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AIカレシの愛楽くん のすべてのチャプター: チャプター 51 - チャプター 52

52 チャプター

51話 どうしてこうなったの

「ゆう、あーんして」 「ゆうに触んな、クソ深美! ゆうは俺としゃべってたんだよ!」  うう……。朝から、隗くんが焼いてくれた大量のパンケーキを食べてたら、私をはさんで喧嘩が始まっちゃったよ……。 バチバチ睨み合う二人の視線が痛い……。  ……どうして、こうなったんだろう……。  もともとは、愛楽くんの修理を待つ間、隗くんが愛楽くんの代わりを務めることになって、私の、愛楽くんへの恋愛感情パーセンテージを超えたらそのまま引き継げる、みたいな話になってて。 そうしたら、どういうわけか、深美くんまで参戦することになって……。 深美くんはどうして参戦したんだろう。深美くん、たくさん助けてくれていい子だけど、よく分からない……。  家を出ようとすると、隗くんが宣戦布告のように堂々と言い放った。 「今日は外でのデートは休みにするけど、迎えには行くからな!」 「あ、ちょっとそれは……」  やんわり断って、扉を閉める。昨日、西園寺さんに見られちゃったし。 『何あれ、誰』『付き合ってんの?』  っていうメッセージが来てたから、『違います、お友達です』って返しておいたけど……。 あれだけ大きな花束を渡されているところを見たら、誰だって勘違いしちゃうよ。 他の人にも見られたらもっと大変なことになるだろうから、控えてもらおう。  深美くんと、タクシーに乗り込む。 深美くんが私の唇の端を、ふにっと
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52話 心臓が爆発しちゃう

 とはいっても、会社ではさすがに何もないよね……。 と思ったのに、深美くんはいつも以上に私に話しかけてきた。「そこのデータ、違うよ」と気付いて、マウスを持つ私の手の上に手を重ねて操作したりとか、「このイラストの、ここってどうやって動かしたらいい感じ?」と資料を持ってきて、体と顔を寄せて訊いてきたりとか。お昼休みに一緒にごはんを食べようって誘ってきたりとか――西園寺さんが入ってきてくれて、二人きりは回避したけど。 あれ? でも、これだけだったら普通かな……私が意識しすぎてたのかな……。 きっとそうだ。だけど、その意識してしまっていた成果が、しっかり数値に現れていた……。  恋愛感情パーセンテージ、32パーセント……。  え…………。  帰りのタクシーでこの数値を見せられて、私は唖然とした。 待って……一日で、28パーセントも上がっちゃったの……? あと二日……このまま同じように上がっちゃったら、57パーセント、超えちゃう……⁉ 「ちなみに、まだまだ夜もあるからね」  ヒイッ――!  深美くんを警戒しつつ帰ると、「おかえり、ゆう」と、また、隗くんに大きな薔薇の花束を渡された。 「えっと……あの、これはいつも、どういう……」 「一〇八本の薔薇は、永遠の愛。ずーっと愛してる、ゆう」  髪の束にキスされて、心拍数が上がる……
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