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All Chapters of 復讐クエスト: Chapter 91 - Chapter 100

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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 03

  「葛野君、いったいどういうことかな?」 ファイブスターの社長が現れた!  社長は静かに怒っている模様。(攻撃力2倍)「いえいえあのこれはっ、ですからっ、う、ううぅ、宇治川君が、そのっ、僕にあれこれ指図を…あ、いえ、注意を…受けてですね、その……」 モンスター・クズノは焦っている!「社長! 私、葛野さんから何度も食事に誘われたり、嫌だから止めて欲しいとお願いしても、ぜんぜん止めてもらえませんでした! それを庇ってくださった宇治川先輩にこんな酷いことをして…ぜったいに許せません!!」 リオナの攻撃(口撃)!  モンスター・クズノは50のダメージ!「社長っ、僕はそんなことをした記憶はありません! 確かに食事に誘ったことはありますが、それはあくまでも懇親会の範囲でして…決してそのようなつもりでは……」 モンスター・クズノの反撃(言い訳)!  しかし社長はいぶかしげな眼でモンスター・クズノを見つめている。  よってダメージ0!「すみません、よろしいでしょうか」 助っ人キャラ・コウダイ(元ATM勇者)の攻撃!「そんなつもりがないというなら、これについてご説明いただけませんか?」 コウダイは必殺アイテム・『葛野と麗華(コウダイの嫁)が逢引している動画』を使った!  これには逢引だけでなく、加藤佳子の悪口も吹き込まれていた! モンスター・クズノに大ダメージ!  モンスター・オツボネに大ダメージ!「葛野さんは僕の妻によろしくして下さったのですよね? ほんとうに、どうもありがとうございます。どう償われるおつもりなのか、今ここではっきりと申していただけますでしょうか?」 モンスター・クズノは瀕死のダメージ。もはや虫の息!「あぁぁあの……」 みんなの視線がモンスター・クズノに向かう。  彼はこの世の全てが終わったかのような顔で、がっくり膝をついた。「ふ、不祥事を起こしてしまいまして、も……もうしわけございませんでした……」
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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 04

 「武田さんのことは、俺が守ってやるからな」 バッキンが凛々しい顔で私に告げた。 ――バッキン会心の一撃! ――リオナのハートに100のダメージ! ――リオナはハートライフが0になった! 「あ……ありがとう……」それだけ言うのが精いっぱいだった。「今日またキンモンやろう。いつものワールドで待ってる」 バッキンは私の耳元で囁くと、じゃ、と爽やかに笑って去っていった。  後には心臓がばくばくした私が残された。  どうやら私は自身がレベルアップしたため、バッキンへの恋心までレベルアップ(自覚)させてしまったらしい。  ……まさか、今までバッキンを好きだったなんて。  気が付かなかったよ――!!(叫)  武田さんのことは俺が守ってやるとか、最高すぎん?  なにあのかっこいい笑顔。完全陥落だよ。どうしたらいい?  私なんか気が強いしショートカットで女子力0だし、お洒落よりも元気に体動かしてゲームとかする方が好きなんだけど! はっ。モンスター退治したらまたレベル上がって、女子力も一緒に上がるのかな!?  そんなわけないよねっ。  バッキンなんて、ぜったい高値の花男だよ。モテるし。  私なんかが攻略できるわけない。  あーん。  どうやったら女子力がレベルアップするのか、誰か教えて――!!(泣)    ※    それから暫く月日が流れた。葛野は左遷され、営業一課にいなくなった。その後の行方は知らない。奥様に三行半(みくだりはん)を突きつけられ、離婚したことだろうと想像している。  お局は言っても葛野に弄ばれた被害者側なので、厳重注意に留まった。なのでまだマーケティング部に居座っている。私は葛野よりも先にこっち(お局)を左遷させて欲しか
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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 05

 というわけで翌日。大吉酒場にふたりでやってきた。「いらっしゃい!」 店内に入った途端、威勢のいいポニーテールの女性――北都さんが声を上げてくれた。もう一人、ややウェーブがかった黒髪の、とても優しそうな眼をした綺麗なお姉さんがお辞儀をしてくれ、2名様なのでカウンターへどうぞ、と中央のカウンターまで案内してくれた。  揃いの赤と黒の法被には、『大吉酒場』とロゴが入っている。割と手狭な店内は、4人がけの席がきつきつの状態で何席か並んでいる。 今日は金曜日だからもっと忙しいかと思っていたけれど、店内はガラガラだった。お客がいない!  だったらカウンターじゃなくて4人掛けの席でもよくない? と思っていたら、テーブルの上はすべて『予約席』という札が付いていた。  なんだ。これから団体が来るのか。そうだよね。金曜日のこんな時間にひとっこひとりいない居酒屋なんておかしいもん。 案内されたカウンターの中央に座った。バッキンが一番奥、その次が私。  なぜ端っこではないのだろうか。まあいいけど…。  とりあえず生ビールを2つと適当な食事をオーダーした。 おしぼりを持ってきてくれた北都さんが私に話しかけてきた。「リオ、また来てくれたんだね。嬉しいよ。隣の彼は?」「こちらの彼は同じ職場の友人で、柾谷櫂(まさたにかい)さんです」「カイね。オーケー。私は東雲北都(しののめほくと)。みんなから北都って呼ばれてるから、そう呼んでくれたら嬉しい。彼女は四谷紀美(よつやのりみ)で、優秀なうちのスタッフ。坊主頭の彼は真田信玄(さなだしんげん)。シンは見た目イカつくて戦国武将みたいな名前だけど、気は優しくていい人だから」 紀美さんと信玄さんを紹介してくれた。「さっそく本題だけど、困っていることがあるの?」「困っているのは私じゃないんです。えっと……」 バッキンのこと、勝手に話してもいいのかな……。チラ、とバッキンを見た。  ああっ。今日もバッキンかっこいい!(違う) 「いいよ。俺も宇治川さんからこのお店のことを聞いたから。困ったことがあったら
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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 06

  「ちょっとまって。加藤佳子って……」北都さんがなにやら逡巡している。「思い出した! コウに聞かせてもらった音声に出てた女の名前じゃん!」「その音声、録音したの私です。航大さんにお渡ししたデータのものです」 紀美さんが言った。「航大さんの奥様と関係を持たれていた葛野という方が、職場のお局とかなんとか…ひどく女性を侮辱した言い方で腹が立ったのですが、加藤さんも問題がある方なのですね」「そうなんです! 実は――」 私はここぞとばかりにお局の不満をぶちまけた。  彼女がいかにマーケティング部の士気を下げていること、優秀な女性社員をことごとく辞めさせていることなど。「私も初日から葛野さんと仲がいいと難癖付けられて、理不尽な攻撃を受けたんです」「で、葛野がいなくなったから、今度はカイにちょっかいかけようって思ってるワケ? 大した女だな、そいつ」 北都さんがお局のことを鼻で笑った。「どうせ性格ブスだよ、そんな女。ヤキ入れてやりたいなぁ♡」 北都さんが指をバキバキぃっ、と鳴らしている。  怖ぁぁぁぁっ!  細い指なのに殴られたら痛そうだな、と思った。  普通あんなに指を鳴らしたりできない。バトル漫画とかゲームでしか見たことないやつ!「で? どんな風に迫られてるの?」「俺、加藤さんに付き合ってくれって言われて、同じ会社に好きな子がいるからって丁寧にお断りしたんです。そしたら昨日、誰か教えてくれるまで帰さないとか言われて会議室に閉じこめられて、マジ監禁されてしまって…。見回ってきた警備の人に助けてもらってなんとか逃げられたんですけど…」 それで帰りが遅かったんだ。  なんてひどい!!(怒)  でも、バッキン…好きな子いたんだ……(涙)  そうよね。カッコいいしモテるし、当然よね。  あああ、いいなあああ。バッキンが好きな人って誰なんだろ……。(涙) ――リオナは精神的ダメージを喰らった! ――100ポイントのダメージ。ライフが残り僅かだが、怒りパワ
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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 07

「私、あなたの好きなひとが手出しされないように頑張る! 任せておいて!」「…ありがとう」 バッキンがはにかんだ。うわぁぁぁっ。カッコいい!!(照)「ふーん。おもしろそうじゃん。手伝うよ、私も」北都さんが手を挙げてくれた。「私も手伝いまーす! その代わり、モニターになって欲しいです。このゲームの」 紀美さんがスマートフォンを操作し、アプリの画面をこちらに向けてきた。「ゲーム?」「そう。復讐クエストって言うRPGゲームですけど、これ実は、私が作ったゲームなんです」「えええええっ! すごっ!」 復讐クエストってゲーム…面白そう!「ゲームはできたばかりで、試作テスト運用中です。実際の自分のステータスとか、敵キャラの様子とか、どんどん入力して打ち込んで欲しいんです。うまくいけば本格配信するつもりで、社運をかけて宣伝していくつもりですから!」 へええ……!  紀美さんすごっ。「実際にプレイできるから、テスターとして協力してくれたら嬉しいです」「面白そうですね。ぜひ、やらせてください! こう見えても私も彼も、ゲーム大好きなんです」 家に帰ったら早速プレイしてみよう。「リオ、ノリ、ゲームってそんなにおもしろいの?」 北都さんが聞いてきた。彼女はたぶんゲームなんかに興味がないのだろう。「「はいっ」」 思わずハモったので、紀美さんと顔を見合わせて笑った。話の流れで紀美さんもキンモンをやっているということで、ハンドルネームを教え合った。彼女は”GM(ゲームマスター)”という超絶有名なキンモンプレイヤーだったので驚いた。さすがにGMとは呼びにくいので、そのまま紀美さんと呼ばせてもらうことにした。  紀美さんとは年齢が近いので、話に花が咲いた。少し前、彼女はクズ夫と離婚したそうだ。うちの会社でなんども見かけた爽やかな感じの男は、聞けばとんでもないドクズだったようだ。宇治川先輩に公開処刑され、さぞ恥をかいたことだろう。 宇治川先輩があそこまで力を入れて五代建
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復讐クエスト3 / LV2 勇者リオナ 08

  「金ちゃん。帰ってきたんだ。おかえり。仕入れの旅、どうだった?」北都さんが眼鏡の彼に尋ねた。「いいものが安く買えたよ。倒産品を買い叩いたから、タダ同然みたいな感じで手に入れてきた」 彼が嬉しそうに笑った。眼鏡をかけた知的な凛々しい顔に鷲鼻で清潔感のある短い髪形。黒い細身のスーツがよく似合っていた。鑑定士みたいな人だな。「タダで仕入れたなら、こっちに回せそうなブツちょうだいよ」「北都が俺の店で買い物するのか? 友人価格でひとつ1万円からにしてやろう。但し、物によるが」「は!? 高すぎる! 金ちゃんの店で買うものなんかないよッ」「俺もお前に利用して欲しいとは微塵も思っていない」 ケンカップルみたいな雰囲気だ。ふたりは恋人同士なのかな?  でも、まったく甘い雰囲気はしないから違うか。「あのー…こちらの方は?」北都さんに彼のことを尋ねた。「申し遅れました。こういう者です。なにかご用命があれば、なんなりとお申し付けください。どんなものでもすぐ用意しますので!」 眼鏡さんが名刺をくれた。 『株式会社 なんでも売買屋 代表取締役社長 万時 金成(まんじ かねなり)』と書いてある。ああ、それで金ちゃんって呼ばれているのね。ハンネ(ハンドルネーム)みたいなものか。私も紀美さんに倣って、彼のことを金さんと呼ぶことにした。「復讐のお話をされているようですね」 うきうきした様子で金さんが私に聞いてきた。「監視カメラ、防犯グッズ、なんでも揃っていますよ。今なら特別価格でご提供いたします。おひとついかがですか?」 ――カネナリの ”自分の店のアイテムをどこよりも高く売りつける” 攻撃!   「金さん。特別高い価格でご提供の間違いでしょ。スマートウォッチなら私と航大さんのを彼らに貸すから、金さんの出番は今回ないよ」――しかしノリミはカネナリの攻撃を見破った!「紀美さん。商売の邪魔はしないでいただきたいですね。営業許可取ってます?」「仲間
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復讐クエスト3 / LV3 勇者リオナ 01

 翌週月曜日のこと。自宅に帰ってきて、一人暮らしの部屋で私はパソコンのモニターとにらめっこ中。  ヘッドセットの奥からはいつもの緊迫感のある曲が流れている。モンスター討伐で私、紀美さん、バッキンで超つよつよモンスターをやっつけているところだ。  GM(ゲームマスター)と名付けるだけあり、紀美さんの強いことうまいこと!  あっという間に上級ボスを撃破してしまった。『紀美さん、強すぎます~!』『リオリオもバッキンも強いよ』『いやあ、恐れ入りました。紀美さん、ほんとうますぎます。無課金でここまでとは…!』『お金なかったからね~』 アバターとかデフォルトでしょぼい画像なのに、鬼つよ!  腕がいいのね。紀美さんすごい。さすが職業エンジニア!『さーて。今日のお局の様子、どうだった?』『相変わらずですが、最近また私へのアタリがきつくなってきました。多分バッキンと仲良く喋っているところを目撃されたからだと思います』 今日、休憩室で夜にソシャゲに集まる話をしていたんだ。休憩室出た途端、鬼のようなお局と目が合ったからなぁ。ぜったい睨まれたと思う…!!『大丈夫だ。俺、リオリオとはなにもなくて、ゲーム好きで話がただ盛り上がっただけって加藤さんに言っといたから』 なにもない…。うん、そうなんだけど、いちいち悲しくなるその言葉よ…。 ――リオナは恋煩いを発動させた! ――精神的に10のダメージ! ――リオナは心が苦しくなった!  『あのさ、バッキン。お局には、リオリオとバッキンが ”つきあってま~す” って言ったらどう?』 紀美さんがバッキンに向かってとんでもないことを言いだした!!『はっ、えっ、紀美さん…そ、それはどういう意味ですか…』 バッキンが焦っている。  そうだよ、急になんでそんな…!?  私も焦っちゃうよッ!『どうもこうもないよ。仲間なんだから偽装でカップルになって、お局にキッチリ『俺たちはつきあって
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復讐クエスト3 / LV3 勇者リオナ 02

  『じゃ、バッキンの問題はリオリオと偽装恋人になることで解決してもらって、えーっと…最終的にはお局をマーケティング部から辞めさせたいわけよね。彼女は毎週金曜に婚活パーティーに行っているんだっけ?』『はい。そうです』『よし、そこへ一緒に乗り込もう! 私と北都さんもついて行くから』『乗り込むのですか……』 敵の陣地に攻め込むわけね!  ゲームっぽい展開に胸がときめく。『うん。そういうこと。じゃ、また明日大吉で作戦会議しよっか。わー、もうこんな時間だぁ。今日はこの辺で抜けるね。また明日~』 紀美さんはワールドを退室していった。後にはバッキンと私が残された。このワールドはゲームをするための仮想ワールドだけれども、プレイヤー同士が自由にしゃべったりできるので、そのままミーティング兼雑用などをする時、いつもこのまま戦闘モードはオフにしてお喋りを続ける。『リオリオ、あのさ…さっきの偽装恋人の話だけど…ほんとに大丈夫? 今、付き合っている人とかいない? 無理しなくていいから』『うん、大丈夫だよ。今、フリーだし、バッキンのことは助けるって約束したし』『あの…俺、リオリオに迷惑かけてないかな?』『そんな気にしないでよ。仲間でしょ! それよりあなたのメンタルの方が心配だよ。平気なの?』『あんまり。なんか、加藤さんすげーしつこくて…。だから、リオリオとこうやって喋れるのは嬉しい。癒される』『そっか。愚痴でよかったらいつでも聞くよ。遠慮なく言ってね』『ありがとう』 ――リオナは知らずのうちにカイの心を癒していた。 ――カイはライフが回復した! 『リオリオと喋ると元気出る』しみじみと言われた。『そっか。よかった』 バッキンが元気になってくれたら嬉しい。私も笑顔になった。『明日、一緒に大吉行こうな』『復讐方法考えるなんてちょっと怖いけどね。うまくできるかな』『大丈夫だよ。リオリオならできる』 優しい声で褒めてもらった。う~、癒し!  バッキンのためならなんでもやるぞ! ――リオナは元気がわいてきた! 『あのさ…加藤さんの件が決着ついたら、リオリオに話したいことがあるんだ』『なに? 今言ってもいいよ』『あ…それはまた、ちゃんと落ち着いたら相談したいことなんだ。大事なことだから』『わかった。じゃあ、また改めて話聞くね。今日はどうする? 
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復讐クエスト3 / LV3 勇者リオナ 03

 翌日。私はマーケティング部であくびをかみ殺していた。昨日、夢中になって『復讐クエスト』をプレイしたせいだ。あのゲームおもしろすぎる。紀美さん天才~。  朝礼でお局がなんか喋っているけれど、ただただ長い挨拶。やや涙目になったのをごまかしたところでお局と目が合った。「ちょっと武田さんッ、聞いているのッ!?」 鋭い彼女の声が一直線に私に向かって飛んできた。「聞いています」 あくびしてたのバレたのかな……。こっそりしたつもりだったんだけど、目ざといなぁ。いちいちやり玉に挙げなくてもいいのに。「ちょっと来なさい」 叱り足りないのか、なぜかマーケティング部の外に出された。廊下の隅にふたりで移動する。また説教? げんなり。「あんたでしょ」「なにがですか」「私の櫂君にちょっかいかけているのは!」「は?」 意味が分からなくて思わず聞き返してしまった。「私の櫂君ってなんですか?」「わからないの!? 柾谷櫂君よッ。営業二課の分際で櫂君にちょっかいかけないで!」 営業二課の分際とか言われたけれど、営業二課ってマーケティング部より下ってこと? 謎マウントに困惑するが、こんなこと言われて黙っていられない!! ――モンスター・オツボネとの戦闘開始!! 「いつから柾谷さんは加藤さんの所有物になったのですか? 彼、とても迷惑していますよ。気が付いていないんですか?」 ――リオナの口撃! ――モンスター・オツボネは10Pのダメージ。  お局の顔がみるみる赤くなっていった。あー……まずい。雷落ちるやつだ。「櫂君はねぇッ! もう私と付き合うの!! 葛野から私を守ってくれたんだから!」(←読者様アイディアいただきました) 出たー。ご都合解釈!  しかも葛野とか呼び捨ておもしろい。少し前まで付き合ってたよね? そのクズと。 ――リオナは呆れている!「どうしたの?
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復讐クエスト3 / LV3 勇者リオナ 04

  「な…ななな…っ、そんなの嘘でしょおッ!? よりによってあんたみたいな女と櫂君がどうして…」 ――モンスター・オツボネは混乱している! 「ネエッ、ほんとうなの!? 櫂君! そうか…この女に弱みを握られているのね? かわいそうに…私がやっつけてあげるからね!」 なんで私がバッキンの弱みを握っている話になるのよ。  ほんと日本語通じない宇宙人だわ。かわいそうなのはアンタの方よっ!「あの、加藤さん。今就業中ですよ。仮にも部をまとめるリーダーポジションに就かれている方が、業務を放り出して部下のプライベートに口出しする権利なんかありませんよね? 柾谷さんは大変お忙しい方ですから、私たちが足を引っ張るのはどうかと思いますよ」 ――リオナのど正論攻撃! ――モンスター・オツボネは言い返せず震えている! 「加藤さん。どう勘違いされたのか知りませんが、俺はあなたを守ったのではなくて、彼女を守ったにすぎません。葛野がしつこく何度も彼女を飯に誘っていましたし、営業一課でやりたい放題やっていましたからね。ですから、これ以上俺にアプローチされても困ります。あなたの気持ちに応えることはできません」「か……櫂君……」「里緒菜とは将来を誓い合った仲なのです。彼女が恥ずかしがるので今まで誰にも言えませんでしたが、これからは里緒菜を大事にしていきます」 ――バッキンの”里緒菜”呼び攻撃! ――リオナのハートに1000Pのダメージ! ――リオナはキュン死に寸前!!  バッキン…突然の”里緒菜”呼び…しかも…将来を誓い合った仲とか、それはダメでしょう!  言っていい嘘と悪い嘘がありますから!  あなたに惚れている私にとったら、大変嬉しいけれども悲しい嘘なんですよっ。(泣) それよりハートがドッキンバックンしているのですが。  瀕死のダメージなんですけどッ!!  どーしてくれようか。バッキンめ。 「ふんっ。思わせぶりな態度取るから勘違い
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