伊吹の熱が背中に密着してくる。その体温が、指先の余韻ごと全身に染み渡るのを感じた瞬間、南條は呼吸を忘れそうになった。太腿を抱えられ、ゆっくりと腰を引き寄せられる。背後から伊吹の体が重なり、すぐ下腹部に熱いものが触れる感触。期待と、ほんのわずかな緊張。それでも、「もう受け入れたい」と思ってしまう自分の渇きが、羞恥よりもはるかに大きい。伊吹はそっと、南條の肩にキスを落とした。「…いきますね」静かな囁き。南條は声にならないまま、シーツをぎゅっと掴んだ。その瞬間、伊吹の先端がゆっくりと、じわじわと、南條の中へ押し入ってくる。最初の侵入は、やはり強い違和感とわずかな痛みを伴った。だがそれよりも、“内側が満ちていく感覚”の方が強烈だった。「…っ、は…ぁ……」声が漏れる。圧迫と熱が、身体の奥深くを埋めていく。深く、さらに深く、伊吹がゆっくりと進んでいくと、背中越しに彼の吐息が耳元にかかる。完全に奥まで入った瞬間、南條の身体はびくりと跳ねた。「すごい…全部入った」伊吹の声が震えている。その熱を内側で包み込む感覚。前回とは比べものにならないほど、南條は自分の奥が“伊吹でいっぱいになる”ことに、はっきりとした快感を感じていた。しばらく動かず、伊吹の手が腰骨をそっと撫でる。「大丈夫ですか」「…もう、動いて…」南條は自分でも信じられないくらい素直な声で応えた。すると伊吹はゆっくりと、浅く、小刻みに腰を動かし始める。最初はゆるやかな往復運動。だが、奥まで擦れる感覚が、敏感になった内壁をなぞり、背骨の奥に快感の火花が散る。「…あ、ぁ……っ、」伊吹は深く突き入れることはせず、敢えて浅く、だが角度を変えたり、時折ぐっと押し込んだりと執拗に“奥の一点”を探り続ける。それが焦らしなのだと気づいたのは、何度も突かれ、何度も頂点に近づいては引き戻される感覚を味わった後だった。「…伊吹、あっ、…や、だ……もう、」腰が勝手に伊吹の動きに合わせて揺れる。それなのに、伊吹は絶妙な力加減で南條を“イかせない”まま、奥をじらし続ける。「まだですよ、南條さん」耳元で囁かれる声が熱くて、ぞくりと鳥肌が立つ。伊吹の手が腰をしっかり支え、動きをコントロールされる。快感は臨界点すれすれで膨れ上がり、ひたすら“待たされる”ことそのものが快楽に変わっていく
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