「みんな、おつかれ!」 そう言って入ってきたのは部長のケンさんだった。「ケンさん、お久しぶりです!」「会議参加してくれるんですか?」 などとみんなが反応していると、ケンさんは両手を挙げて制した。「まあまあまあまあ。えー、新入部員を紹介します!」 ケンさんの言葉に、おおおお!とみんな沸き立った。「二人とも入ってきて!」 ケンさんは新入部員を部室に招き入れる。「二人!?」 ガジンが大げさに驚いていると、女子学生が二人入ってきた。背が高くてどことなくキャリアウーマンみたいな雰囲気をした学生と、ふわふわした雰囲気の学生だった。「どうも、福祉学部福祉学科二年の中島麻美です」 キャリアウーマン風の学生が挨拶した。「あ、えーと。私は文学部英文学科二年の林由美です。よろしくお願いします」 ふわふわした感じの学生も中島さんに続いて挨拶する。「えー、二人はね、このまえの公演を観に来てくれてうちの劇団に興味を持ってくれたみたいでね。夏休みに入る直前に入部してくれてました。とりあえず、後期が始まってから稽古に参加するつもりだったみたいだけど、せっかくだから新人公演の最初から参加してもらおうと思って来てもらいました」 ケンさんが経緯を説明する。「じゃ、俺は特に何もしないので、どうしても困ったときだけ助けを求めてください」 ケンさんは端にあるソファに座り、主導権を新人たちに譲り渡した。一年生は全員中央テーブルに集まって座っている。中島さんと林さんもテーブル席に座る。テーブル席は八つなのでちょうどよかった。「えーっと、それじゃあ時計回りでそれぞれの案を発表していこうか」 ガジンが会議を先導すると、理恵ちゃんがガジンの方を向いた。「誰から発表する?」「じゃんけん」 やっぱり最初に発表するのは少し緊張する。でも最後に発表するのも緊張が長引くので遠慮したい。発表は三番目くらいがいいなあと思いつつ右手を上げる。『最初はグー、じゃんけんぽん!』『あいこでしょ!』『あいこでしょ!』『あいこでしょ!』 あいこが続いて人数が減らない。「八人は多すぎたか?」 ガジンがつぶやく。「まあ、大丈夫でしょ。そのうち偏るよ」 僕は八人くらいなら確率で決着が着くと考えた。その考えの通り、次で人数が減った。じゃんけんの結果、瞳ちゃんから発表になった。僕の発表は五
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