湊斗は隣で横たわる彼女を数時間も拘束し、なかなか解放しなかった。何度もそろそろ起きなければならないと言ったが、彼はそんな瀬奈の心配を一蹴し、ベッドの中で彼女を抱きしめ続けた。「俺がどれだけお前を愛していたか……どれだけこの瞬間を待ち望んでいたか……お前は何も知らないだろう」「……」瀬奈は自身を抱きしめる彼を見上げたまま、黙り込んだ。真摯なその表情に、彼女は何も言えなくなった。湊斗はそんな彼女の頬に口付けを落とした。そして、どこか困ったように笑った。「いや、そうだな……知らなくていいことだ」――お前が、俺の傍にいてくれるのなら。と彼は付け加えた。湊斗は瀬奈に、お前は何もしなくていい、ただ俺に愛されていればいいのだと耳元で囁いた。(何もしなくていいだなんて……)彼の深い愛には、未だに困惑してしまうときがある。少し前の湊斗からすると、とても想像がつかない姿だった。彼はベッドに横たわりながら、大きな体でただ彼女を抱きしめていた。いくら休日とはいえ、彼がこんなにも遅くまでベッドから出ないのは珍しいことだった。(最近は相当疲れが溜まっていたようね……あの事件以降、あまり眠れていないようだし)彼女の背中に両腕を回し、肩口に顔をうずめる彼の頭を、瀬奈はそっと撫でた。それが心地よかったのか、彼は目を閉じた。このままだとまた寝てしまうと思い、瀬奈は慌てて口を開いた。「……湊斗、私あなたに話があるの」「……何だ?」湊斗の彼女を抱きしめる腕に、自然と力がこもった。瀬奈の心が変わり、彼女がまたどこかへ行ってしまうのではないかと不安になっているのだろう。しかし、いくら過去に色々あったからとはいえ、瀬奈は一度決めた誓いを破るつもりは無い。彼女は彼の胸に手を置き、半ば強引に湊斗を自身から引きはがした。「一度起きましょう、湊斗。大事な話だから……きちんと向かい合って話し合いたいのよ」「……そこまで言うなら」湊斗は渋々頷き、ようやく瀬奈を腕から解放した。上半身裸の彼は、ベッドから起き上がると、閉まっていた部屋のカーテンを開けた。カーテンが開くと、室内に眩しい朝の光が降り注いだ。今日は雲一つない快晴だ。瀬奈も彼に続いてベッドから起き上がり、窓の傍に近付いた。窓を開けると、風が部屋の中に吹き抜けた。「気持ちいい朝ね……」太陽の光が眩しかったが、夏の穏やか
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-19 อ่านเพิ่มเติม