」なんでわたしが注意するのよ。「俺はどうなってもいい。……けど透子になにかされたら、俺はきっと黙ってない」「なにそれ……。わたしだって、自分の身くらい自分で守れるわよ」 そう言い返すけど、藍は「アイツはお前に何をするか分からない。透子のお腹には子供もいるんだぞ。……とにかく、気を付けろ」と言ってきた。 「……それは、分かったけど」「もし何か変なことがあったら、すぐに俺に言えよ? お前の身体は、お前一人のものじゃないんだから」「分かってるよ、そんなこと」藍は本当に心配性なんだから……。「とにかく、無理をしないこと。後、アイツに話しかけられても無視していいからな」「無視してって言われてもね……」そんなこと出来るかな。「いいから、言うこと聞いておけ」そう言われたわたしは「……分かったわよ」と返事をした。「透子、俺は心配なんだよ、お前のことが。 本当に大事だから」藍に
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