シヴァについてあれこれ難しく考えるのは、やめにした。考えたって分からないものに悩んで、成績を落としたら大変だ。「おっ……わった~」十日間の試験期間を終えて、私はぐっと背伸びをした。体中の凝りが軋むような感覚が何とも気持ちいい。「お疲れ様です」真後ろのヤコブがねぎらいの言葉をかけてくれる。一番後ろの席のレオナルドを見ると、机に突っ伏してぐったりしていた。彼らしい光景に思わず笑ってしまう。イザベラを見ると、疲れた様子は見られなかった。周囲の令嬢といつも通り会話をしている姿を見ると、さすがだなぁと感心してしまう。「今日は午後は休講ですが、この後はどうしますか? 昼食とか」「そうよね。どうしようかしら……」「姉上、食堂行きましょうよ!」急に声を掛けられ驚いてしまう。見るとレオナルドがにこにこ笑っていた。いつの間にか復活したようだ。「兄上が労いのデザートを用意してるって言ってましたよ」「そう言われると、行きたくなるわね」少し考え、行くことに私は決めた。席を立つと、せっかくだからとイザベラにも声を掛ける。さすがに懲りたのか、周囲の女子生徒はもう私達の会話に割って入ることは無い。私が近付くと蜘蛛の子を散らすようにささっといなくなってしまった。「労いにってデザートが用意されているそうなの。食堂に行かない?」「あら、良いわね」イザベラも立ち上がり、四人で教室を出る。私と接することが多くなったことで、イザベラへの明確な悪口はすっかりなりを潜めていた。心なしか明るい彼女の様子に安心してしまう。 シヴァやイザベラの侍女とも合流し、食堂に着くとすでにアレクサンドたちが到着していた。「試験お疲れ様」「アレクサンド様こそ、お疲れ様です」
Last Updated : 2026-03-18 Read more