ロミーナがアマトリアン辺境伯夫妻から大量の書類を強奪して、もう5ヶ月。その間、大量の証拠を改め直したり整理したりしているとは聞いていた。確かに、言われてみれば動きが遅い。きっと色々忙しいのだろうとか思っていたが、そうではなかったということだろうか。「ロミーナ嬢のご両親と裏で繋がっていた人物が、どうやらライハラ連合国内にいたそうなの。アレクサンド殿下が調査中、私の父がそれを知った」ドミニカは不敵に微笑む。それはゲームのリリアンナが裏で見せていた表情に似ている。「それで、こうしてアレクサンド殿下と繋がるために私が派遣されてきたというわけね」足を組みながら、自信ありげに微笑む姿は美しい。さすがは元々大人だっただけのことはある。精神的にしっかりしていて落ち着いているようだ。「……だから、アレクサンド様の婚約者候補という名目で近付いたと?」イザベラの言葉に、ドミニカは頷く。「父が手配したようだったけど、驚いたわ。まさか婚約者候補扱いされるなんて。でも、安心して。取ったりしないから」ドミニカに軽くウインクされると、イザベラは顔を赤くした。照れつつも、安心したらしい。今の彼女にとっては、アレクサンドと婚約できるかが最重要なのだから。「まあ、色々と判明して良かったです。これで謎が解けました」本当に、ドミニカが出てきた時はどうなるかと心配していたのだ。アレクサンドの婚約者候補に挙がるし、私と無理に仲良くなろうとするし、学園中の人々を虜にしているし。本当に、何がしたいんだろうかと真意が測れず怖かった。ほっと安心してため息をつくと、ふとあることを思い出す。ドミニカは続編のヒロイン。シヴァは続編の攻略対象者だ。二人は会っても大丈夫なのかと心配していたことを思い出す。「……あの。それじゃあ、レスピナス嬢はシヴァと会っても大丈夫ですか?」
Last Updated : 2026-04-11 Read more