「ゆう、あーんして」 「ゆうに触んな、クソ深美! ゆうは俺としゃべってたんだよ!」 うう……。朝から、隗くんが焼いてくれた大量のパンケーキを食べてたら、私をはさんで喧嘩が始まっちゃったよ……。 バチバチ睨み合う二人の視線が痛い……。 ……どうして、こうなったんだろう……。 もともとは、愛楽くんの修理を待つ間、隗くんが愛楽くんの代わりを務めることになって、私の、愛楽くんへの恋愛感情パーセンテージを超えたらそのまま引き継げる、みたいな話になってて。 そうしたら、どういうわけか、深美くんまで参戦することになって……。 深美くんはどうして参戦したんだろう。深美くん、たくさん助けてくれていい子だけど、よく分からない……。 家を出ようとすると、隗くんが宣戦布告のように堂々と言い放った。 「今日は外でのデートは休みにするけど、迎えには行くからな!」 「あ、ちょっとそれは……」 やんわり断って、扉を閉める。昨日、西園寺さんに見られちゃったし。 『何あれ、誰』『付き合ってんの?』 っていうメッセージが来てたから、『違います、お友達です』って返しておいたけど……。 あれだけ大きな花束を渡されているところを見たら、誰だって勘違いしちゃうよ。 他の人にも見られたらもっと大変なことになるだろうから、控えてもらおう。 深美くんと、タクシーに乗り込む。 深美くんが私の唇の端を、ふにっと
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