私が無事に朔也の事務所へ入職した頃、刑務所の中にいる司の心はもはや二度と平穏を取り戻せなくなっていた。夜のニュースで、莉愛が放火で人を死なせ、ファンを扇動して傷害事件を起こしたことが報じられた時、司は全身を強張らせた。彼は自分の耳を疑い、ニュースを最後まで見終わって、ようやくそれが真実であることに気づいたのだ。三年前のあの大火事を思い出すと、司の手は震えを止められなかった。あの火事の時、莉愛は泣きながら「あれは雫が火をつけたの」と彼に言った。彼は疑うことなく、何も考えずに彼女を信じることを選んだ。莉愛は歌手なのだから、自分の喉を潰すような真似をしないと思ったのだ。その後、莉愛はかすれた声で泣き叫び、絶対に雫に声帯を弁償させると言い張り、わざわざ医学レポートまで持ち出して、声帯移植の実現可能性を彼に説明した。彼もそのレポートの真実性を疑わなかったわけではない。しかし、最終的に彼は何も深く追求しなかった。当時の彼はこう考えていた。たとえ声帯移植が嘘だったとしても、たとえそれが莉愛の意図的なわがままだったとしても。少なくとも、雫が莉愛に嫉妬して放火したことは事実なのだ、と。雫も完全に無実というわけではない。だから、声帯を失ったとしても、それは彼女の放火に対する罰にすぎないのだと。しかし今、事実は彼の目の前に突きつけられた。放火したのは莉愛だったのだ。雫は最初から最後まで何もしていなかったのに、声帯を失った。彼は雫がどれほど自分のキャリアを愛していたかを知っている。この時になってようやく、なぜ雫が絶対に彼に相応の罰を受けさせようとしたのかが理解できた。彼が法廷で自ら罪を認めたのは、結局のところ、ただの自己満足にすぎなかったのだ。しかも、彼の自己満足はそれだけに留まらなかった。司はあの途中で終わってしまったプロポーズを思い出し、あの時雫を脅して「君が謝らない日が一日延びれば、プロポーズも一日延期になる」と言い放ったことを思い出した。あの時、雫は振り返りもせずに立ち去った。彼女はあの時からすでに反撃の準備をしており、彼のプロポーズなど最初から少しも望んでいなかったのだ。祝賀パーティーで莉愛がペット用ボタンを使って雫を侮辱した時、自分がただ「ふざけるな」としか言わなかったことを思い出した。雫がファンに踏み
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