話をしているところへ、莉亜もやって来た。久しぶりに「元姑」に会い、莉亜は朔也のそばに歩み寄り、自然に彼女に挨拶をした。その瞳の奥にある感情は穏やかで、恨みもなければ、別に敬意も感じられなかった。薫子も莉亜が来るとは思っていなかった。彼女は莉亜を見て、次に朔也のほうを見て、何かを悟ったように、ため息をついた。「あなたも潤も大きくなったわ、誰も私の言うことを聞かなくなるものね。まあいいわ。もう心配事を増やさないでくれればそれでいいの」実は、今回潤が彼女のところに来て、家を売ってほしいと言った時、薫子は最初、あまり乗り気ではなかった。あの屋敷は何年も住んできた家だ。それを潤の会社のために売らなければならないと思うと、薫子は当然、亡き夫に申し訳なく思った。しかし、たった一人の大事な息子が、今、金がないと言い出したのだ……それに、薫子の手持ちの貯金では、この大きな穴を埋めることすらできなかった。潤を安心させ、自分の持っているものを狙わせないようにするために、薫子はこうするよりほかなかった。その頃、廊下では、美琴と潤が足早に薫子が引っ越した家へ向かっていた。「最初からあなたのお兄さんがお金を出してくれればよかったのに。今、彼の商売は順調で、きっとまだたくさん貯金があるはずよ」美琴はここ数日、こっそりと調べていた。朔也は何の影響も受けておらず、会社は順調で、多くの不動産も所有している!どれか一つの物件を手に入れるだけで、潤の会社の危機は解決できる。しかし、朔也が相馬家の養子であることを知っている美琴は、このことを潤に話せないことも分かっていた。さもなければ、潤の自尊心が傷つくことは間違いなかった。そう考えて、美琴は嬉しそうに言った。「やっぱりお義母さんに家を売らせて正解だったわね。一人で部屋を借りて暮らしているのを知ると、彼がやっぱり見ていられなかったでしょ……」今回、自ら金を出して薫子に新しい家を買ったのだから、今なら、彼女と潤もそこに引っ越すいいチャンスではないか?しかし、潤は、この棚ぼたに対して、内心では抵抗があった。何しろ、それは朔也が出した金で買った家だ。今や朔也が莉亜と一緒にいることと、あらゆる方面で自分よりはるか優れているのを考えると、潤の心には嫉妬の感情が渦巻いた。しかし、会社の資
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