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復讐クエスト4 / LV2 勇者メイ 04

  「飢えて死にそうだった時、街を彷徨っていたらうまそうな飯のにおいがしたんだ。捕まる覚悟で無銭飲食を試みた。その時の俺はどう見ても怪しいヤツなのに、惜しみなく料理をふるまってくれた。会計の時に正直に金がないことを打ち明けたら、皿洗いのバイトしてくれたら代金はいいよ、って言ってくれたのが北都だ。俺の身なりから、金がないのをわかっていたのに飯を提供してくれたんだ。こんなヤツが世の中にいるんだって、俺はその時感銘を受けた。あいつには大恩がある。だから俺は北都のためにこの店を開いている」「えっ、このお店は北都さんのためにやっているんですか?」「格安家賃1万円で、店をやってみないか、と言ってくれたんだ。もともと転売は得意だったから、あらゆるコネを使っていろんなものを集めた。底辺の人間はその道のルーツがあるんだ。だから面白い商品を安く仕入れられる。俺は善人でもなんでもないが、北都が悪を討ち取ることを生きがいにしているなら、俺はそれを手伝おうと思った。だからこの店に来たら、どんな困った客でも便利グッズで解決できる”なんでも屋”になろうと思ったんだ」 彼はただがめつい男じゃなかったんだ。金さんはお金がとても大切なことを、身に染みてわかっているんだね…。「芽衣さんも、しなくていい苦労はするもんじゃない。俺の両親もお人よしで、嫌なことをきっぱり断れなくて、事業に失敗したんだ。取引先の理不尽な要求に応え続けて自殺まで追い込まれたのさ。だから芽衣さんも、もっと早くに旦那に強く言わなきゃだめだ。もっと自分を大事にしてくれ。これ以上傷つく必要はない」  金さんの言葉が胸に響いた。経験者だからこそ、私に言ってくれた言葉のひとつひとつが重く胸を打つんだとわかった。   「ありがとうございます。自分のことは大事にしますね」「そうしてくれ。俺もなんだかんだ言って、北都の手伝いをするのは楽しいんだ。世の中から、悪が消えたらいいと願っているが、そんなものは理想論で現実は悪がはびこっている。それを失くすことはできない。だからこそ、北都が選んだ人間をバックアップするのが、俺の役目だ」 金さんはかっこいいデジタル置時計をカ
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復讐クエスト4 / LV2 勇者メイ 05

  「買い取り額はいくらですか? 買い取りの相場価格は10万円みたいですが…」「20万円出す」「えっ!? そんなに!!??」「今までこの商品を持ち込まれたことは初めてなんだ。ネットで個人売買はあるが、入手ができなかった。たった10年、年間1回の大会だと、10人しかこのメダルを手にした人はいないからね。しかもあなたの持ち込んだものは初の対戦のもの。いやあ、とてもいいものを見せてもらったよ。ご祝儀も合わせて倍の価格で買い取らせてくれ。どうかな?」「ぜひ、お願いします!」「俺が10倍にして売ってみるよ。ああ、腕が鳴る」 お宝を見つけた金さんは、子供そのものの顔だ。ふふ、かわいい所もあるんだ。「初優勝…そうか、思い出した。たしか初優勝は女性で…君のハンドルネームはメイリンだね?」「ご存じでしたら光栄です」「ゲーム界隈では有名だから。まさか櫂君のお姉さんとは。世間は広いようで狭いな」「はは」「とにかく。こんないいものを売ってくれるのであれば、俺はもっと君に協力しなきゃいけないな。とりあえず売買契約書を結ぼう。身分証明証はある?」「あります」 それから書類一式を書き、20万円をもらうことになった。大きな金額だから金さんの所に預けておくことにした。これで便利グッズが買えるね、やった!   「離婚したらお金はもっと必要になるでしょうし、不要なものは金さんのところに持ち込むようにします」「ありがとう。芽衣さんのお宝、待っているよ」 金さんが笑った。うっ…。性格がめついのに、無駄にイケメンなのよね、この人。推しグッズとかあったら、プレミアム価格で売り付けられそう。そんで、女性は買ってしまいそう。「あの…先ほどの商品のお会計、やっぱり10万円もするんですか?」 お宝の買取をしてもらったから払えるとは思うけれども、やっぱり10万円は高いよッ。「ふっ」金さんは愉快そうに笑った。「あれはジョークだ。そんな価格で売ったことが北都にバレたら、俺は殺
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復讐クエスト4 / LV2 勇者メイ 06

  「これは想像以上に酷いな。オエ…」 吐きそうだ、とまだ顔を歪めて胸元を押さえている。そうですよね。胸やけする動画ですよね。私も暫くショックで立てなかったもん。「まあ、ここまで徹底されたクズなら、倒し甲斐があるな」「いい考えですね。はい、今はパワーを貯めて頑張って倒します」「こんなにラブラブなら、ほんとうにしてやればいいんだ」「えっ、どういうことですか?」「北都に協力させて、親子の濡れ場を撮ればいい」「!?」 危うく想像しかけて卒倒しそうになった。チューでも気持ち悪いのに、それ以上なんてッ!!「待て待て。変な想像はしなくていい。裸でふたりが寝ている写真を撮ればいいだけだ。なにも本番とは言っていない。それに、そんな気持ち悪いことを想像させないでくれ」 私があまりに変な顔をしたため、金さんが慌てて手をぶんぶんと振った。だったら濡れ場なんてややこしいこと言わないで欲しい。「よし。粉を追加で渡しておこう」 そう言って金さんがカウンターからさっきと同じ白い粉を取り出した。見た目はふつうの薬局でもらうような調剤品。透明の袋に白い粉が入っている。なんかこの店で買ったら違法な薬みたいに思える。「お薬も売っているんですね」「薬ではない。サプリと言ってくれ。法律に引っかかるからな。あくまでも補助サプリだ。但し、変な調査が入られても困るから、ここでサプリの取り扱いがあると誰彼構わず吹聴はしないように」「どうみてもサプリには見えませんが」「細かいことは気にするな。足りなかったら言ってくれ。いくらでもある」 いくらでもあるんかーい(汗)!  「まあ、とりあえず旦那に使ったらいい。義母については追々考えよう」「はあ…」「よく効くから。お酒と一緒に飲ませるとより死の淵に近づけると思うから、それだけは気を付けてくれ。ほどほどに」 それぜったいあかんやつ(汗)!! 金さんとそんなやり取りをしていると、ブーブーとスマートフォンが
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 01

 「遅いっ。なにやっていたんだ!!」 家に帰ると早速お叱りが飛んできた。「ごめんなさい。せっかくお義母様が来てくれたので、親子水入らずでお話できるように配慮したのよ。悪かったかな?」 予想外の私の回答に気をよくした丹治さんは穏やかな顔つきになった。 どうやら義母を持ち上げるといいようだ。「そうだったのか。いつも母さんが来たら芽衣は嫌がるから、わざと遅く帰ったのかと思った」「そんなことないわ。私、今までお義母さんと丹治さんがすごく仲いいから、ちょっと疎外感を感じていたの。でも、丹治さんが大変なときにはいちばんに駆けつけてくれるじゃない? 愛されているんだなって思ったら、素直にふたりを応援したくなったの」 自分でも意味不明な言葉だったが、なぜか彼は嬉しそう。どうして私はこんな男に遠慮していたのかな。今までほんとバカだった。「お義母さん、丹治さんの好物作ってくれているわ。食べる?」「まだ気分が悪い」「そんなことだろうと思って、二日酔いにとてもよく効くお薬買ってきたのよ。用意するわね」 子供が好んで食べそうなブドウゼリーに金さんから買った薬を混ぜた。 いい大人が薬のひとつも満足に飲めないなんて情けない。苦い薬がだめ、辛いものは食べられない――思い返せば、極度のマザコンに加えて幼児思考。多分、それは義母のせい。あの人は毒親よ。「丹治さんお待たせ。これを飲んで早く良くなってね」 ゼリーを食べた丹治さんは、あっという間に眠ってしまった。ゆすっても起きない。モンスター(夫)を眠らせた。 すごい効き目! 仕掛けも順調、スマートウォッチは回収し、丹治さんにGPSアプリを仕込んだ。 義父へのプレゼント(デジタル置き時計)は、明日持って行こう。 あー、快適平和な日曜日! なんて最高なの! こうして私は、夫にびくびくしなくていい快適な日曜日の夜を手に入れた。 翌日。回復した丹治さんを手厚くねぎらって見送り、早速私は義理両親
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 02

 早速指定時間の19時に秋葉原へ到着。丹治さんから文句のメッセージがいっぱい届いていたけれど、無視!  知るか。  マザコン夫にもう用はない。 洗脳が解けた私はつよいのだ!「姉さん!」 駅で待っていると櫂が小走りにやってきた。おー。いつ見てもイケメンの弟よ。「リオリオのこと、おめでとう!」「姉さんのおかげだよ。ありがとう」「私なにもしてないよ。櫂が頑張ったからでしょ。また詳しく聞かせてね。あんまり時間無いから手早く行こう」「そうだね。文句いっぱい入ってるの?」「このとーり」 私はスマートフォンの画面を弟に見せた。彼は顔をしかめている。  櫂に昨日の金さんの作戦を話しながら大吉へ向かった。北都さんの城に入れるのは嬉しいな。 秋葉原のオフィス街を歩くと、路地を一本入ったところに大吉の入ったビルが建っている。引き戸タイプの扉を開くと、すでにカウンターの所に北都さんとおしゃべりしている女の子が目についた。  あっ。やっぱりあの子はリオリオ…!「こんばんは」 櫂がずんずんと中に入って行って彼女たちに声をかけた。リオリオはこちらを見て驚いている。   「きゃ――っ、リオリオ久しぶりぃぃっ♡」「えーうそ、メイリンなの!?」 リオリオが立ち上がって私の方まで来てくれた。「メイリンってもしかして…バッキン…じゃなかった、柾谷さんのお姉さんなのぉ!?」「そうなの♡ 世間って狭いよね~」「嬉しいよっ。メイリンに会えるなんて!!」「私も~♡」 ひし、と抱き合った。オタク同士は再会を喜び合う。「櫂がリオリオの話をしてくれて、もしかしてって思ったら…私の親友のリオリオと付き合うことになったなんて…すごく嬉しくて。あと、大吉酒場のことを聞いて、力になって欲しいなって思って来たの」「力に…? メイリン、いったいどうしたの?」「実は…旦那一家
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 03

 「なんでお義母さんが…」「姉さん、録音しながら電話に出た方がいいよ。証拠がうまく録れるかもしれないし」「あ、そうだね」 録音ボタンを押してから電話に出た。「はい、芽衣です」『あんたぁぁぁぁっ』 開口一発、ものすごい圧でスマートフォンが揺れるかと思ったほどだ。耳がキーンとする。「はい…いかがされましたか?」『いつまでほっつき歩いているの! 秋葉原の居酒屋なんかにいて、たーちゃんのご飯はどうするの! さっさと帰ってきなさい!!』 どうして秋葉原にいることが義母にバレているの…? なぜ?『聞いているのッ!!??』「あ、はいっ。聞いています!」『さっさと家に帰りなさいよこのクズ嫁ッ! 私のたーちゃんを放置して出歩くなんてあり得ないわっ』「すみません、お義母さま。今日は櫂(おとうと)のお祝いで…今、会場に着いたところですから…」『今すぐ帰れッ』「そんな…まだきたばかりですし、丹治さんには許可を…」『つべこべ言いなさんな! 私が帰れと言ったら帰るのが嫁でしょうが!! 誰に食べさせてもらっていると思ってるの!!』 えー…私も働いているんですけど…。 フリーランスのデザイナーとしてある程度の収入はあるんだけどな…。『さっさと帰りなさい! わかったわねっ!!』 ぶつん、と電話が切られた。言いたいことだけ言って切るのが、この人の常識。「今のオバサンが例の義母?」北都さんに尋ねられた。「はい、そうです」「どうしてお義母さんは、私が秋葉原にいることがわかったのかな…。特に行先は言ってないのに」「しっ。少し静かにして」 北都さんは怖い顔で囁くように声を落として私に言った。「盗聴器なんかは電波の問題があるから仕掛けには不向きだけれど、念の
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 04

 「メイの家だと盗聴器が仕掛けられているかもしれない。とにかく気が付かないふりをして、うまくやろう。これから家では秘密事項の連絡はしないように」「はい、わかりました」北都さんの言葉に頷いた。 でもどこに盗聴器が――? それを考えた時、義母から丹治さんとの子作りについてあれこれ言われていたことを思い出した。昨日もなにもしなかったんじゃないの、とか、我が家の様子をわかっていたような…。 ぞっとした。 私はいつも知らない所で見張られていたんだ。 丹治さんがお義母さんに私の行動を逐一報告していただけだと思っていた。でも、これ、違う…っ! ぜったい寝室に盗聴器がある…! 想像しただけでもっとぞわりとして、吐き気をもよおし、口元を押さえた。立っていられなくなって近くの椅子に崩れるように腰を下ろした。――メイは100Pのダメージ!「メイ…」 北都さんが心配そうに見降ろしている。だめだ…泣きそう…。今までぜんぶ、私のプライベート…夜の生活のことまで義母に筒抜けだったんだ…。「大丈夫?」「あ…えっと…今ので、多分、寝室に盗聴器が仕掛けられてるんじゃないかって、わかったんです…。義母は夜の夫婦関係について、特にうるさく言ってくる人だったので…」 喋っているうちに吐き気がした。たまらず滲み出る涙を抑え切れず、顔を覆った。みっともない泣き顔を晒してしまう。でも、止められないよ。 気持ち悪いし、ほんと今すぐあの家を出たい! どうしてこんなことに…。「芽衣さん。離婚して幸せになるんだろ?」 固く厳しい声が降ってきた。金さんだ。  はっと顔を上げると、怖い顔をした金さんが私を見下ろしていた。
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 05

 「とにかく! 家に帰ったらすぐ盗聴器の調査だ。仕掛けてある場所さえわかればこっちのものだ。泳がせておいて、然るべき時に対処しよう」「はい、ありがとうございます。私…頑張って離婚します!!」「その意気だ。頑張れ、芽衣さん」 金さんの言葉に私は深く頷いた。そうだ。これは私と夫&義母の闘いだ。負けるわけにはいかない!「姉さん、俺も協力するから。なんでも手伝うよ!」「私もついてるよ、メイリン!」「ありがとう…みんな、ありがとう……」 感激で涙があふれた。ひとりで辛い時、誰かがこうやって支えてくれることが、どんなにありがたいことか身に染みた。今までずっと孤独でひとりだったから。「メイ。今は時間がないだろ。明日から早速あんたの旦那にアプローチをかける。家にお邪魔しに行ってもいいかな?」「はい、もちろんです」「旦那は何時に帰ってくる?」「ええと…19時くらいには…」「ゲーム仲間ってことで、リオと私で行くよ。リオは明日の予定大丈夫?」「もちろんです!」「よし。じゃあ一緒にご飯食べるってことで。旦那の好みとか教えて。コスプレ好きならそのキャラになるし」「清純可憐な女性が好きですね。黒髪の」 丹治さんの好みのゲームキャラを北都さんに見せた。黒髪ロングでしっとり美人の”セイコ”という名前のキャラだ。「ふうん。じゃ、それで攻め倒すか」 北都さんがニヤリと笑った。なにか策があるようだ。「私、阿久尾聖子(あくおせいこ)って名前で行くから。北都って呼ばないでね。悪いヤツをやっつける時の偽名なんだ♡」「そうなのですね。はい、わかりました。じゃあ、聖子さんよろしくお願いします」「ん。義母も同時攻略しなきゃいけないから、今回は金ちゃんがオバサンの方、ハニートラップ頑張ってね」「は? 俺!!??」 金さんは驚いて目を
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復讐クエスト4 / LV3 勇者メイ 06

 電車や徒歩を利用しない分、さっさと家に着くことができた。自宅へ入る前に北都さんに連絡を入れる、っと。「お疲れ様です。芽衣です」『あ、おつかれ。そのままビデオ通話にして』 ビデオに切り替えると、なんと丹治さんの好きな美少女キャラ、黒髪ロングの清楚華憐な”セイコ”そのものだった。すごい! かわいい制服までまったく同じ…。あ、金さんのお店でレンタルしたんだ! 金さんのお店はほんとになんでも売っているからすごいな。「ただいま」「遅いッ、なにやってたんだッ」 帰ってくるなり文句がお出迎え。いつものことだ。そしてこれはスマートウォッチで録画済。「ごめんなさい。久々にゲーム友達に会ったの。遅くなったお詫びにお話がしたいって。電話代わってくれる?」 私はビデオ通話にしてあるスマートフォンの画面を丹治さんに向けた。彼は驚き固まっている。ふふ、そりゃ、推しのキャラが画面に映っていたらびっくりするわよね。「阿久尾聖子さんって言うの。お話したいって。ほら、電話対応してよ」「あ、ああ、悪い」 丹治さんはとびきりの笑顔で彼女に話しかけた。「すみません。妻がお世話になりました。今日は櫂君のパーティーだとか」『ええ。櫂さんの彼女が私を誘ってくれて、芽衣さんと久々に会えたのです。嬉しくてつい話し込んでしまいました。申しわけありません』「いえいえ。そんな、大したことありませんよ、ははッ」 じゃあ遅いとか文句言うな(怒)。『あの…実はとても話が盛り上がって、よければ明日、芽衣さんの家にお邪魔してもよいでしょうか? すごく素敵な旦那様だって芽衣さんが自慢するから、ぜひお目にかかりたいなーって思ったんです。予想通り素敵な方で、びっくりしました♡』「あ、いや、その…あはは…」 丹治さんはまんざらでもなさそうだ。鼻の下が伸びている。キモ。 『お食事、ご一緒してもよろしいですか?』「もちろんです。我が家で
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復讐クエスト4 / LV4 勇者メイ 01

 その日、私はまた丹治さんを眠らせた。盗聴器が仕込まれていないか確認するためだ。金さんから買った薬はほんとによく効く。  夫が高いびきで眠っているので、まずは玄関から調査。異常なし。リビング、異常なし。トイレバス、もちろん異常なし。考えられるのはコンセント周りなので、ここを重点的に確認したけれど、なにも反応はなかった。 やっぱり残るは――寝室! 入ってすぐは反応なかったけれど、ベッド付近に近づくにつれて…借りている機械のゲージが増えた!! ベッドの近くにあるコンセント。3つまたのよくあるタイプのものだ。これに盗聴器が…。機械を近づけると、なんとゲージが赤にふれてマックスの数値を叩きだした。  私は無言でシャッターを切った。スマートフォンに写真を撮って証拠として残す。 これをうまく使って、なんとか誘導したいな。 思えば丹治さんといい雰囲気になってコトをイタした翌日、決まって義母から嫌味の電話があったような気がする。  盗聴していたのね。  ほんと気持ち悪い! 高圧で思いやりの欠片もなくて、嫁イビリが大好きな義母。  あんたの悪事は私が暴いて、夫も義母も、仲間と共にたおーす!!  義母と夫の不祥事は、ご近所さんの格好のネタにしてもらいましょう。  計り知れない社会的ダメージを喰らうがいいわっ。   翌日。私は打ち合わせ通り義理宅へ向かった。義父は快く迎えてくれたが、義母は『なにしに来たんだよテメエコラ』みたいな雰囲気がプンプン伝わってくるのだ。「昨日、お義父様に置時計をプレゼントしたのですが、さっきお店の人から電話がかかってきて、不具合のある製品番号だとわかったので、取り替えたいと連絡があったので来させていただきました」「は~ほんとハズレが好きなのねぇ芽衣さんは」「はい、運がなかったです」 しゅんと落ち込んで見せると、義母は嬉々として私を攻撃する。「たーちゃんを放って外出するからそんな目に遭うのよ」「ほんとうですね。気を付けます」「口は一人前なのよね~。気を付けると
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