スポーツはそこで切り上げることになった。愛楽くんがスポーツウェアからカーディガンとスキニーに着替えてきても、みりんちゃんと合流するまで、一時間の余裕ができた。 せっかくだから、ブルーモールのギフトコーナーで、みりんちゃんへのお土産を買うことにした。 久しぶりに会えるし、お仕事で疲れているだろうから、癒しグッズを揃えよう。 雑貨屋さんで、黄色いリボンの柄のホットアイマスクと出会う。黄色は、みりんちゃんの推しのレントのイメージカラーだ。これと、入浴剤をいくつかあげたら、リラックスしてもらえるかな。 ヴーッと、スマートウォッチが震えた。西園寺さんだ。『肉』『遠野と』 焼き肉の写真が送られてきた。『今度行こう』「ありがとうございます」のクマのスタンプを送る。 西園寺さんは、連絡先を交換してから、お休みの日とか、夜も時々こうやって、ふとした日常の様子を送ってきてくれていた。 気にかけてくれて、ありがたいし、嬉しい。 そうだ。ブザーの件もだし、いつもお世話になっているから、西園寺さんにもプレゼントを買っていこうかな。深美くんにも。最近あまりお話しできていないけど、気にかけてくれるし……。 西園寺さんはあまりお菓子を食べないと言っていたし、プログラミング部の他の先輩たちも、時々こういうアイマスクを使ってリラックスしているから、役立つかもしれない。緑色のハーブの香りのアイマスクを、二つ手に取る。「自分用? いいね!」「あ、西園寺さんと深美くんに、と思って。お世話になってるから……」「あ……」 入浴剤を取ろうと指を伸ばすと、後ろにいた愛楽くんが、私の指を掴んで、止めた。「……あ……その二人にあげたら、会社の人みんなにあげなきゃだめになるんじゃないかな、って思って~」 そっか。他の先輩にも、よくしてもらっているから、たしかにそうだ。 それなら今度、やっぱり皆さん用にお菓子を買っていくのがいいかな。配りにまわらないとと思うと、緊張するけど……。 西園寺さんと深美くんの分を戻して、今日は、みりんちゃんの分だけをラッピングしてもらった。 *** みりんちゃんとのお夕飯の場所は、マンションとブルーモールのちょうど中間にある、和定食のお店だった。 みりんちゃんとお出かけする場所は、大体みりんちゃんが行ってみたいところ。今回もそうだった。 車を
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