話を聞くに、元々マルグリータは未熟児で呼吸器系の病気も併発していたらしい。長くはないと思われたが、成長するうちに徐々に体も丈夫になってきたのか一般的な子供と大差ないまでに健康になってきている。まだ免疫が人よりも弱く風邪や病気になりやすいものの、元々あった呼吸器系の病気は近年開発された薬の助けもありほとんど完治に近い状態だった。ちゃんと元気になってきており、無茶をしなければ外出も問題はない。そう聞かされたと、レオナルドは嬉しそうに語った。その言葉に私も安堵する。「リタが大丈夫というのは、本当だったんだな。なんだか今までが馬鹿みたいだ」「分かったら、マルグリータ様とは仲直りしませんと」「そうだった……」昨日の様子を思い出したのか、一気にレオナルドの表情が暗くなる。落差が激しく感情表現豊かな様子に思わず笑ってしまう。兄であるアレクサンドは常に微笑しているからか、ここまで表情豊かではない。こんなに素直に感情表現できるのは弟だからだろうか。前世も今も一人っ子の私には分からないものだ。「昨日マルグリータ様とお話ししましたが、そんなに怒っているわけではありませんでしたわ」そう声をかけると、落ち込んで頭を抱えていたレオナルドが顔を上げる。希望を込めた目で見つめられて私は慰めるように笑顔を作った。「むしろあんなことをして、殿下と婚約解消されてもおかしくないと落ち込んでいました」「そんなこと、するわけないだろ!」反射的に叫んで拳をテーブルに叩きつけた彼は、すぐにいそいそと拳を仕舞う。反省したとはいえ、怒りっぽいし感情が出やすいのは元からのようだ。「しかし、今更どう謝れば……」うんうんと悩み考える彼に、私は助け舟を出す。「ご安心ください、レオナルド殿下」私には昨日マルグリータと取り付けた約束がある。『わたくし、絶対その日までに元気になってみせますわ』熱で赤くなった頬、潤んだ
Last Updated : 2026-03-12 Read more