それにユリウスはビアンカがしたいと言いそうな事をわざわざ止めようとは思わない。(ガッツリ訓練に参加してもいいという雰囲気を醸し出しているが、本当にいいのか? それはそれで私は嬉しいのだが……、辺境伯夫人の仕事がおざなりになって、ユリウスの負担が増えるなんてことになったらダメだろう? この件は後で話し合いが必要だな……)「よっしゃ~!! 閣下から許可が出た~!! 早速、順番を決めるよ~! お~い、レリック、紙とペンを持ってきて。ホーネット、あんたはどうする?」「俺は後で構わない。それより……、ルイーズ、見てみろ! ほぼ全員が対戦を希望しますという顔をしてるぞ。一日当たりの対戦人数を決めておいた方が良いんじゃないか」「そうだね。ビアンカ一日何名くらいにしようか?」 ルイーズはビアンカへ尋ねる。(総勢八十名くらいか……。念のため一日分、多く答えておこう)「三日」「へっ? 人数じゃなくて三日!? まさか三日で、こいつら全員と戦う気?」「ああ、問題ない。それから武器は大斧ではなく練習用の木剣を使う。大斧は命を奪ってしまう可能性があるから」 ビアンカは右手で首をスパッと切る仕草をした。 テンションが上がって、少しザワついていた修練場が途端にシンと静まる。(手合わせとはいえ真剣勝負だ。実力が違い過ぎたら、大けがをさせてしまう可能性だってある。相棒を使えないのは残念だが、仲間を傷つけるわけにはいかない) その後、対戦表が作成されビアンカとの手合わせは翌朝からスタートするということになった。 本日はビアンカ式の訓練メニューを皆で体験して、午前七時に解散。 なお、日常訓練は毎日、午後一時から修練場で行われているのだが、この日は欠席者が続出し、ユリウスの笑いのツボを酷く刺激したとのこと。♢♢♢♢♢♢♢「想像していたよりも兵士の動きが良くて驚きました。地方の軍として、リシュナ領軍は最強かも知れません」 ビアンカは訓練を終え、少し
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