「兄さん、王太子妃との関係はどうだったのですか?」(おっ? ユリウスがマクシムに質問をした!? 彼に対して積極的に話し掛ける姿なんて、初めて見たぞ!)「余り……良いとは言えない関係だったかも知れない」 歯切れの悪いマクシム。「最近、特に良くなかったような気がしますが、何かきっかけがあったのですか?」 ユリウスは質問を重ねる。「それは……、その理由は……」 マクシムは口籠る。「原因は何だ?」 国王は相手を追い込むような低い声で話の続きを促した。ビアンカはヒヤヒヤしてしまう。(言えないような理由だろうと全てこの場で吐けというオーラが陛下から出ている……。いや、これ、私が聞いて良いのか?)「―――離婚の話を持ち掛けたのですが……、拒否されたので、私は彼女にユリウスを勧めました」「はぁ?」 ビアンカは思わず声を出してしまう。咄嗟に口を押さえたが、間に合わなかった。(なっ、何故、そこでユリウスを勧めるという話になるんだ!?―――意味が全く分からないのだが???)「兄さん、あなたは王家の秘密を王太子妃に話しましたね?」。「―――話した」 ボソッと答えるマクシム。彼はユリウスの指摘を肯定した。 マリウスは「はぁ~」と大きなため息を吐き、国王は頭を抱え込む。 二人の様子は事態の深刻さを物語っていた。―――ビアンカは視線を合わせたくないあの人(ピサロ侯爵)の方もチラリと見て確かめる。(うわぁ~、蔑むような目でマクシムを見ている。―――良いのか? 相手は実の娘じゃなくて、一応、王太子だぞ!)「兄さん、リリアージュはその話を父親(大公)に伝えたと思いますか?」(あ、人前で王太子妃を呼び捨てにした! まぁ、彼女は既に罪人として、牢に捕らえられてはいるが……。容赦がないな、ユリウス)「ああ、御父上に話したのは間違いないだろう。だから、お前(ユリウス)の花嫁を狙うという愚かな行動に出たのだろうな。案外、乗り気だ
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