「その殺し屋は……一体誰なの?」真樹の口から語られたその名前はーーー。「……KENGOだよ」「……っ!?」えっ……。えっ? ボス……?ボスが、真樹の恋人を……? そんなの……信じられない……。「俺の恋人を殺したのは……君のボスだよ、朱里」「ウソ……。ウソよ、そんなの……」絶望する私に、真樹は「だから俺は……殺し屋になったんだ。 君と同じだよ、朱里」と告げた。「……ボスが、あなたの恋人を殺したの?」「そうだ。……だから俺は、君のボスに復讐するために殺し屋になった」そんな……。真樹は、ボスを恨んでるんだ……。「……あなたも、私と同じなのね」同じ境遇の私たちは、似た者同士ということなんだ。……私も真樹も、同類だったんだ。「……朱里、俺は君のボスを許すことが出来ないよ。君と同じで、一生許すことが出来ないと思う。 大切な人を奪われた悲しみは、君も充分に分かってるだろ」「……あなたの言うとおりよ、真樹」「でも俺は、君を愛してる。……愛する人が出来たんだ、俺にも。君という人が」私は……なんて言えばいいのだろうか。 彼を恨んでるのは確かで、そうしたいと思ってた。でも……分からなくなった。なにも言うことは出来ない。「朱里、俺はどうなっても構わない。 だから、千歳を開放してくれないか。千歳は何も悪くないんだ。何も関係ないんだ。 だから……頼む、千歳を開放してやってくれ」「……わかった。開放してあげるわ」 私は真樹からの頼みを受け入れた。 ハルキに連絡をして、千歳をすぐに開放するように伝えた。 ハルキは驚きながらも「ああ、わかった」と了承してくれた。「約速通り、千歳を開放したわ」「ありがとう……朱里」真樹、これであなたは満足なの?「真樹、あなたボスに会いたい?」「え……?」私は真樹を見つめながら、「ボスに会いたいなら、会わせてあげる」と伝えた。「……なぜだ?」真樹は不思議そうに私に問いかける。「ボスに復讐がしたいんでしょ?……だったら、復讐すればいいじゃない」なぜこんなことを言ってしまったのか、私にも分からない。 でも、私がこの男に復讐したいのと同じように、真樹もボスに復讐したいと思っていた。「君のボスだろ? いいのか、君はそれで」「……私もあなたと同じよ。だから、復讐したければすればいいわ。 ボスだってきっと、復讐し
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