Semua Bab 大斧の女戦士ビアンカの結婚(特別任務で辺境伯を探るつもりだったのに気が付いたら円満な結婚生活を送っていました): Bab 61 - Bab 70

164 Bab

初共闘!!結婚3日目・引導 2

「兄さん、王太子妃との関係はどうだったのですか?」(おっ? ユリウスがマクシムに質問をした!? 彼に対して積極的に話し掛ける姿なんて、初めて見たぞ!)「余り……良いとは言えない関係だったかも知れない」 歯切れの悪いマクシム。「最近、特に良くなかったような気がしますが、何かきっかけがあったのですか?」 ユリウスは質問を重ねる。「それは……、その理由は……」 マクシムは口籠る。「原因は何だ?」 国王は相手を追い込むような低い声で話の続きを促した。ビアンカはヒヤヒヤしてしまう。(言えないような理由だろうと全てこの場で吐けというオーラが陛下から出ている……。いや、これ、私が聞いて良いのか?)「―――離婚の話を持ち掛けたのですが……、拒否されたので、私は彼女にユリウスを勧めました」「はぁ?」 ビアンカは思わず声を出してしまう。咄嗟に口を押さえたが、間に合わなかった。(なっ、何故、そこでユリウスを勧めるという話になるんだ!?―――意味が全く分からないのだが???)「兄さん、あなたは王家の秘密を王太子妃に話しましたね?」。「―――話した」 ボソッと答えるマクシム。彼はユリウスの指摘を肯定した。 マリウスは「はぁ~」と大きなため息を吐き、国王は頭を抱え込む。 二人の様子は事態の深刻さを物語っていた。―――ビアンカは視線を合わせたくないあの人(ピサロ侯爵)の方もチラリと見て確かめる。(うわぁ~、蔑むような目でマクシムを見ている。―――良いのか? 相手は実の娘じゃなくて、一応、王太子だぞ!)「兄さん、リリアージュはその話を父親(大公)に伝えたと思いますか?」(あ、人前で王太子妃を呼び捨てにした! まぁ、彼女は既に罪人として、牢に捕らえられてはいるが……。容赦がないな、ユリウス)「ああ、御父上に話したのは間違いないだろう。だから、お前(ユリウス)の花嫁を狙うという愚かな行動に出たのだろうな。案外、乗り気だ
Baca selengkapnya

初共闘!!結婚3日目・次の段取り

 ビアンカは大声を上げたマリウスのことが気になってしまう。(兄上、そんなに驚かなくても……。ツィアベール公国はターキッシュ帝国に唆されて、イリィ大陸を脅かしたのだから、我が国が併合して、正しい道に進ませるのは真っ当なやり方だ。大陸内の国々もたまたま王太子妃がツィアベール公国出身だった我が国が後始末を引き受けてくれるというのだから、諸手を挙げて喜ぶだろう)―――ビアンカはマクシムが王太子の位を返上した場合、自分の未来にも大きな影響があるということに気付いていない。「陛下、私は今後も裏から国を支えていくつもりです」「マリウスよ。まだ、マクシムが王太子を降りると決まったわけではない」「ですが!! 私はネーゼ王国と小麦増産のプロジェクトを受け持っていて……」(ん? 兄上、やけに焦っているようだが……) ビアンカはユリウスの袖を引く。「ユリウス、ユリウス……」「どうかしましたか?」「(兄上は)どうしてあんなに……(焦っているのだろうか?)」 周りに聞こえても問題が無いように言葉を濁し、―――チラリとマリウスを一瞥してから、間近にあるライトグレーの瞳を力強く見詰める。 即座に質問の意図を理解したユリウスは、唇を彼女の耳へ触れてしまいそうなくらいに近づけて、小さな声で囁く。「(このままでは王太子に)選ばれてしまうと(焦っているのです)」「!!!!」(なっ!? そういうことか! 王太子は次期国王になる者ということ。ならば、兄上が必死で逃げようとする気持ちは分からなくもない。だが、彼は王位継承権を持つ身……)「(兄上は後継者の)教育を受けられたのですよね?」「いいえ。(なので、彼が選ばれる可能性は)低いでしょう」「そうですか。(それなら)良かったです。かなり……(嫌そうにされていますし)」
Baca selengkapnya

初共闘!!結婚3日目・長いものに巻かれるタイプ

「よう、ビアンカ!」 王宮の建物から外に出たところで、ビアンカとユリウスはマリオに遭遇した。(うわ~、最悪なタイミング……)「何だよ。その苦虫を噛みつぶしたような顔は……」「……」「お前、最近おかしいぞ。―――で、孤児院はどうなった? 俺が止めたのに大斧を担いで行っただろ。子供たちは泣いてなかったか?」 マリオはニヤニヤしている。(ヤバい……。こいつには特別任務のことを言えなくて、適当な嘘を吐いたんだよなぁ~。どうする?―――やはり、結婚したと報告しておいた方がいいのかなぁ)「お前はいつもビアンカにそういう態度で接しているのか?」 (はっ!? ユ、ユリウス……? なっ、何を言い出すんだ!) ビアンカはマリオに殺気を放つユリウスにハラハラしてしまう。しかし、何も考えていないマリオはユリウスの顔を見てこう言った。「―――あんた、キレイな顔だな!!」「……」(おっと、ユリウスが固まってしまった。マリオが余計なことをいうから~。仕方がない、ここは腹を括って真実を……)「マリオ、彼は私の夫だ!」「ぶぁっははは!!! 何だ? その分かり易い嘘は……、あんた、こんな女のダシにされて可哀想だな! アハハハ」 腹を抱えて笑うマリオに対し、殺気駄々洩れ、能面顔のユリウス。 一触即発の危機。―――ビアンカは背筋が凍り付く。(これ以上はマズイ!! 魔王が降臨してしまう……。マリオをどうにかしなければ!!)「マリオ、よく聞け!!―――この御方はリシュナ領を治めているコンストラーナ辺境伯だ。お前の発言は度を越えている!!」 ビアンカは長いものに巻かれるタイプのマリオには、ユリウスの肩書を告げるのが一番と判断した。 その結果、マリオはピタッと笑うのを止め、ビシッと背筋を伸ばして、軍人式の礼の姿勢を取る。―――ビアンカのヨミは見事に当たった。「閣下、大変失礼いたしました!! 俺は国軍の指揮官補佐マリオ・コスナーと申します」
Baca selengkapnya

初共闘!!結婚3日目・お姫様抱っこ

「ユリウス、あいつらは何を揉めているんだ?」――――声を掛けて来たのはマクシムだった。 背後ではビアンカがマリオを締め上げている。ユリウスは堪えていた笑いを無理やり消化して、彼の質問に答えた。「国軍の兵士たちがビアンカの結婚を賭けにしていました。今、ビアンカは同僚から首謀者を聞き出そうとしています」「ああ、なるほど……」 マクシムはビアンカの方を向く。「おい! そこまでにしろ!!」(ん? あっ、マクシムじゃないか! いつの間にここへ?) 制止の声を掛けられ、ビアンカはピタッと動きを止めた。―――マクシムはビアンカに告げる。「首謀者は私が知っている。マリオを離してやれ、ビアンカ」「えっ!?」(いやいやいや、知っているじゃないだろ!!)「知っていて、野放しですか!!!」「野放しにしたわけではない。金銭のやり取りをした証拠を押さえてから、処分するつもりだった」 感情的になっているビアンカに対し、マクシムは落ち着いた口調で自分の考えを述べた。それを聞いたマリオは……。「危ね~」と反省の色がないボヤキを口にする。(てめ~、危ね~じゃねぇだろ。賭けた時点でアウトだ!) ビアンカはイラッとして、マリオの襟元を掴んでいた手を乱暴に離した。マリオはよろけて、尻餅をつく。「で、首謀者は誰ですか?」「将軍補佐のジャン・ローンだが、彼は……、あっ、待て、ビアンカ!!」 ビアンカはマクシムの話を最後まで聞かずに全力で駆け出した。出遅れたユリウスは置いて行かれてしまう。――――マリオ、ユリウス、マクシムの間に気まずい空気が流れる……。微妙な状況で口火を切ったのはマクシムだった。「あ~、作戦が台無しだ!! ジャンがお前(マリオ)に金銭を要求して来たところで取り押さえるつもりだったのに……」
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・レッスン 1

 恋人の練習を始めて四日目の朝。 窓の外はまだ薄暗かった。時刻はそろそろ五時を迎えようとしている。「ビアンカ、時間です。ビアンカ……」「ん~、まだ、―――かじってみるから……」 彼女の可愛い寝言で笑いのツボを刺激されてしまう、ユリウス。 いつもは威厳を保つため、人前で笑いそうになったら必死に堪えるのだが、今この部屋にはユリウスとビアンカしかいない。―――しかも、彼女は眠っている。 これは細かなことを気にしなくても良い状況ということ……。「ブッ、アハハハ!! クックックッ……」 我慢を一切せずに大笑いをする、ユリウス。 ビアンカは彼が声を出して笑っても、まだ起きなかった。 笑ったことで心が解放されたのか……、ユリウスにいたずら心が芽生える。「『かじってみる』というのは何をかじったのだろうか……?」 ユリウスはビアンカの寝言に合いそうな質問を彼女の耳元へ囁いてみることにした。「ビアンカ、美味しいですか?」「―――ん、く~はダメ」 新たなワードが出てくる。『く~とは何だ!?』と、ユリウスは首を傾げる。―――そして、質問を続けた。「ク~は硬いのですか?」「つ……くて……、かが……いて……、ん~~~~」―――『強い』、『輝いて』といったような気がする。もう食べ物の話からは離れたのだろうか。「ビアンカ、もう食べないのですか?」「あま……、あまいから……」「甘いということですか?」 また食べ物の夢に戻っているようだ。「甘いのが好きなので
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・レッスン 2

 ユリウスは何気なく彼女の足の裏を親指で、ギュッと押した。刹那……。 バサッ!! ガサッ!! ドシン!!―――室内に派手な音と振動が響いた。 そして、訪れた静寂……。「ビアンカ、―――おはよう」 至近距離にいる彼女の紫色の瞳にはユリウスが映っていた。―――大きな音を立てることになった原因は、ユリウスの軽はずみな行動である。 彼がビアンカの右足の裏を押した瞬間、彼女はブランケットを左足で蹴り上げた。 そして、勢いのままに自分の体重を相手に乗せてそのまま床へ押し倒す。 その際、拳を握った腕を交差した状態で相手の首元へ固定して、動きも封じた。 突然の覚醒から一連の動作を無意識にしてしまったビアンカ。 聞き覚えのある声を聞いて、敵だと思っていた相手がユリウスだと気付く。(あ、あれ? 何で!? ユリウスを絞めて……、えええっ、もしかして、私も寝相が悪かったのか!? 嘘だろ~!!)「―――お、おはよう……、ユ、ユリウス、これは……?」 彼女は起きたばかりで状況が全く分かっていない。 とりあえず、ユリウスの首元を絞めていた腕は慌てて外した。 二人は無言で床から起き上がり、ソファーに歩いて行って隣同士に座る。「乱暴なことをして、―――申し訳ない」「いいえ、これは私が悪いので……」 お詫びの言葉を口にするビアンカへ、ユリウスは事情を説明した。―――数分後。「―――分かりました」(つい触ったって言われても……。この足の何がそんなに良かったのだろうか? ユリウスの感性はサッパリ分からないな。―――まぁ、私のことを女として好きというくらいだ。かなり変わっている人なのは間違いない) ユリウスに足を褒められたが、正直なところ、ビアンカ
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・レッスン 3

「それよりも……」 ユリウスは一旦、言葉を止めて、ビアンカの頬をてのひらでスッと撫でた。(くっ、くすぐったい!) ビアンカは即座にユリウスの手を捕獲する。 ユリウスはニッコリと微笑んだ。 そして、彼女と繋いでいる手を持ち上げるとビアンカの手の甲にキスをした。(朝から、甘い……。なにより、ユリウスに慣れていっている自分にもビックリだ……)「―――今日からリシュナ領軍の朝訓練に参加するのでしょう?」「あっ、はい、そうでした!! ユリウス、起こしてくれてありがとうございます。着替えて来ます!!」 ビアンカはクローゼットルームへ向かうため、ユリウスと繋いでいた手を離して、ソファーから立ち上がる。「ビアンカ、待って」「えっ?」 ユリウスは彼女の右腕を掴んだ。「恋人四日目のレッスン課題です。あなたからキスをして下さい」「はぁ~?―――レッスン課題? いつからそんなシステムになったのですか?」 気の抜けた声を出すビアンカ。(急いで呼び止めた理由がキス!?―――本気か? というか、昨日まではユリウスがリードしてくれていたじゃないか。それではダメなのか!?) 彼女は少し想像してみる。自分からユリウスにくちびるを寄せる姿を……。「無理……」「なぜ?」「―――恥ずかしいからです」 ビアンカは素直な気持ちを伝えた。(伊達に二十一年間、恋人なしの独身だったわけではない。ユリウスの出したレッスン課題は私にはハードルが高過ぎる!)「では、私が目をつぶって動かないという条件にしましょう」(条件!? あ~、もう! しないという選択肢はないのか? しかも、優しい顔から突然、妥協は一切許しませんオーラ全開の仕事モード顔になっているじゃないか……) ユリウスは少しでもビアンカのやり易いように……と考えて提案したのだが、ビアンカにその想いは伝わらない。(う~ん、これは達成しないと朝訓練に行かせ
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・レッスン 4

 今、ビアンカはライトグレーの可愛いネグリジェを纏っている。 軍服へ着替えることに慣れているとはいっても、そろそろ動かないと五時半からスタートする訓練には間に合わなくなってしまう。(修練場までは結構、距離があるのにこんなにゆっくりしていたら、遅刻してしまう)「ユリウス~。まだ、ダメ~?」 困り果てた声を出すビアンカに、ユリウスは目を閉じたまま、無言で自分のくちびるをトントンと指先で叩いてみせる。(くぅ~、意地悪!! あ~、もう!! くちびるを重ねるのはものすごく恥ずかしいけど仕方ない。――――遅刻ダメ、絶対!! 女戦士ビアンカは時間を守る!! よし、覚悟は決めた!) ビアンカは震えている指先を落ち着かせるため、両手をブンブンと振ってみた。(あ、全然ダメだ……) 改善するどころか血の気が引いてきたような気もする。(余計なことをしていたら、時間が……) ビアンカは指先の震えを無視することにした。 腕を伸ばして、ユリウスの首に緊張しながら絡めていく。 背の高さが同じなので首に腕を回すだけで、鼻先が触れてしまいそうだ。(うわ~、近い。はぁ~、覚悟を決めるしかない!!) 頭をぎこちない動きで斜めに傾けた。 あとはゆっくりと目標へ向かって、くちびるを近づけていくだけ……。(ううううっ、恥ずかしい!! いつもユリウスがしてくれているようにしたらいいだけなのに、どうしてこんな……。はぁ~、はぁ~、動悸がする。―――ダメだ……、頭に血が上って、ボーッとしてきた。鼻血が出たらどうしよう。―――ユリウスは何故、スマートにキスが出来るのだろう。迷いのない男だからか? 性格の問題か!?)「―――ッ」 ようやく、ビアンカのくちびるはユリウスのくちびるに辿り着いた。(うわっ、ヤバッ! 温かくて、柔らか……、んんんっ~、しっかり触れないとやり直しに……。―――あ~、ドキドキし過ぎて息が上手く出来ない。苦しい……。はぁぁぁ~、心臓が破裂しそう。―――ん~、キスって、何秒くらいしたらいいの?)
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・リシュナ領軍 1

 辺境伯城の中央棟の右手にある修練場でリシュナ領軍の朝訓練は行われる。 着替えを済ませたビアンカはユリウスと一緒に三階の廊下を早歩きで進んでいた。「あの先にある階段を下りましょう」「はい?」 ユリウスは前方にある大きな石造りの柱を指差す。(階段など何処にも見当たらないのだが……) ところが、大きな柱の裏に回り込んで、ユリウスが壁に手を当てると、人が一人通れるくらいの隙間が開いた。足元を見ると下り階段になっている。(なるほど、隠し階段か……。流石、国防の要というだけのことはある。有事への備えもバッチリというわけだな)「ここ(三階)から、下に降りるのですね」「ええ、少々狭いですが、かなり近道になると思うので、ここを下りましょう」「はい」 階段はユリウスが前を歩き、ビアンカはその後に続く。 非常用というだけあって、二階に出入口はない。二人は暗闇を駆け下りる。 階段を下り終えて、柱の裏にある隠し扉から廊下に出ると修練場が見えた。 ビアンカは目を細めてリシュナ領軍の様子を窺う。 まだ朝訓練を開始する時刻を迎えていないにもかかわらず、兵士たちは綺麗に整列していた。(―――見たところ……、部隊は四つ。各部隊の兵士は大体二十名くらいか。地方領の持つ軍隊としてはかなりの規模だ。国軍でも正規兵は二百人もいない。それに朝の訓練が始まる前に整列を完了し、ピリッとした緊張感を漂わせている。リシュナ領軍は凄いな)「ユリウス、朝訓練に参加する兵士が多くて驚きました。しかも……」「国軍には朝訓練へ参加しない者がいるのですか?」 質問している途中で、逆に質問されてしまう。(この言い振り!! リシュナ領軍では兵士が朝訓練に参加するのは当たり前ということか?―――ここは国軍よりも規律に厳しそうだ……)「そうですね、朝訓練は自主参加なので」 ビアンカは何げなく目線を上げて辺りを見渡す。兵士たちの後方には険しい山々が聳えていた。(そうだ! 
Baca selengkapnya

囮になってみた!!結婚4日目・リシュナ領軍 2

「ビアンカ、こちらへ」 ユリウスに呼ばれて彼の横に歩いて行くと前方の兵士たちがビアンカに気付いて、小さなガッツポーズでPRして来る。(おおっ!? あいつらは対戦希望者か?―――幾らでも受けて立つぞ!!) ビアンカはユリウスの横に立ち、軍帽のつばを指先で軽く押し上げた。 静寂が崩れ、ザワッとする。 彼女の代名詞でもある黒髪と珍しい紫色の瞳が見えたからだ。(これで後方に並んでいる兵士たちにもリシュナ軍の軍服を着た謎の大女の顔の正体が分かっただろう)「彼女は私の妻ビアンカだ。今日からリシュナ領軍に所属する。よろしく頼む。―――ビアンカ、挨拶を」「初めまして、ビアンカです。特技は大斧を振り回すことです。閣下との結婚に伴い、国軍からこちらへ移動して来ました。今日から世話になります。よろしく!!」 彼女がいつもの調子(軍人モード)で挨拶をすると、兵士たちの表情がパッと明るくなった。ユリウスは彼女の人気の高さを目の当たりにする。「ビアンカ、リシュナ軍の幹部を紹介する。指揮官のホーネットとルイーズだ」(やはり、この二人は幹部か。ホーネットという男は三十代くらいか? 腕の筋肉が凄いな。パワーがありそうだ!―――ルイーズという女は……)「うきょっ!?」 思わず変な声が出た。 ビアンカはここに居るはずのない人物に動揺する。一方、ビアンカと目が合った当の本人(ルイーズ)は楽しそうにニヤニヤと笑っていた。「久しぶり~、ビアンカ!――――随分と大きくなって~。元気にしていた?」 ルイーズはビアンカへ向けて、小さく手を振ってくる。(は? ルイーズ!?)「ユリウス、何で黙っていたのですか!!」 取り敢えず、ルイーズのことは無視して、ビアンカはユリウスに食ってかかった。兵士たちは黙って辺境伯夫妻のやり取りを見守っている。「―――話したら面白くないでしょう」 ユリウスの回答は淡々としたものだった。(面白くないって……、どういうことだよ!)
Baca selengkapnya
Sebelumnya
1
...
56789
...
17
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status