***視察の内容について。さらに確認が続いた。開院前のため。患者はいない。実際の診療は。まだ始まっていない。だからこそ。患者の動きを想定し。問題が起きる前に。見つけなければならない。図面の一部を示した。「退院の説明をする場所から」「情報を入力する端末まで」「距離があるように見えます」担当者が。画面を拡大する。「この部屋ですね」「はい」「説明をした後に」「別の場所へ移動して入力するなら」「後回しになる可能性があります」「その場で入力できる方がいい?」「少なくとも」少し考えて、答える。「必要な情報を」「すぐに残せる方法は必要です」優が。資料へ書き込みながら尋ねる。「入力が遅れた場合」「情報共有を開始できない形にしますか」「完全に止めると」ちょっとだけ、迷いがでた。「退院そのものが遅れるかもしれない」「では」優が続ける。「必須の項目だけ先に入力して」「残りは後から追加する形?」「その方が」「現場では使いやすいと思う」「分かりました」会話は。自然に進んだ。診療の流れを話せば。優が。どこまでを条件にするのか整理する。前回と同じように。仕事はしやすかった。ただ。今回の視察では。そこへ郁人先生の視点も加わる。手術をする医師。病院の運営側と。近い場所にいる医師。同じ医療者でも。私とは。違うものが見えるはずだった。役割が重なるのではなく。足りない部分を。それぞれが補う。その形なら。視察へ参加する意味も。はっきりしている。***会議が終わる頃には。視察の日程と。確認する項目が。ほぼ決まっていた。私は。病院内の動線。退院時の説明。地域へ戻す患者の情報。郁人先生は。手術前後の連携と。病院全体の運用。優は。各医療機関の責任と。情報共有の条件。現地で確認した内容を。その後の契約と。システムへ反映する。これまで。画面と書類の中で。考えてきた仕組みが。初めて。実際の病院へつながろうとしていた。参加者が。順番に席を立つ。資料をまとめる。大貴が。近くへ来た。「視察の前に」「確認事項だけ」「もう一回まとめよう」「うん」「郁人先生の返事が来たら」「日程確定するって」「分かった」大貴は。別の担当者に呼ばれ。そ
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