新しいお隣さんの姿を認めて、莉亜はポカンとした。こんな短い間に、自分が引っ越す家を選んだかと思うと、朔也がすでにここで新しい家を購入してしまうなんて……わざとじゃないとは言わせない!しかし、朔也の行動に対して、莉亜は結局目をつぶることにした。心の奥底で、密かな喜びが湧いているのを感じていた。もうすっかり、朔也がそばにいる日常に慣れてしまっていたのだ。彼女は気づいていながら、あえて口にしないことにした。引っ越し当日、玲衣が花束を持って訪ねてきて、ついでにたくさんの食材も買ってきてくれた。莉亜を見るなり、玲衣はペラペラと喋り始めた。彼女は最近、会社で忙しくしていることや、弁護士として直面する法律問題が少なくないことを話し始めた。莉亜に愚痴をこぼしながら、自分が手掛けているある案件が、莉亜にぴったりだと言った。彼女にとって投資に適している案件だろうという。二人は長年の友人であり、玲衣がその話を持ち出しても、莉亜は特に疑いはしなかったが、少し不思議に思った。「最近、どうしてあなたがそういう案件に関わってるの?それも投資に関係あるの?」「だって、あなたは今や億万長者とも言えるでしょ!この案件は間違いなく儲かるわ。あなたを嵌めたりしないよ。でもやっぱり自分で決めることね。相馬さんと相談してみたら?彼は商売をやってるから、その辺は詳しいはずよ!私が友達から聞いたんだけど、その弁護士事務所ではみんなその案件に投資してるのよ。だから、あなたも誘おうかなって思ったの」莉亜は少し考えた。確かに自分の手持ちの資産の一部をその件に回すことはできる。リスクについてはあまり心配していなかった。「あなた自身の貯金は足りるの?もし投資したら、あなたの生活に影響が出ないの?」莉亜はむしろ友人の方が心配だった。玲衣は首を振った。「私のことなら、心配しなくていいわよ!」そう言いながら、莉亜にウインクした。「最近、ボーナスをたくさんもらったのよ……あなたの彼氏さんが、来年提携の機会をうちの事務所に任せるって言ったでしょ?うちの事務所が前倒しでボーナスをくれたの」これが、最近玲衣が朔也の文句を言わなくなった理由の一つでもあった。「そういえば、この案件が本当に儲かりそうなら、相馬さんと相談してみたら?彼も興味を持つかもし
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