Semua Bab 復讐クエスト: Bab 31 - Bab 40

52 Bab

復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 01

  「晴奈。どうしたの?」「浮気現場ですよね、紀美さん」 彼女は片手でスマートフォンのカメラを私と航大さんに向け、驚いている姿を撮影している。「建真先輩とヨリを戻すとか言っておきながら…ずいぶん親しそうに他の男性と歩いているんですね。このことを先輩が知ったら…うふふっ。あはははっ!」 今の晴奈はどう見ても様子がおかしい。刺激しないようにしなきゃ!  それにしても建真のやつ…なんで私を巻き込むのよ!!(紀美さん、まずいです)航大さんがこっそり話しかけてきた。(僕たちが知り合いだと旦那さんにバレると面倒です。なんとか回避しましょう) ほんとだ!  建真を倒すために航大さんと繋がっていることがあいつの耳に入ったら、絶対警戒される!!  どうする?  どうする!?  >たたかう  >にげる  >アイテム  >ぼうぎょ  >せっとく  戦うと危険。なにしてくるかわからない。防御なんてもってのほか。逃げると絶対にスマホのデータを建真に送られて詰む。これ以外だと『アイテム』と『せっとく』しかないけど…。『せっとく』できる材料無いし…。あ! そうだ!!  私は『紀美の通帳』を使うことにした。  これでなんとか晴奈にわかってもらうしかない!!  「晴奈。今まで私、ずっと建真からお給料を盗られてきた。ぜんぶ晴奈に貢いで、新しいバッグやアクセなんかを買ってもらっていたんでしょ。その貢ぎ先が晴奈から違う人に変わっただけよ」「は? なにを根拠に――」「これ、見て」 私は今日記帳した通帳を突きつけた。キャッシュカードの再発行手続きの書類も添えて。「私、お給料を盗られるのが嫌になって、新しい口座に変えたの。でも昨日キャッシュカードを取り上げられて、今朝、建真に全額盗られてしまった。私と復縁しようと思っている男が、こんなことすると思う?」「そ、それは…」 晴奈が動揺してひるんだ。するとすかさず航大さんの
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 02

 訴えると聞いた晴奈は青ざめ、航大さんの目の前で先ほど撮影した画像や動画を消去していた。  ふう~。良かった!「晴奈。あなたはただ、建真に遊ばれただけよ。あの人、今までにもいっぱい女性がいたから。今、新しい女性ができてそれに夢中になっているだけ」「でもっ…でも!! 先輩は私が一番だって。誰よりも…一番晴奈がかわいいって…一緒になってくれるって、初めて言ってくれて…ううっ…」 晴奈はしくしく泣きだした。  これ、攻撃したらマズいよね。逆上されても困るから…。  >せっとく 「晴奈。私、もう建真とは離婚しようと思っているの。あんなクズに騙されないで。ひどい男で口もうまいから、晴奈は騙されていただけ。だから目を覚まして! 世の中にはもっといい男がいっぱいいる。そんな人と巡り合いたいなら、既婚者に手を出したり自分の外見を着飾るより、もっと内面を磨いて頑張りなさい!」「紀美先輩…」「晴奈がどうしても建真が欲しいって言うなら、よかったらあげるけど? あんなクズ男と結婚したら苦労するだけよ。優しいのは最初だけだから」 晴奈がはっとした顔で私を見つめた。「紀美先輩も…同じなんですか…」「そうよ。今も苦しんでる。晴奈は私みたいになりたいの?」「なりたくないです…」 でしょうね(涙)。  「だったら晴奈も協力してよ。今まで建真と関係続けてきたって証拠あるでしょ。私にちょうだい。証拠をくれたら、慰謝料請求はしないでおいてあげる。明日にでもぜんぶ持ってきて」 晴奈は俯いて鼻をすすっていたが、決心したらしく顔を上げて私を見つめた。もう迷いのある顔ではなかった。「わかりました。証拠になると思うものは、集めて紀美先輩に渡します」「いい子ね。改心して勇者になりなさい」「勇者ですか…?」「ええ。誰でもなれるわ。自分の物語は、自分が主役で勇者でしょ!」「先輩…」 私の言葉を聞いた晴奈は、ダムが崩壊したように泣いた。  ごめ
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 03

 その日、建真は結局帰ってこなかった。どうなっているのかはわからない。 一人の朝は平和だった。北都さんから連絡が入っていて、今日の夜に大吉で結果報告を受けることになった。 建真がいないと朝が楽。簡単に朝食を済ませ、空いている電車で会社に出勤。あー最高! 毎日こんな生活したい! すっきりいい気分で仕事がはかどった。多分スキルアップしていることだろう。 そして昼休み。改心した晴奈が、証拠をかき集めてくれたものをすぐ渡したいから会って欲しい、と建真との関係した証拠をUSBに収めたものを持って私を訪ねて来てくれたので、会社近くのカフェで落ち合った。 すっかり毒気の抜けた彼女はもともとが美人なこともあり、見違えるほど可愛らしい女性になっていた。今まで毒に犯されていただけなのだろう。自分を見失っていたが目が覚めてすっかり改心したように見えた。「紀美先輩…ほんとうに…申しわけありませんでした」「もういいよ。結果オーライ。まさか浮気していた本人から証拠もらえるなんてね」「もう二度とこんなことはしません。建真先輩からもらったバッグやアクセサリーは売って、その分を紀美先輩にお返しします」「商品売るならいいところがあるよ」 私はなんでも売買屋を教えてあげた。金さんに少しでも貢献したい!「ありがとうございます。行ってみます」「晴奈。これから頑張ってね」「…はい」 潤み目をした晴奈に頭を下げられた。「紀美先輩のような女性になれるように、努力します」 こくりと頷いた。 晴奈が私にUSBを手渡し、もう一度深く頭を下げて去って行った。 この広い空の下で元気に頑張って欲しいと思う。 彼女のこれからの人生に、幸あれ! ――『建真の浮気証拠の詰まったUSB』を手に入れた!   ※   晴菜と別れた後
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 04

  「そうか。完成を楽しみにしてるぞ」「はい!!」 アプリメイクでは本格的なRPGのアプリ作成が初めてなので、試行錯誤でやっているが道筋が決まっているため、私が中心になってコードの作成を指示している。  //戦闘関係-------------  private static Battle b;  public static int eveBatNo = 0;//イベントバトルの番号 通常エンカウントなら0、1なら戦闘中…(※無料配布RPG用バトルコードを参照)  と、このように複雑なコードを手分けして打ち込んでいく。これはあくまでも戦闘する時に使うほんの一部のプログラム。こういったコードが様々用意されてアプリは完成する。メニューを開くとき、スタートボタンにカーソルが合わさったとき、音楽が鳴ってゲームがスタートする…書くときりがないけれどね。ゲームというのは実に様々なプログラムが組み込まれているのだ。 これが完成したら、次にすることはゲームがちゃんと起動するかのチェック。最初はバグが多く思ったように動かない。これを修正する作業がいちばん大変だ。 独学でもいろいろとやっておいてよかったと思う。いい会社に拾ってもらえてラッキーだった。もっと勉強して複雑なプログラムを作って、面白いゲームが作れるようになりたいな。 アプリも私の物語も、いよいよ終盤。ラストだ。  次のステップはお金を貯めて弁護士!  今日は無料相談に行くぞ!!  そのあと、建真をハニートラップにかけた結果報告を北都さんに聞きに行く!  というわけで、金さんにお勧めしてもらった弁護士事務所に向かった。なんでも売買屋のもうひとつ上の階が、弁護士事務所になっているご都合主義。   「どうも。弁護士の上牧(かんまき)です。金さんからお話は伺っております」 かの有名な離婚漫画で活躍した上牧弁護士が挨拶、名刺をくれた。熊みたいに大きな男性のかただ。心強いな。さぞ離婚案件に強いのだろう。たしか某漫画ではそんな設定だった。  既
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 05

  『もう嫁とは別れますから! ぜったいっ あなただけ大事にします!!』 服を脱ぐ間も惜しいのか、建真は北都さんの黒いワンピースをはぎ取ろうと必死だ。『そんなこと言って…うそでしょう。私、今までたくさんの男性に騙されてきたのよ』『俺は違います! あなたのような美しい方に初めて会いました! もうすっかり夢中です。あなたを手に入れたい…』 アダルトビデオでもそんな台詞言わないって、とひとりツッコむ。画面の中で繰り広げられる官能ドラマは、北都さんや建真の上半身を引きで映している。北都さんの裸、小さくてよく見えないけど綺麗だなぁ~と謎の感想が浮かぶ。『聖子さんっ!! ああもう我慢できないっ』『私だけ愛してくれるって約束してくれる?』『もちろんです! 俺は、聖子さんあなただけ! それにしてもモデルみたいなプロポーションですね。胸のハリが全然ちがうっっ』『褒めてくれてありがとう。それより慰謝料払ってちゃんとお嫁さんと別れてね? 言い値を払ってあげなきゃだめよ? 一緒になるならきちんとしてくれなきゃ嫌だから…』 少し涙声になっている。さぞ美しい顔で嘘泣きでもしているのだろう。建真はすっかり騙されている模様。『はい。嫁が言う額、全額払います!!』『ほんと? 誓える?』『はい!! 誓います!!』『じゃあいいわよ。キて。触って――…』 わぁお大胆! 北都さんっ。ドキドキするっ!! 建真の手を取り、北都さんが誘導していく。彼女の秘めたる部分へ。  ああぁ、どうなるの!!??  私の方がごくり、と生唾を飲み込んだ。  『ん…っ…え??』 そのあとすぐのこと。何故か素っ頓狂な建真の声。『どうしたの? もっと触っていいのよ?』『や…あの…ですね。北都さんの…その…おまたに……なにやら…くっついているようなのですが……』『ええ』 北都さんはショーツのヒモを引っ張った。『これのこと?』 はらりと下着が取れ、
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 06

  『すみませんすみません!! 俺、ノーマルなんで男の人とはできませぇん!!』 建真が北都さんに向かってぺこぺこ謝っている。ほんとちょうどいいところが見えない~!『あ”? さっき嫁と別れて私と一緒になるって言ったよね! あれは嘘か! ああコラァ』『いいえ決してそんなつもりでは!』『私のこと弄んでひどい』『いやもう…ごめんなさい』『さっき誓ったのに!!』『男性だとは聞いていなくて…』『聞かれなかったし』『いやそれだけ美人なら女性だと思うでしょ…』『慰謝料請求してやるっ』『えっ!? そんなバカな! 俺がもらいたいくらい…』『へえ。やってみなさいよ。私、本気で訴えるよ。ケンさんの会社に行って、弄ばれて捨てられたって大声で言って叫んでやるから!! 暴行されたって付け加えてやろうか? 私が泣きながら言ったらみんな信じるよ』 そりゃ信じちゃいますね。『そんなやめてください!』 暗いからよくわからないけれど、多分建真は真っ青だろう。ものすごーく焦っている様子が伝わってくる。『じゃあとりあえず有言実行して。慰謝料払って嫁と別れて。私と別れるのは許さないからね』『ひいぃ…』『さあ、このカメラの前で誓いな』 北都さんがスマートフォンを取り出して建真に向けた。『【僕は妻帯者でありながら、不倫をしてしまった愚か者です。妻の紀美とはきちんと別れ、彼女の言い値の慰謝料を支払い償うことを約束します。そして聖子さんのことを一生大事にします】って言え。裸で言えよ? 誓いを破ったら即! 会社にこの動画送るからな』『そ、それ、きょ…きょーはくですよ…』『ん? 私に殺されたいの?』 北都さんが握った手をバキバキと鳴らした。わぁお。本気で殺されそう~。殴られたらいっぱつアウト…。 『ひっ。ややや、すみません! そんなっ。誓います! 誓いますから!!』  仁王立ちした北都さんの前で、建真が土下座し
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 07

 居酒屋の方の大吉はやっぱりお客が全然入っていない。なんでだろう。話をするにはいいんだけれど、潰れないか心配だよ。『大吉』と書かれた法被姿にポニーテールがトレードマークの北都さんは、奥のカウンターから私の姿を見て手を振ってくれた。「北都さん! 動画見ました! もう、胸がすーっとしました!!」「でしょ? ケンが慌てふためく姿、ノリに生で見せたかったわ~」「動画で十分です。ほんとにありがとうございます!!」「いいよ。ノリが幸せになってくれたら、それでいい」「北都さん…惚れます…!」「あははっ。アリガト!」 いやほんとに。「ノリ、いよいよだね。出会ってからのあんたの成長ぶりが見られて、私も楽しかったよ」「そんな…! 北都さんにお会いしていなかったら私、ずっとひ弱なままで、夫にやられっぱなしだったと思います。このお店で北都さんや航大さん、金さんに会えてよかったです! これからも私のホームグラウンドはこのお店ですから。よろしくお願いいたします!」「まっ。嬉しいこと言ってくれる」「いえっ! これからもバイトさせてくださいね」「助かる」「それより建真に北都さんが恨まれないか心配です…」「私? へーきへーき。格闘得意だし、なんだったらシンもいるし。シンは元自衛官だから、めちゃくちゃ強いよ~。たぶん誰も勝てない」 シンというのは、坊主頭の用心棒的なマスターのことだ。確か『真田信玄(さなだしんげん)』とかいう戦国武将みたいな名前の方だ。うん、確かに強そう。マスターが無言でグッジョブポーズを見せてくれた。「殴り込みに来ても、返り討ちにしてやるから安心しな。ノリは自分のことだけ考えてたらいいよ。あと、危ない目に遭いそうならすぐ私に言うんだよ?」「はい!!」 北都さんめちゃくちゃかっこいい!! 手厚くお礼を言って自宅に戻った。航大さんからメッセージが送られてきて、明日、早急に新商品のプレゼンをすることになったため、建真に
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 08

  『まずはこちらをご覧ください』 予め用意したスライドショーを投影するべく、スイッチを入れた瞬間のこと。『~五代建真の不倫クエスト~』という見出しタイトルが流れたので、思わず噴き出しそうになった。…ぷぷっ。不倫クエストだって! 航大さんセンスありすぎ~! さらにラップ調で曲が流れ出した。ここに晴菜やちょっと加工した別の女性と思われるようなアングルの写真も曲と一緒に流れた。ちなみに歌はAIで生成されている。ボーカロイド(ボーカル+アンドロイドの略)がラッパー風に歌っていた。 『俺は五代建真~♪』 『不倫させりゃ天下一品~♪』 『女はとっかえひっかえ♪』 『クエストみたいに 攻略するぜ~♪』 『妻はポイ捨て 古い愛人は即ポイ♪(ポイ)』 『そんで 新たに 女をget♪(get)』 『愛する女に 声明発表しちゃうぜ~ yeah♪』   すぐに画面が切り替わり、裸の健真がアップで映った。  大事なところは一応モザイクがかかっている。そして土下座からの―― 『僕は妻帯者でありながら、不倫をしてしまった愚か者です。妻の紀美とはきちんと別れ、彼女の言い値の慰謝料を支払い償うことを約束します。そして聖子さんのことを一生大事にします』  動画終了。あまりに短い動画で、一瞬のことなので全員がフリーズした。恐らく航大さんは笑いをこらえるのに必死なことだろう。  ちょっと…おもしろすぎるんですけど!!  ありがとう航大さん!! 配信はここまでだった。この後企画会議どころではないだろう。修羅場と化したに違いない。 こうして私の復讐は着々と進んだ。もう魔王は虫の息。とどめは私が刺す。  仲間が魔王を攻撃してくれたおかげだ。 与えられた職場のパソコンで私は黙々とコードを打ち込んだ。そして『復讐クエスト』のシナリオを自身の物語になぞらえて完成させた。あとはエンディングのみ。もちろん、ハッピーエンドで幕を終えるために最後まで手を抜かない。 その日、私は一度
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 09

 上牧先生の所で待っていると、憔悴しきった魔王(おっと)が事務所に現れた。ラストバトルだ。私の中で特別な音楽が流れていく。相談室へ通されてボスと対面だ。 まずは敵の攻撃!「離婚はしたくない…紀美を、愛しているんだ。今までの俺はどうかしていた。ほんとうに反省している。許して欲しい」 なにこのポエムみたいな台詞。どの口が言う?「いや無理だから」 建真の謝罪はすべてつっぱねた。いまさら『愛している』とか気持ち悪い。私はメンタルが削られてしまい、5ポイントのダメージを喰らった。「頼むよ。やり直そう。悪いところがあったら直すから」「悪いところしかないんだけど」「そんなこと言うなよ。紀美はいつも俺についてきてくれたじゃないか」「む・り・で・す!! 慰謝料払って別れてください!!」「んだと? 下手に出てりゃつけあがりやがって紀美の分際で!」 本性出た! これぞラスボスだ!! 第二形態の建真(普段通り)と戦うことになった。「失礼ですが五代さん。今の会話、録音させていただいておりますよ。場所を弁えられた方がよいのでは? もっと不利になりかねますよ」 上牧先生の援護射撃!「くっ…でも、別れたくないって言ってるんだ。理由がないだろう、別れる理由が!!」「別れる理由ですって? ありまくりだから!! いい、建真。あなたはずっと私のことを見下して、私が稼いできたお金も取り上げて、いっぱい暴言を吐いて私を傷つけた挙句、浮気して愛人にお金貢いで、ろくでなしじゃない! そんな人とこの先も一緒になんかいたくない! 私は、あなたと結婚生活を送るのはもう死ぬほど嫌なの!!」「そんな程度が離婚理由になるかっっ」 くっ…手ごわい。こうなったら奥の手! 勇者ノリミは仲間を呼んだ! コウダイとホクトとカネナリが奥の部屋から現れた! さあ、勇者ノリミのパーティーで、魔王を撃破よ!! 
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復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 10

  「これ書きな。じゃないとケンさんの会社で暴れるよ?」 北都さんは高いヒールで建真の頭を踏みつけ、離婚届を突きつけた。「あの…そ…の状態では、離婚届が書けないと思うのですが……」 北都さんに航大さんが冷静に突っ込んでいた。なかなかユニークなパーティーメンバーだと思う。  建真は北都さんが怖いらしく、借りてきたネコのように大人しくなり、しくしく泣きながら離婚届にサインをしてハンコを押した。因みに建真が持っているハンコは、金さんが店から用意したもので魔王に1万円で売りつけていた。悪徳商法この上なし! なんでも売っているから本当に便利だけど、高額すぎて洒落にならない。自身の利用は遠慮したいところ~。「では、慰謝料の金額はこれでよろしいですね?」  金さんがざっと計算してくれて、予想以上の金額がもらえることになった。  証券口座にたくさんお金が残っているので、これも慰謝料に充当されるように全部換金しましょう~と言ってその場で金さんが株や債権を売り払うように指示し、建真に操作をさせた。スマホがあればボタンひとつで夜間取引ができて、この時間でも株が売買できるのがすごい。  そしてこのお金は夫婦共有財産としてみなされるのだ。スマートウォッチのおかげで隠し財産の情報が手に入ったのは大きかった。 離婚さえ成立したらもう用はないので、建真を事務所から追い出した。魔王は泣きながら去って行った。  ――魔王(おっと)を倒した!!(ファンファーレ)   ……差し違える覚悟で挑んだのに、魔王撃破があっけなくて、思っていたのとなんか違う(笑) 「無事……夫と離婚できました! ありがとうございます!!」  まあ、思っていたのと違っていても倒したことには変わりない。感激で涙いっぱいだ。北都さんに抱きついて喜び泣いた。そういえばこの人男の人だったんだっけ…?  まあでも男の人っぽくないから、いっか。  気にしない気
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