バハロムの森に来ていた。 真っ暗闇である。だけどウミとアイギスは獣の亜人のため夜目が利いた。おかげでランタンを点灯させる必要は無い。所々に落ち葉のある地面を踏みしめて歩く。乾いた足音が鳴っていた。周りには背の高い木々が無秩序に立っている。一人なら怖くて、とてもでは無いが夜には来られない。だけどすぐそばにはアイギスがいる。友達の存在が心強かった。 二人はパーティを組んでいた。ちなみに配信ドローンは出して無い。 フレイムウェポンはお互いにすでにかかっていた。 両手に槍と盾を構えて、アイギスが先頭を進む。ウミはすぐ斜め後ろから続いた。モンスターのダークエルフが出たら協力して倒し、また林の中をさまよい歩く。 ウミはすっかり感心していた。 やっぱり、(アイちゃんは強いですぅ) アイギスはダークエルフに対し、コンスタントにパリイを決めてスタンさせてくれる。おかげでウミは剣を大ぶりに斬りつけることができた。ダークエルフはどんどん倒れた。だけど、どれだけ倒してもお目当ての黒燐石を入手できない。 黒燐石を取ればAランク武器を作ることが可能である。ベルフラウはそう教えてくれた。 二人分欲しいところだ。「アイちゃん、出ませんね」「うん。レアドロップは確率が悪い。だけど頑張る」「頑張りましょう!」「朝まで狩り続ける」「分かりました!」 二人は意気投合し、ダークエルフを求めて暗闇の林を行ったり来たりする。 ふと。 闇よりも濃い漆黒の渦が前方に巻き起こった。「アイちゃん!」「あれは何?」 二人が立ち止まる。 ドンと音がした。 ――クエスト、ナイトゲイルの撃破 漆黒の渦から、三つ目をした男性のダークエルフが出てくる。左手には丸い盾、右手にはシミターが握られていた。肩や足の筋肉は盛り上がっており、筋肉だるまのようなモンスターである。敵はその長い舌で唇をべろりと舐めた。舌の先からよだれがしたたり落
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