九巡目、理恵が7のペアを出して始まる。骨折はパスしたが、由美はJのペアを出す。「……パス」「やった!」 理恵がパスしたので、由美が小さくガッツポーズする。「えい!」 由美が場に出したのは7、8、9だ。「……〜、いいや。はい!」 理恵は不安そうに迷いながらJ、Q、ジョーカーを出す。骨折も由美もパスをしたが、理恵はまだ不安そうだ。 十一巡目、理恵が出したのは8のペアだ。理恵は祈るように顔の前で手を組んでいる。骨折はパスをしたが、由美はAのペアを出した。「あああー!」 理恵は悲壮な声を出した。カードは残り一枚なので当然パスだ。「上がりー!」 由美は3を出して勝ち抜けた。「……パス」 次の手番は理恵だったが、パスをした。残り一枚の状態で3より強いカードを持っていないことが判明した。つまり、いま理恵が持っているカードは3だ。「まじか……!!」 骨折はほっとした声を出す。Kを出し、場が流れる。続いて、8、7、5と一枚ずつ出していき、理恵はそのすべてをパスした。骨折は残り一枚、最後に4を出して上がる。「上がれたー!」「なんだよ、つまんねーなーお前は。一年の女子に罰ゲームさせんなよ」「勝負に先輩も後輩も関係ねー!ギリギリでも上がりゃあ勝ちだ」 山口が骨折をなじるが、骨折は意に介さない。「というわけで、罰ゲームは理恵ちゃんでーす!」「オメーが言うな」 意気揚々と宣言する骨折を山口が軽く小突く。「仕方ない!おごるからみんなついてきて!」「理恵ちゃん、かっこいー!」 やけくそに見えなくもない理恵を瞳が褒める。理恵に続いて、全員一階の自販機へ向かった。理恵は自販機に千円札を三枚入れる。「みんな好きなの買ってって!」 全員お礼を言いながら自販機のボタンを
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