「普通に昨日パーティーに着て行ったような感じで、普段使いとかデートに使えそうなセットを持ってきて」 北都さんがひと睨みして店内奥に金さんを追いやった。次に金さんが持ってきたのがまともなデート服だったので、ほっと胸をなでおろす。また変な服を持ってきたらどうしようかと思った。 彼(彼女?)の口添えもあり、モテデート服のコーデができあがった。ガーリーな仕上がりだ。デニムの袖にデニムスウェットを利用した、面白いデニムの7分袖トップス、ふんわりとしたコーラルピンクのティアードロングスカート、キャンバス生地の紺色スニーカー。私好みのカジュアルスタイルだけれども、お洒落! 金さんがいろいろ持ってきて中から北都さんが選んでくれた。「やーん、リオかわいい~♡」「いいじゃないか。馬子にも衣裳だ」 ひとこと余計な金さんのお褒めの言葉までいただき、デートコーデがこれで決まった。「あとはメイクだね。リオは美人なのにぜんぜんお化粧っけがないもんね。肌もキレイだし羨ましい~」 私は北都さんの方が羨ましいです! 時には女性、時には男性、変幻自在にどっちにもなれる正義の北都さんが…!「さあ、メイク術伝授するからしっかり覚えてね」「はい!」 北都さんの綺麗な指が私の頬に触れる。わぁ~ドキドキ! ベースメイクから基礎を教えてもらい、眉の描き方、ラインの引き方なんかを学んだ。これだけでかわいくなれそうな気がした。 ――リオナはホクトからメイク術を学んだ! ――リオナはメイクがうまくなった! ――リオナは”デートコーデの洋服”を手に入れた! ――リオナは女子力が大幅にアップした! ――リオナはレベルがあがった! なんだかんだと金さんと北都さんと一緒にいたので、買い物をして帰ったら夕方になっていた。明日に向けて準備だ…! ドキドキしながら迎えた夜。眠れないのかと思いきや、結構ぐっすり眠れたメンタルつよつよ女子の私。お洒落な服に身を包み、北都さん直伝のメイク術で
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