【番外編〜高城家のその後〜】「透子さん、出産本当におめでとう」「ありがとうございます、お義母様」結人が産まれてからしばらくして、わたしは藍と高城家を訪れていた。結人を出産したと報告したら、なぜか高城明人がたくさんのベビー用品を買い揃えてくれていた。 「これはわたしからの、出産祝いのプレゼントだ。使いなさい」「え?こんなに……ですか?」「ああ、そうだ。大切な孫のために用意したんだ。使いなさい」高城明人はいつもポーカーフェイスでなにを考えているのか分からない人だと思っていたけど……。 本当は藍と同じで優しい人、なんだな。「親父、別にそこまでしなくていいって言ったろ?」 藍が言うけど、高城明人は「なにを言ってる。お前がまだなにも用意してないって言うから、わたしが用意してやったんだろ?」と言い返していた。「そ、それは……」珍しく藍も、父親を前にすると言い返すことが出来ないようだ。「ありがとうございます、大切に使わせて頂きます。お義父様」「そうしてくれ。 にしても、結人は透子さんに似てキレイな顔立ちをしているな。こんなバカ息子に似なくて良かったよ」「おい、親父!」「まあ、お義父様ったら……」高城明人。……なかなか言うことがすごい。「なあ、俺にも似てるだろ?特に鼻とかさ」「分かった分かった。 まあお前に似て、バカでなければいいがな」「おいっ……!」でもこうやって見ていると、二人はなんだかんだ仲が良いのかも。やっぱり親子、だな……。 藍だって本当は大好きなんだよね、父親のことが。こうやって見てると、本当にそう思う。「お義父様、これからも何卒、よろしくお願い致します」「なにかあったら、遠慮なく言いなさい。わたしたちは家族なんだから」「はい。ありがとうございます」なんだかんだ高城明人は、わたしたちのことを考えてくれているようだ。 こうして高城明人が笑った顔を間近で見るのは、もしかしたら初めてかもしれない。「さ、念願の家族写真を撮ろう」「はい」今日は結人が産まれたので、約束していた家族写真を撮る日だ。 「藍、もっと笑いなさい」「は?笑ってるよ」 「もっと笑うんだ」「はいはい」こうして藍の両親と、藍とわたしと結人の四人で、家族写真を初めて撮った。 そういうのは今までなかったし、なんだか新鮮な気
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