Share

30.重なる名前

Auteur: 中岡 始
last update Dernière mise à jour: 2026-01-23 16:06:42

ベッドの上で、南條の身体はすでに十分に熱を帯びていた。

伊吹の指と唇に導かれ、緊張はほとんど溶けている。それでも、最後の一線だけは、まだ越えられていない。その境目に、伊吹は膝をつき、南條の顔を見下ろした。

乱れた呼吸。濡れた睫毛。唇はわずかに開き、声を堪えるように喉が動いている。

伊吹は、そのすべてを胸に焼き付けるように見つめた。

「司さん…」

名前を呼びながら、伊吹はそっと体を近づける。

南條の太腿に手を置き、ゆっくりと力をかけると、南條は一瞬だけ身を強張らせ、それから小さく息を吐いた。

「……大丈夫だ」

自分に言い聞かせるような、その声に、伊吹の胸が締め付けられる。

「ゆっくり、いきます」

そう告げて、伊吹は慎重に、深く、体を繋げていった。

触れ合う熱が、境界を溶かしていく。

南條の身体がびくりと跳ね、喉から低い声が漏れる。

「……っ、伊吹……」

伊吹は動きを止め、額を南條の額に寄せた。

呼吸が重なり、互いの熱がはっきりと伝わる。

「無理しないで。司さんのペースで」

その言葉に、南條は小さく首を振った。

「……続けて」

その一言が、伊吹の中の何かを決定的に解放した。

伊吹はゆっくりと腰を動かし、深く、確かめるように繋がる。

そのたびに、南條の声が震え、指がシーツを掴む。

「司さん……綺麗です」

名を呼びながら、伊吹は律動を刻む。

南條の身体は次第に力を抜き、快感に身を委ねていく。

息が荒くなり、喉がかすれる。

「……は、……っ」

耐えきれなくなったのか、南條の目尻から、きらりと光るものが零れた。

伊吹はそれを親指で拭い、優しく口づける。

「司さん……」

その呼びかけに応えるように、南條の唇が震えた。

「……蓮……」

初めて呼ばれた自分の名前。

それは、伊吹にとって何よりも深く、甘い衝撃だった。

「……今、なんて」

確かめるように言うと、南條は目を閉じ、息を整えながら、もう一度はっきりと呼ぶ。

「……蓮……」

その瞬間、伊吹の胸に込み上げるものがあった。

喜びと、安堵と、どうしようもない愛しさ。

「司さん……」

今度は伊吹の声が震える。

二人は互いの名前を呼び合いながら、動きを重ねていく。

身体だけでなく、心までが深く絡み合っていく感覚。

南條の背が大きく反り、喉から甘い声が溢れる。

伊吹はその身体を抱きしめ、離さない。

「蓮……っ」

「司さん……」

名前と息が
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Latest chapter

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   43.これからの約束

    身体の奥に刻まれた熱が、波紋のように静かに広がっていた。絶頂の余韻がまだ肌に残る。呼吸を整える間もなく、南條は伊吹の腕の中で身を丸めていた。ふたりの間を流れる空気は、つい先ほどまでの昂ぶりを信じられないほど穏やかで、どこか眩しく、柔らかなものだった。シーツがほんのりと汗で湿り、重ねた肌と肌がしっとりと馴染んでいる。窓の外には夜の帳が降りて、街灯の光も遠く霞んでいた。ベッドの脇で灯るスタンドの明かりが、ふたりの輪郭を淡く照らし出している。伊吹の指先が、南條の肩先をなぞる。ごく弱い力で、ただそこにいる証のように。南條は目を閉じ、深く息を吸い込んだ。肺の奥に残る伊吹の香り。ほんのり甘いシャンプーの匂いと、汗と体温の混じりあった、人の温もりだけが満ちている。「…蓮」南條が、小さく名前を呼ぶ。その声はどこまでも柔らかく、どこまでも静かだった。伊吹がすぐ傍で「はい」と返す。心音が、胸の奥でそっと弾んだ。ふたりの視線が絡む。伊吹は南條の髪を優しく撫で、濡れたままの額を指で拭う。その仕草に、南條は少しだけ頬を緩める。「…変かな。まだ、こうしていたいなんて思うのは」囁くようなその言葉に、伊吹が微笑んだ。「変じゃないです。俺も…ずっと、司さんの隣にいたい」息を呑むような、淡い幸福感が部屋を包む。愛の告白でも、激情の言葉でもない。けれど、互いの心をまっすぐに温めていく。南條は、ごく自然に伊吹の胸元に顔を埋めた。伊吹の心臓の鼓動が、額越しに伝わる。指先が、シーツの上でそっと伊吹の手を探し、握りしめる。細く長い指が絡み合う。どちらの手も、熱がこもっていた。「…これからも、何度もこうして君と…」その言葉は、まるでひとりごとのように静かで、しかし、伊吹の心に真っ直ぐ届くものだった。南條の声は震えも、迷いもなかった。ただ、未来を欲する淡い祈りだけがそこにあった。伊吹が、静かに抱き寄せる。「もちろんです、司さん」その一言に、南條は目を細めた。どこまでも柔らかな微笑みが、伊吹の胸の上に咲く。ふたりのあいだの距離は、もうどこにもなかった。肩も、胸も、指先も、互いの温もりを残したまま、ただしっかりと寄り添い続けている。窓の向こうでは、春を待つ街の灯りが、静かに瞬いていた。部屋の空気はまだ冬の残り香をまとっているが、南條の胸にははっきりと、何か新しい季節が生まれ始めているこ

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   42.名前を呼ぶ熱

    シーツの上に重なる影が、柔らかなランプの灯りに揺れていた。窓の外はすでに宵の気配を帯び、カーテン越しに滲む淡い光が、静かに部屋を包み込む。南條はベッドの中央で横たわり、伊吹の体温を肌で受け止めていた。唇にはまだキスの余韻が残り、指先には伊吹の熱が絡みついている。すべてがゆっくりと、丁寧にほどかれていく。伊吹がそっと南條の髪を撫で、耳の裏に唇を落とした。くすぐったいような温もりに、南條は目を細め、無意識に肩を震わせる。自分の鼓動が大きくなっていく。鼓膜に、胸に、全身に、その波が伝わっていく。「…司さん」伊吹の声が低く、どこか熱を帯びて響く。その音に、南條の胸が大きく脈打つ。伊吹の手が肩から腰へと滑り、ゆっくりと南條を仰向けに寝かせる。ベッドの上の空気が、一層密度を増していく。「大丈夫?」伊吹が、静かに問いかける。南條は頷き、息を飲み込む。「…来て」言葉にすることが、こんなにも難しいとは思わなかった。けれど、心も身体も、今は伊吹だけを求めている。自分からその手を取って、引き寄せる。伊吹が優しく微笑み、もう一度、そっとキスを落とす。指先がゆっくりと、南條の太腿を撫でる。腰を浮かせると、シーツが肌に張りつき、少しだけ冷たい。だがその冷たささえ、伊吹の熱で上書きされていく。南條は、わずかに膝を開く。その動きが合図になる。伊吹が丁寧に手を伸ばし、準備を進めていく。潤滑剤の冷たい感触。指が、ゆっくりと南條の奥へと差し入れられる。何度か呼吸を整え、身体の奥に溜まっていた緊張を吐き出す。伊吹の指がゆっくりと広がり、南條の身体が柔らかく受け入れていく。「痛くない?」「うん、大丈夫…」ささやきが夜の静けさに吸い込まれる。ふたりの間に、もう余計な言葉はいらなかった。伊吹の手が、南條の膝裏をそっと支える。体位を少し調整しながら、視線を合わせる。南條の瞳が濡れている。痛みや不安ではなく、幸福に押しつぶされそうなほどの熱に満たされて。「…司さん、入れるね」「…うん」伊吹の動作はどこまでもゆっくりで、慎重だった。自分のものを南條の入口に宛がい、ひと息ついてから、ゆっくりと腰を進めていく。最初は圧迫感と微かな痛みが混ざる。だが、奥まで迎え入れるたび、南條の中にあった戸惑いが一枚ずつ剥がされていく。「…あ…っ」思わず漏れた声が、室内に響く。伊吹が顔を寄せて、「大丈

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   41.指先でほどく午後

    ベッドのシーツは柔らかく、長い午後の日差しがカーテン越しに溶け込んでいる。窓から差し込む光は淡く、やがて夕暮れの気配が部屋の隅々まで染めていく。南條は伊吹の隣に座ったまま、しばらく静かに指先を見つめていた。部屋の空気は、休日らしい静けさに満ちていたが、その中心にあるベッドの上だけは、どこか張り詰めた緊張が漂っている。伊吹は、南條の横顔をそっと見つめている。微かに震える南條の睫毛。落ち着きなく動く唇。何も言わずとも、その小さな仕草のすべてが、今日この瞬間にかかる期待と高揚、そしてほんのわずかな不安を語っていた。「…司さん」名前を呼ばれて、南條は伊吹の方を向いた。瞳が重なる。カーテン越しの光が、南條の頬に淡く影を落とす。伊吹の手がそっと南條の頬に触れる。指の腹がゆっくりと肌を撫で、頬骨から耳の下へ、首筋へと伝っていく。「緊張してる?」伊吹の囁きは、ほとんど息の音だけだった。「少しだけ」南條は素直に認める。その言葉に、伊吹がやわらかく微笑む。ふたりの間にあった距離が、まるで目に見えない糸で少しずつほどかれていくようだった。「…俺もです」伊吹がそう言って、そっと南條の手を取る。指先が絡まり合い、体温がゆっくりと混ざりあう。南條の掌は、汗ばむほどに熱かった。だが、それは決して不快なものではない。ただ、相手に触れている実感が心の奥まで伝わってくる。ゆっくりと、伊吹が南條の手を自分の胸元へ導く。南條の指先が、伊吹のシャツのボタンに触れる。普段なら意識しない、ささやかな動作が、このときだけは意味を持つ。ひとつ、またひとつとボタンを外していく。シャツの隙間から、伊吹の素肌がのぞく。伊吹は、何も言わずに南條の手の動きを受け入れている。その沈黙が、むしろふたりの間の信頼と親密さを強く感じさせた。南條は自分の動作に戸惑いながらも、どこか誇らしいような高揚を覚えていた。これまでの自分なら、こんな風に誰かの服に触れ、脱がせることなど想像もできなかった。だが今は、迷いながらも自分の手で伊吹に触れたいと、はっきりと思えた。「…好きだよ」小さく囁いてみる。伊吹は、開きかけたシャツの間から南條を見つめ、目尻に細い皺を浮かべた。「俺も。司さんの全部が、好きです」その言葉に、南條の胸が熱く満たされた。まるで、どこかで絡まっていた糸が、静かに解かれていくようだった。伊吹がそ

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   40.カーテン越しのキス

    カーテン越しの午後の日差しは、柔らかく部屋の空気を丸く包んでいた。休日の午後、南條は伊吹の部屋のリビングに座っている。大きくも狭くもないこの部屋に、彼が足を踏み入れるのはもう何度目だろう。だが、今日は今までとはどこか違う。仕事も金曜の夜も関係なく、伊吹の隣にいるだけで、なぜか心が不思議と満たされていく。テレビは消したまま。コーヒーカップももう空だ。時計の針は、昼と夜の境を曖昧に曳くように、少しゆっくり動いているように見えた。静けさは落ち着きにも似ているが、それだけではない。南條の胸の奥、いつもより高めの鼓動が、脈打つ音で時間の流れを刻んでいた。ソファに並んで座るふたり。伊吹はいつものようにリラックスして見えるが、膝の上に置いた手がわずかに揺れている。南條自身も、指先にじんと残る熱を意識していた。昼間から人の部屋でこうして座っている自分に、まだわずかな違和感と照れが残る。だが、もうその感情に抗おうとは思えなかった。伊吹がふと顔を向ける。目が合うと、互いに何かを読み取るように、そっと視線を重ねた。窓から差し込む光が伊吹の横顔に淡い輪郭を描き、南條の眼にはそれがやけに眩しく映った。何も言わずにいると、沈黙だけが間に漂う。だがその沈黙は、決して気まずくはなかった。むしろ、どこか満ち足りた、静謐な期待のようなものがあった。「司さん」伊吹が小さな声で名前を呼ぶ。南條は、心臓が跳ねる音を自分で聞いてしまいそうだった。呼ばれるたび、胸の内側の何かが溶けていく。「何」声を出した瞬間、自分の声がほんのわずか震えていることに気づいた。伊吹は微笑む。その表情は、以前よりもずっと柔らかくて、どこか甘やかな響きを帯びていた。伊吹の手が、そっと南條の手の甲に触れる。指先から伝わる体温は、昼間の穏やかな気温とはまるで違う、もっと個人的な熱だ。南條はその手を振り払うこともできず、ただ受け止めていた。「…今日、会いに来てくれて嬉しいです」「俺も、こうしていると、落ち着く」嘘ではなかった。むしろ、最近はこうして伊吹といる時しか、自分の輪郭がくっきりする気がしない。職場では部長、上司、南條という“役割”をまとっている。でも、この部屋で伊吹の隣に座るときだけは、司という名前だけの自分になれる。再び沈黙が訪れる。だが、その間にも互いの手は離れなかった。カーテン越しの光が床に伸びていく

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   39.休日の約束

    休日の朝、目覚ましが鳴る前に南條司は自然と目を開いた。白い天井に、柔らかな春の光が滲んでいる。平日のあの重たい起床の気配とはまるで違う、空気そのものが軽い。ベッドの上でしばらくぼんやりと呼吸し、手のひらを開いたり握ったりしてみる。昨夜は遅くまでメールのやり取りがあったはずだが、まったく疲労感がない。スマートフォンを手にとると、既読がついた伊吹から「おはようございます 駅前で十一時に」と短いメッセージ。それだけなのに、南條の胸はふわりと温かくなった。普段なら、休みの日に人と出かけるなどほとんどしない。だが今日は違う。――休日に会う約束が、こんなにも待ち遠しいものだったとは。仕事終わりの金曜の夜、密室で交わす体温も確かに特別だ。けれど、ただ一緒に日差しの中を歩く未来を想像することが、今は何より心地いい。南條は静かに起き上がり、ゆっくりシャワーを浴びる。鏡に映る自分の顔が、どこか柔らかく見える。そう思いながら髪を梳かし、迷いながらも少しだけ明るい色のシャツを選ぶ。誰に見せるわけでもない服装選びが、今朝は妙に楽しい。待ち合わせの駅前は、春の陽射しに満ちていた。大きな花屋の店先には色とりどりの花が並び、通りを行き交う人々の表情もどこか緩んで見える。南條は約束の五分前に着き、周囲を見渡す。程なくして伊吹が現れる。濃紺のカーディガンに白いシャツ、よく馴染んだジーンズ。その姿を見つけた瞬間、心臓が一拍遅れて大きく跳ねる。「おはようございます」伊吹は柔らかく微笑む。その声が、今朝の空気と同じくらい澄んでいる気がする。「おはよう。……待たせたか?」「いえ、僕も今着いたところです」互いにぎこちなく、けれど自然に並んで歩き出す。目指すカフェは、駅から十分ほどの静かな路地裏にある。休日の午前中、まだ混み合う前の時間帯。二人が通された席は、窓際の明るいテーブルだった。伊吹がメニューを覗き込んでくる。南條は自分の手元のカップを少しだけ動かし、その指先の動きに気を取られる。コーヒーの香り、温かいカップの手触り。ガラス越しに射し込む日差しが、テーブルの上に静かな陰影を落とす。「ここ、前から来たかったんです。……なんとなく、司さんと一緒に来たら似合うなと思って」伊吹のそんな言葉に、南條は小さく目を伏せた。――そうやって、まっすぐ気持ちを伝えてくれる。

  • 残業は、あなたのためだけに~部長、あなたを壊すのは俺です   38.伝えたい言葉

    居酒屋の個室には、ほんのりとした照明が落ちていた。木目の壁、障子の隙間から漏れる柔らかい光。金曜の夜だというのに、室内は驚くほど静かだった。奥の席には南條司と伊吹蓮、ふたりきり。グラスに注がれたビールは半分ほど減っている。卓上の小皿には枝豆と唐揚げ、ささやかな料理が並んでいるが、誰も手をつけないまま冷えていく。壁の向こうから、ときおり賑やかな笑い声や、誰かが箸を落とす乾いた音が聞こえてきた。そのたび、南條はグラスを指でゆっくりと回した。「お疲れさまでした」先に口を開いたのは伊吹だった。低く、けれど温度を帯びた声。南條はほんの一瞬だけ目を上げ、それからまた視線を落とす。「本当に、よくやってくれた。……プロジェクト、成功だ」「ありがとうございます」伊吹は、どこかすっきりした顔で微笑んだ。緊張と期待、不安と高揚――そのすべてを背負い続けていた男の表情には、ようやく解放された余白があった。「昇進も、異動も、決まりました。明日付けで。しばらくは新しい部署で研修漬けです」静かに語られる現実。その言葉が、南條の胸に小さく突き刺さる。グラスの縁を指でなぞり、彼は小さく息を吐いた。「……おめでとう。みんな、喜んでた。お前なら当然だって」「部長も、そう思いますか」「……ああ」「じゃあ、良かった」伊吹はそう言って、少し俯いた。長い睫毛が影を作り、その奥の瞳は淡く揺れていた。外では春の気配を含んだ夜風が、静かに店先ののれんを揺らしている。テーブルの上には、祝福の言葉も、惜別の実感も、まだどこか遠いもののように漂っていた。沈黙が流れる。伊吹がグラスに口をつける。その横顔を、南條は盗み見るようにそっと見つめた。「……俺は」南條は、意を決して声を発した。言葉を探す間、舌先が一瞬だけ唇をなぞる。「俺は、君に感謝してる。……いや、違う。君に……助けられてきた。何度も。俺の方が、支えられてきたんだ」「そんなこと、ないです」「ある。……自分の弱さも、みっともないところも、君の前だと全部曝け出せた。こんなふうに感じたのは、君が初めてだ」言い終えてから、心臓が一段と速く打ち始める。伊吹は驚いた顔で、南條を見た。「……司さん」伊吹が、そっとその名を呼ぶ。「俺は、君と……君と、生きていたい。仕事でも、プライベートでも。君を失いたくないんだ」はっきり

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status