ボコマズに戻って、中央通りの掲示板の前を通り、セルフィにちゃんと話の通りの意見募集の話があった、ということについて証拠を見せる。まだ少しばかり人が残っているが、朝ほどの人ゴミは存在せず、皆が知り尽くして内容を口伝えに広めている頃合いであろうか。 セルフィも一つずつ文字を読んで納得している様子で、一通り読み終わった後、俺のほうを向く。「これがさっき言ってた金一封のお題ですか」「そうなる。金一封がどのぐらいの金額になるかも含めてまだ未定だが、どこまで工事を楽できるか、工事の方法、そして水路建設に使う素材の調達なんかも意見書に含めて書き込んで第一稿は出した。追加でさっき調べてきたことについて書いて、それを二つ目の文章としてもう一通送れば終わりかな」「面倒くさそうです」「まあな。でも、頭を使うだけでお金がもらえるかもしれない、と思えば悪くないだろ? 」「それは……そうかもしれませんね。マヨにしても、実際にご主人様が体を動かして作らなくてもお金を稼いでいますし、頭を使ってお金を稼ぐのも悪くないかもしれません」 セルフィも頭脳労働の大切さがわかってきたらしい。その調子で俺が普段考えてることを少しずつ移し始めて、いずれは腕っぷしも頭脳でもそこそこできる子として鍛えてから俺の元から旅立ってほしいものだ。 納得してもらったところで、銀の卵亭に戻ってメリーさんと顔を合わせる。「あ、タカナシさん、いない間にお客さん来てたわよ」 わざわざ俺を訪ねてくる理由が何かあって来た……思い当たるフシはないわけではない。あるとしたら、デクレール親方かヤークトさん、どちらにしろヤマナリパン関係の話か。商業ギルドからの使いだったら二日後のはずだしな。「ちなみに誰が来てたんですか? 」「デクレール親方の使いだって徒弟さんが来てたわ。帰ってきたら、試作品が出来上がったから一度見に来てほしいって話らしいわよ」 試作品……ってことは、なんちゃってボーンチャイナ焼き上がったか。出来上がりがどのぐらい白いオッサラーなのかは
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