All Chapters of 女装メイドと婚約破棄された悪役令嬢は、幸せな結末を目指します: Chapter 321 - Chapter 330

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第321話

聞き間違えるはずのない声だ。ずっと待っていた、彼の声。動きを止めて振り向くと、そこにはシヴァが立っていた。長いシルバーグレイの髪を、今は下ろしたままにしている。中性的な顔立ちから覗く空色の瞳は、今は冷たく鋭い。耳元で揺れる青いピアスがよく似合っている。同じく青を基調とした動きやすくも洗練された衣装が、明らかに彼らのリーダーであると言う雰囲気を作っていた。「殿下! この女が話があると言ってきかなくて……」見張りの話に、シヴァはこちらに近付いて私の顔を覗き込む。顔が近い。いつもの距離だ。いつも一緒にいた、あの時のシヴァの距離。私は見張りから手を離すと、そっと彼に手を伸ばした。指先が頬に触れそうになるが、その前に彼はすっと体を離した。なんで?ようやく会えたと思ったのに……呆然とする私に背を向けて、すぐにシヴァは離れてしまう。「オレに話すことは無い」「そんな……! 私よ! 分かるでしょ? シヴァ!」「分からない。知らない」そのまま背を向け、シヴァはどんどん先へ進んでいってしまう。慌てて私はその背を追いかけた。「おい、待て! これ以上入るなって」見張りの男達に拒まれてしまう。再び藻掻いていると、シヴァの冷たい声が響いた。「これ以上騒ぐようなら倉庫に入れておけ」「この護衛はどうします?」「二人で協力して騒がれても迷惑だ。別室で分けておく」言われた通り、見張りは私に押し寄せ、女護衛も押さえこまれる。いくら腕が立つとはいえ、多勢に無勢だ。ここで無暗に魔法を放ってしまえば、周囲に被害が出かねない。それに、シヴァに魔法が当たってしまうかもしれないのだ。周囲にいる十人以上お男達に囲まれ、もう私も女
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第322話

よく分からないのは真夜中に誰かがドアノブをガチャガチャと回してくること。恐怖はあるが、数分で諦めるので忘れるようにしている。そんなことを気にしていても、どうしようもない。そうは考えても、手の震えは止まらなかった。そんなこんなで、三日目の夜。すっかり暗くなった部屋の中、またドアノブがガチャガチャと回される音がする。鍵がかかっているから大丈夫のはずだ。それでも、警戒心は解かない。さすがにもう三回目だ。何が目的なのか確かめるため、毛布にくるまったまま私はそっとドアに近付いた。まさかとは思うけど、シヴァなのかな?施錠の確認とか、実は私に会いに来てとか、そんなことがあるかもしれない。楽観的な考えかもしれないが、少しでも希望に縋りたかった。そっとドアに手を当てる。ドアノブの動きに合わせた振動が伝わってくる。「……シヴァなの?」声をかけると、ドアノブはピタリと動きを止めた。まるで、そうだとでも言うように。「ねえ、シヴァ。私、貴方と敵対する気はないの。ただお話がしたくて来たのよ」暗闇の中、一生懸命声を振り絞る。どれだけ話しても、ドアの向こうから返事はなかった。「このまま反乱軍をしていたら、きっと捕まっちゃう。危ないことしてる貴方を助けたいの。一緒に考えよう」伝わっているんだろうか。聞こえているんだろうか。何も反応はない。「また、一緒にモンリーズ家で暮らそうよ」そう告げた時、ようやく反応があった。というよりも、何やら激しい音がしたのだ。鈍い音と、男の呻き声。急なことに驚き、ドアから手を離す。一歩後ろにたじろいた時、ドアがゆっくりと開いた。逆光の中光り輝くシルバーグレイの髪。表情は崩さず、彼の空色の瞳はまっすぐ私を射抜いていた。ドアの
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第323話

正直、リリーの登場には驚いた。あのアレクサンドが送った使者に、わざわざ「オレはいないことにしてくれ」と返事をしたのに。なんで彼女がここまで来たのか分からない。まさか、アレクサンドが情報を漏らすわけが無いし。ここは危険だから、何も言わずに去った。絶対に巻き込まないために距離を取ったのに。リリーの方から近付いてくるんだから困ったものだ。それと同時に、嬉しくもあるんだからこれも困る。「殿下、こいつはどうしますか?」傍仕えの少年が声をかける。彼が持っている縄の先には、男が繋がれていた。オレに思いっきり殴られて気を失っている。本当はリリーを追い返したかったが、このまま彼女が大人しく帰ってくれるとは思えない。案外頑固だし、こうと決めたら曲げない人間だから。かといって、放置していれば治安が良くないこの町中で何か事件に巻き込まれるかもしれない。オレが手を回し、ある程度治安の維持に努めてはいるが、情勢が情勢なので不足はある。その結果、決着が付くまでオレの手元で閉じ込めておこうということになった。だから、最低限の衣食住は整え、身に危険が及ばないようにオレの居住区である屋敷の三階に連れて来たのだ。許可した者以外は誰も来ないよう、周知は徹底してあった。それなのに、こうして来る馬鹿がいるんだから面倒くさい。大方、美人が捕らえられたとか聞いて下衆な考えでもしていたんだろう。こんな男がリリーに触れようとしたと考えると虫唾が走る。「地下牢に入れておけ。オレの指示が守れない奴は必要ない」「分かりました」少年が他の人間を呼び、男を地下牢に連れて行く。それを見送って、オレは自室へ戻った。自室は最低限の調度品しか置いていない。ベッドに寝転ぶと、リリーに触れられた手を見た。手袋は相変わらず付けたままだ。その下の指輪は、ずっと誰にも見せていない。
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第324話

白い肌の滑らかな女性の手。ノックするような形で握られた手が、上の方から伸びている。「……誰?」それだけ切り取ってみると、随分とホラーなシーンだ。恐る恐る近づいてみると、一瞬風に揺れる長いストロベリーブロンドが見えた。私が知る限り、この髪色の人物は一人しかいない。 「メロディ嬢!?」 慌てて窓を開ける。簡単に脱出できないように、一部しか開けられないが外の人物と話をするには十分だ。そこまで近づくと、逆さまになっているメロディの姿が見えた。早朝の薄暗い空の中、ストロベリーブロンドの髪が舞っている。朝日と同じ眩しいレモン色の瞳が私を見て微笑んだ。まさか、こんな場所で出会えるとは思わなかった。思わず体の力が抜けてしまい、窓枠に手をついて体を支えながら彼女を見る。「え? なんで、こんなところに……」「実は色々ありまして。任務の一環ってやつですね!」困ったように頬を掻きながら話す彼女の笑顔が、今では懐かしい。こうしてまともに誰かと会話できたのも久しぶりだ。「あ、すみませんが話は手短に……」「そうよね。誰かに見られたら」「いえ、逆立ちし続けるのが物理的に辛いんです」言われて納得する。徐々にメロディの顔色も悪くなっている気がするので、急がなくては。「脱出を手伝ってくれるの?」「はい! そのつもりで参りました。ただ、今日だとまだ準備とか終わっていないので、明日また伺いますね。窓を壊すので、ノックがあったら窓から離れたところで待機していて下さい」それを言うだけ言うと、メロディは頭を引っ込めた。顔色から見ても、あの姿勢でいるのは限界だったのだろう。どう脱出しようかと悩んでいたが、まさかメロディが協力してくれるとは&hellip
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第325話

時間はおそらく昼頃。太陽が真上に上り、窓からはもう見えなくなった頃だ。コンコンとノック音がした。顔を上げて、私は慌てて窓から距離を取る。確認のためか、もうニ、三度ノック音が響くと窓の方で異音がした。みるみる窓の周辺に白い煙が上がり、それが集まって凍っていく。基礎で学ぶ氷魔法だ。しかし、そのコントロールは上手い。外側だけでなく、水蒸気や小さな隙間を使って部屋の中の窓枠まで凍り付いている。そのまま観察していると、何か鈍い音がした。次の瞬間には、窓が激しい音を立てて割れる。誰かが足で窓を蹴り破って侵入してきたのだ。「えっ? なんで、ここに……」氷のおかげで壊れやすくなっていたガラスや木枠は、パラパラと崩れる。侵入してきたその人は、安全のためか随分な厚着をしていた。てっきりメロディが来ると思っていたのに、全く違う存在に驚くしかない。黒い髪に凛々しい顔立ち。背が高く、筋肉質な体。窓の破片や氷を払いながら、彼は血のように赤い瞳をこちらに向けた。「ご無事ですか? モンリーズ嬢」「す、ステファン様……どうして?」ステファン・サンスリード。アレクサンドの側近兼護衛として常に一緒にいた彼が、何故ここにいるのだろう。メロディの姿も見えないし。「説明は後で。ここまで来るのに時間がかかるでしょうが、ぐずぐずしてはいられません」差し出された手を取ると、ステファンは容赦なく私の腕を引っ張って抱え込んだ。あまりの力強さに、腕が痛いが気にしていられない。それに、私の抱え方がどう考えても俵のような適当な抱え方なのも文句は言えないだろう。まあ、彼にはメロディと言う最愛の人がいるのに、まさか優雅に私をお姫様抱っこしている暇もないだろうし。ドアの向こうで遠くから話声や足音が近づいてくる。
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第236話

一旦落ち着いて話をするため、ステファンとメロディの泊っている部屋にやって来た。元は宿屋だという建物ではあるが、こんな反乱軍のいる真っただ中の町なので、他に宿泊者はいない。支配人も逃げてしまって、空き家同然。そんな建物の一室で、私達は休憩していた。そこで説明された情報は、案外あっさりしたものだった。一言で言えば、アレクサンドが二人に私の安全確保を依頼したということだ。あのネックレスの話から、イザベラから私の安否が心配だと訴えられたらしい。そして、案の定私がいなくなった。それなら行き先は恐らく、反乱軍の大挙するこの地域のどこか。そこまで予想したアレクサンドは、メロディの王宮魔導士入りの試験も兼ねて、剣術の得意なステファンと二人で組んで私の捜索と安全確保を依頼した。だいたい説明すると、そういうことらしい。「よく私の居場所が分かりましたね」こんなに町は広いし、反乱軍がいる場所なら、ここ以外の地区も探索の範囲内だ。こんな範囲で閉じ込められた私一人見つけるのがどれだけ大変か。「それなら、協力者がいましたから」そうメロディが告げると、部屋の扉が開いた。入ってきたのは、茶髪に茶色い髪の女性。私の護衛に付いていて、捕まった時に離れ離れになった女護衛だった。「え?」正直、すっかり存在を忘れていた。それどころではなかったというのもあるし。私の表情を見て、それくらいは予想が付いたのだろう。女性は苦笑いしている。「実は早々に脱出していたんですよね。反乱軍が忙しかったせいか、幸いしつこい追手がいるわけでもなく、なんとかなりまして」「で、リリアンナ嬢が掴まっている場所の調べを終えていた彼女が、私達と合流して今に至る……と」メロディがドヤ顔で説明してくれる。明るく自信満々な様子はなんとも可愛らしい。こんな状況なのにちょっと和んでしまう。
last updateLast Updated : 2026-04-16
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第237話

私は素早く立ち上がると、部屋を走り出た。「リリアンナ嬢!?」メロディ達が慌てて追いかけてくるのが分かる。でも、後ろは振り返らない。息を切らして走り続ける。交戦している場所まで後どれくらいだろうか。音はまだまだ遠く、1キロくらいは離れているかもしれない。今までこんなに体を動かしたことが無いから、身体が悲鳴を上げて仕方がない。「待ってください!」さすがステファンだ。すぐに私に追いつき、腕を取られてしまう。がむしゃらに腕を振って、私は彼から離れようともがいた。「離して! 行かなきゃいけないの! そのために、ここまで来たんだから!」ここは裏路地のため、周囲に物が多い。近くにある木箱などのガラクタを、魔法で無茶苦茶に振り回した。さすがにステファンが防御姿勢を取り、手を離す。「ステファン様!」メロディが私が飛ばした木箱を魔法で制止させる。一部がステファンに当たってしまっていたため、慌ててかけつけると彼に回復魔法をかけていた。二人には申し訳ないが、今は行かせてもらうしかない。「ごめんなさい!」一言だけ謝罪を入れて、私は先を急いだ。  ***  「行っちゃいましたよ! どうしましょう!?」回復魔法をかけ終えたメロディは、リリアンナが行ってしまった方向を見た。もう彼女の姿は見えなくなっている。大通りに出れば、逃げている人々に紛れて余計分からなくなってしまうだろう。今からどう追いかけて彼女を探そうかと、必死にメロディは頭を働かせた。打ち身を治してもらい、すっかり回復したステファンは顔を上げる。「さすがの魔力量だな。あの量の物体を同時に動かすのか」「そんなこと言っている場合ですか⁉」無表情のま
last updateLast Updated : 2026-04-17
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第238話

悲鳴と足音、轟音が轟く。かろうじてこの地域に残っていた人々が、慌てて外に出て来ては逃げていった。まさに阿鼻叫喚と言う光景の中、私は一人で騒ぎの中心に向かっている。もちろん、何度も人とぶつかったし、転んだりもした。それでも、前に進むしかない。思い出して魔法による防御を張るようになると、ぶつかっても弾かれて転ぶということは無くなった。そうしながらやっと広い空間まで来ると、そこはまさに戦場だった。しっかりした装備に身を包んだ王国軍が、反乱軍を攻撃している。あの屋敷で見た人々が、必死に戦って反抗しているが、まさか正規の軍に勝てるわけがない。善戦していたとしても、数で押されてしまう。慌てて私はネックレスを見た。光は強くなっており、はっきりシヴァがここにいると示してくれている。「行かなきゃ」私は防御魔法を何重にも強化して先に進んだ。 激しい戦火の中を進むと、中心にシヴァの姿が見えた。いつか見たあの青い炎を身に纏って戦う姿は幻想的で美しい。シルバーグレイの髪に炎の青が反射している。「シヴァ!」私は叫ぶが、声は聞こえていないようだ。いくらなんでも周囲がうるさすぎるし、場所も離れている。慌てて彼に近付こうと足を進めると、腕が取られた。まさか、もうステファンが追ってきたの?そう思い振り向くと、そこにいたのはあの世話をしてくれた少年だった。彼は困ったように眉を顰めている。「何故こんなところにいるんですか⁉ 危険ですよ!」そう言いながら、ぐいぐいと腕を引っ張り戦場から離そうとしてくる。それに私は抵抗した。「彼の所に行かなくちゃ! 今止めればきっと」「無駄ですよ! 全部遅……」少年がそう口にした時だ。周囲の空気が変わった。一瞬で、周囲の人々が倒れ
last updateLast Updated : 2026-04-17
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第239話

「やれやれ。私が離席していた間に、こんな騒ぎになるとは困りましたねぇ」街を見渡せる時計塔の屋根の上。一人の男が地上を見下ろしていた。戦闘は既に終わり、怪我をしたり魔法で眠らされたりした反乱軍の人々が次々に捕縛されている。その様子を、彼は赤い瞳で見下ろしていた。「あれらはもう使えませんねぇ。せっかく、あんなに人数も集めて協力者も募ったと言うのに」残念そうな言い方だが、その声はどこまでも冷たい。風になびく褪せた金髪を翻し、オスカー・ヴァルシュは遠くに視線を移した。視線の先では、一番重厚そうな馬車がこの場から離れようとしている。馬車は既に町を出て、隣町へ向かう森へ進んでいた。「体勢を立て直さなければ。とりあえず、私と彼さえいれば後はどうとでもなりますしねぇ」骸骨のような怪しい笑みを見せ、オスカーは屋根から飛び降りた。 次の瞬間には、オスカーは走る馬車の前に立っていた。指を軽く一振りするだけで、馬は自然と止まってしまう。周囲の兵達は、彼の登場に慌てて戦闘態勢に移る。しかし、一瞬で彼らは遠くに弾き飛ばされた。木々に体を激しくぶつけ、そのまま気絶してしまう。他に邪魔者がいないことを確認すると、オスカーは馬車に向かった。扉は通常の施錠だけでなく、魔法による封印もされているが、彼にとっては玩具のようなものだ。一分もあれば開錠してしまった。「お迎えに上がりましたよ。我が殿下」オスカーは扉を開けると、中で手錠をかけられたまま座っているシヴァを見て微笑んだ。俯いていたシヴァは、目を動かしてちらりとオスカーを見ると静かに微笑んだ。さすがに傷は治療されているのか、衣服に血痕はあるが表情は穏やかだ。馬車に乗り込んだオスカーは、シヴァに手を差し出した。オスカーの魔法であっさりと手枷が外され、音を立てて手枷が床に落ちる。「さ、行きましょう」「
last updateLast Updated : 2026-04-17
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第240話

それからは、完全にぼーっとしていて意思疎通ができない私を、メロディとステファンが保護してくれた。先程までいた場所に戻り、女護衛と合流する。彼女は帰宅のために、ドミニカから借りていた馬車を回収して来てくれていたらしい。幸い、馬車は無事で無傷のままだ。女護衛が御者をすれば、ステファンやメロディが乗っても問題はない。この馬車に乗れば、王都まではすぐだ。皆が旅支度を済ませてくれて、私達は馬車に乗り込んだ。走り出した場所の窓から、先程までいた街が通り過ぎていくのが見える。それをずっとずっと、私は見ていた。 結局、王都に着いても私は変わらなかった。こんな私に何日も付き合ってくれたのだから、メロディとステファンには頭が上がらない。ちゃんと感謝と謝罪を伝えなきゃと思うが、頭も体も思うようにいかなかった。そのまま、馬車はモンリーズ家に到着した。私の帰宅は事前に伝えてあったのだろう。玄関ホールには見知った人々が集まっていた。「こんにちは、モンリーズ公爵様。お嬢様をお連れしました」先に馬車を降りたメロディがカーテシーを披露する。ステファンはドアを開けて、私に向かって小さく頷く。促されるままにドアの方を見ると、ちょうど1人。私を馬車から降ろそうと手を伸ばしてくれている人がいた。 「おかえり、リリー」 淡い紫色の髪に薔薇色の瞳。その顔には年齢相応に刻まれた皺があるが、それでも十分すぎるほどの美形だ。目尻の皺を深め、目を細めて彼は笑っていた。「お父様……!」耐えきれず、私はお父様の顔を見るとその胸に飛び込んだ。もう成人近い娘など重たいだろうに、お父様は少しよろめきつつも私を抱き締め、そのまま馬車から降ろしてくれる。私はその胸に縋り付いて、泣き続けた。
last updateLast Updated : 2026-04-17
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