しかし、すべては美羽自身が招いた当然の報いだ。自分から進んで塀の中に入り、3年間続けた悪事の代償として、3年の服役を背負ったにすぎない。克哉は財産を放棄し、200万円の慰謝料を支払って、何もかも失った。元々は会社で重要な役職に就き、高給を稼いでいた彼だったが。不倫、犯罪への加担、そして財産隠しのスキャンダルが公になり、会社を解雇されたばかりか、業界のブラックリストに載せられた。どこへ行っても、克哉は人々の白い目に晒されている。「クズ男」、「詐欺師」、「我が子を殺した加害者」という汚名が、消えないレッテルとして一生付きまとう。普通に就職しようとしても、雇い主が克哉の背景を調べれば、全て断られてしまう。プライドを捨てて日雇いの仕事も試みた。配達の仕事や、運転手のバイト、重い荷物を運ぶ仕事など。だが、甘やかされて育った克哉にそんな苦労ができるはずもなく、長続きせずすぐに解雇されてしまう。両親に助けを求めたが、浩と菖蒲にも追い返された。二人は、克哉と美羽を一時的に釈放させるために全財産を使い果たし、数百万円の借金を抱えていたからだ。連日のように借金取りに追われ、心身ともに疲れ切っている。二人は、落ちぶれたうえに悪名まで背負った息子を見て、恨みばかり募らせていた。甲斐性なしだと罵り、高木家をダメにしたと怒鳴りつけ、もう金も援助も一切出す気はなかった。克哉は今、都市部の古びた安アパートに身を寄せている。部屋は湿っぽくて暗く、まともな窓すらない。安いカップラーメンで腹を満たし、薄汚れた服を着て、食べるためだけに生きている。あまりの窮状と落ちぶれぶりに、目も当てられない。彼はたまに街角で私を遠くから見かけると、近づいて許しを乞おうとすることがあった。しかし私はそのたびに冷たく目をそらし、そのまま立ち去った。私と克哉は、もうとっくに縁が切れた他人だ。関わる理由など一つもない。克哉の両親の状況もまた、惨めなものだ。借金を返済するために古びた自宅を売り払い、狭く古い団地に引っ越していた。一方の私は、裁判で勝訴した後、苦しい思い出が詰まったあの家をすぐに売却した。あの家には、3年間の裏切りと理不尽さ、そして子供を失った悲しみしかない。1日たりともそこに留まりたくなかった。売却の代金を得て、私は元
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