少し開けたところに出て、空洞……いや、というより会議室? 宴会場? そんな雰囲気の残るところへ出てきた。かがり火が炊かれており、ゴブリンが自分で火をつけた様子がうかがえる。 できるだけ静かに奥まで進んできたものの、さすがにゴブリン達も人間が狩りに来た、という認識はあるようで、その部屋の主である一回り大きなゴブリン以外はみな戦闘態勢でこちらを見ている。「グギャギャギャ、ギャギャ、ギャギャギャーッ!! 」 ひときわ大きいゴブリンが指示みたいなものを出すと、脇部屋のあちこちからゴブリンが出てくる。その数はこれまで倒してきた数とほぼ同数ぐらいだ。かなりの数だ。こちらの人数とほぼ同数、といったところだろう。 大きいゴブリンも自分の得物である体にあった大きさの剣を持つと、ゆっくり立ち上がってこちらに向かってくる。「全員一人一殺以上! 大きいのはスコットが受け止めてる間に数を減らしてくれ! 」 フレイズさんの指揮の元、それぞれ近くのゴブリンを受け持つ。セルフィも先ほどまでとは違いやる気に満ち溢れていて、さっきおびえていたのがウソのようだ。むしろ、やり返してやらなければ、女の敵だ。といった気迫のほうが満ち溢れている気がする。 俺も剣と盾を構えつつ、正面から来ている剣持ちのゴブリン相手に火魔法で一撃を与えて、ひるんでいる間に肉薄して剣を弾き飛ばし、相手がそっちに気をそらしている間に剣を持っていたほうの腕を切り落とす。 痛みから逃げ出すように、そのままぐるりと後ろを向いて遠ざかろうとするゴブリンの背中に剣を差し込み、地面に縛り付け、しばらくするとピクリとも動かなくなった。耳は後で切り取れるから、今は数を減らすことが優先。セルフィが棍棒だけのゴブリン二匹相手に大立ち回りをしている。 支援のため火魔法を飛ばすと、片方は火がついて騒ぎ出し、セルフィがその隙を狙ってゴブリンの片方を倒す。もう片方はセルフィに向かって棍棒を振りかぶるが、盾でうまく防いでそのまま盾を押し返し、力技でゴブリンを地面に押し付けると、首筋から背中に向けてショートソードを突き刺し、ゴブリンを倒す。「ありがとうございます! 」
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