午後一番。 いま、ラグナシアの町長の家へみんなで向かっていた。晴恋が衣装下着の作成に成功したのである。それを渡しに行くのだ。 路傍には一列に大きなサボテンが生えている。不思議な形である。トゲトゲとしており、頭にはオレンジ色の花が咲いているものもあった。しげしげと眺めて、ウミは隣にいるアイギスに尋ねる。「アイちゃん、あの植物、形が変ですぅ」「本当」「どうしてトゲがあるのでしょうか?」「僕にも分からない」 二人は首をかしげつつ歩を進める。モフモフとした尻尾が仲良く揺れていた。:サボテンのトゲは外敵から身を守るためですよ。:ラクダに食べられますけどね。:トゲの意味ないじゃんw アイギスの右手首にはいつの間にか緑色のブレスレットがはまっている。ニキからプレゼントされたらしい。 午前中、トウマとウミとベルフラウの三人は砂漠を探索し、ボスの出現ポイントを二つ見つけていた。主人の考えでは雑魚よりもボスを倒した方が、効率が良いらしい。何ともトウマらしい考え方だと思った。 朧月とトワのペアに勝つためにも、高得点をたたき出さなければいけない。 町長の家はオアシスの隣だった。レンガ造りの大豪邸である。普通の民家を三軒並べたほどの大きさだった。庭にはナツメヤシ以外にも木々が植えられていた。オアシスから水が流れてきており、ため池を作っている。これなら家にいても水に困らない。すぐ近くには畑もあった。 地図を片手に先頭を歩いていたベルフラウが「ここね」と言って玄関へと案内する。みんながその背中に続いた。ベルフラウと晴恋が並び、赤茶けた扉をノックする。すぐに中から返事があった。扉が開き、木製の杖をついたティオが顔を見せる。「あら、貴方たち、衣装はもう出来たのかい?」「はい。何とか出来ました」 晴恋が答えて、ステータス画面から五枚のスキンカードを差し出す。金色の綺麗なカードだ。 ティオは受け取って、にんまりと口の端をつり上げた。「おお、ありがとう! 確かにAランクだね。こりゃあお礼をしなきゃいけないね! お茶を用意するからさ。さあ、上がって上がって」「「ありがとうございます」」 みんながそれぞれ返事をして、大豪邸に上がらせてもらった。扉の前で配信ドローンが停止する。キャルル丸は立ち入り禁止であり、玄関のところで伏せった。 リビングに案内されて、扇状を描
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