「それで? あなたは、何がしたいのかしら?」呆れた視線を向けるレミリア様に、ロッテは涙目で言い返した。「ユリエル様の妹なのに、イチャイチャして助けに行かない人に言われたくないです!」(ロッテ……足、震えてるわよ……!)生まれたての子鹿のように、足をぷるぷる震わせながらレミリア様に噛み付くロッテ。──笑っちゃいけないけど……可愛い。つい頬が緩んだ、その瞬間。ロッテが、びしっと私を指差した。「お嬢様!? なんで笑うんですか!笑うなんて、酷いですぅ!」「え? だって……ロッテが、可愛いから……」「こんな状況で可愛いって言われても、全然嬉しくないです!」頬を膨らませて怒るロッテに、私はレミリア様と目を合わせた。「ソフィア……あなた、ユリエル兄様があなたをからかっている時と、同じ顔をしていますわ」扇で口元を隠しているが、声が微かに震えている。(レミリア様も……絶対、笑ってる)私がジト目を送ると、レミリア様は咳払いをして姿勢を正した。「イチャイチャって……お兄様の居場所が分からないから、動けないだけですわ」するとロッテは、まだ子鹿脚のまま叫んだ。「う……嘘です! わ、私、聞いたんですからね!」某探偵アニメの”メガネのちびっ子”さながらに、人差し指をビシッと突き出す。「まあ、心外ですわ。で? 何を聞いたというのかしら?」レミリア様は、余裕の笑みを浮かべている。「ユリエル様の居場所は分かってる。でも”割く時間が無い”って、言ってましたよね!」今度は、まるで法廷に立つ弁護士さながらの勢いで指差した。しかし、レミリア様は静かに扇を閉じる。「あら? おかしいですわね。私たち、会話をする時は必ず結界を張っておりますの。あなたが想像するような、イチャイチャ会話ばかりでもありませんし」その瞳が、すっと細くな
최신 업데이트 : 2026-05-28 더 보기