Lahat ng Kabanata ng 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる: Kabanata 31 - Kabanata 40

55 Kabanata

寄こさねぇ? 前編

「いらっしゃい大地君。待ってたわよ?」 「う……ご、ご挨拶遅れて申し訳ないです。これ、つまらないものですが」 「あらあら、そんな気を使ってくれなくて良いのに」 逃げていたわけではないが、逃げたかったことへと向き合いに来た。  すなわち、早瀬優作の件で無駄骨を折らせてしまった茜ママへの挨拶に来たわけだが。「あ、れ?」 「どうかしたのかしら?」 「……いえ。その、もしかしてそんなに怒ってなかったりします?」 菓子折りを手渡せば意外にもすぐ受け取って貰えた。  いつもならもうちょっとネチネチと言うか、こっちの心をグサグサ刺してくるんだけども。「怒っては、いるわよ?」 「大変申し訳ありませんでした」 土下座も辞さない覚悟です。でも一言言って良いですか、怖いです。フェイント怖い。 ママがそれしたら割とシャレにならないんでほんと勘弁してもらいたいです。「冗談よ。大地君のお願いなら喜んでだし、正直メンテ代浮いてラッキーと思ってたから」 「せ、誠心誠意務めさせていただきま――思ってた、ですか?」 「そう、思ってた、よ」 にんまりととても50台には思えない妖艶な笑みを浮かべられた。 ただでは転ばない人ではあるが、これはこれでアリって想定だったんだろうな少し気持ちが軽くなったよ。 ってかうーん、やぁっぱ美魔女って茜ママの為にあるような言葉だよな……俺が変に枯れてなかったらなぁ。そりゃ金持ちオジたちが贔屓にするよ。いや、現実逃避はやめようか。「何、しましょ?」 「うふふ。もうちょっとこのやり取りを楽しみたかったけど、いいわ。ちょっと最近、立ちんぼ界隈で荒らしがあるみたいでね」 「荒らし、ですか? 季節の変わり目はざわつくものですけど、そういうわけでもないと」「そうね、見守っておけば勝手に落ち着くって種類のものじゃないわ」 義理人情の世界だ。助け合いと言う名前のこういうお願いはよくあること、だが。「いつもならメイちゃんにお願いするんだけどね。太客の接待に出てるみたいで」 「あー……それで俺にですか。でも、俺に任せるってことはアレですよ?」 「わかってるわ。今回の件はちょっとね、他の交渉にまで首突っ込んでお客奪ってるみたいだし目に余るの。お取り潰しで考えていてね」 お、お取り潰し想定とは……それは中々のオイタだね。 立ちんぼなんて半
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寄こさねぇ? 後編

 そんなわけで意識して踏み入るのは久しぶりの夜の街だ。「あ、ダイさんじゃねぇっすかちょっとぶりっすね。ちーっす」「こんばんは。どう? いい加減太客捕まえられた?」「あー。ダイさんのおかげっすよ。あのテク、まじ使えますね。スミマセン、礼しにいかなきゃなんねぇのに」「構わないって。何か困った事あったら連絡させてもらうしさ、貸し一つってことで」 茜ママのお気に入りってのと、メイのセフレってネームバリューは結構大きい。 バイトしてた店付近であれば俺の事を知っている奴らばかりだし、少し離れたところにある歓楽街であっても顔は知らずとも名前は知ってるなんて人も多いんだよな。「あ~♡ だいくぅん♡ どーしたのぅ? まさかお仕事ふっきぃ?」「そういうわけじゃないですけど。ねーさんならいつでも臨時開店しますから、気軽に呼んでください」「も~♡ だからだいくんすきー♡ またれんらくするねぇ♡」「お待ちしてますよ」 加えて言うのなら穏健派で知られているからか、結構好意的に接してくれる人ばかりだ。 舐められてるって言えるのかもしれないが別にのし上がろうとか考えていないし、このスタンスだからこそルールすれすれの危ない橋を渡らずに済んでいるのだろうとも思う。 改めて感謝すべきだと常々思う。 少し見方を変えるのならば、そういう俺を許してくれているとも言えるのだ。 ぶっちゃけた話、こんなのはそうそうない。 自分の腕が良かったからと自惚れたりは間違ってもできないから、やっぱり言うのであれば人に恵まれたと言うべきだろう。 俺が意識的に穏健派で居ようと心がけているのは、そういう部分も大きいわけで。「さて、と」 そう、危ない橋を渡らずに済んでいる、だ。 浅香さんの件は危なくもなんともない、鉄で出来た頑丈な橋である。 浅香さんをどうしようとも、何の問題もないのだ。 それこそマジでソープに沈めるように動いたとて、八雲大地の名前に傷はつかないどころか、流石だなんて称賛されてしまいかねない。 受けたくない種の称賛ではあるが、一応卒業した身だし甘んじて受け入れるべきだろうと若干諦めている部分だったりもする。「何にせよ結局、浅香さんの出方次第だけどさ」 あまり気を揉んでも仕方ないとは思う。 何かしら更生……って言うのか? そういう余地があるのなら、手伝ってもいいくら
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浅香優菜という女①

 アタシ的には金さえ貰えるならどっちでもいいって話だけド。「どういう、つもりさ」「どうもクソもねぇって。売ってんだろ? 買いたくなったから買った、それだけだ」 先に取ろうとした客はラッキーなんて言わんばかりにアタシをコイツに渡した。 スキップでもしそうな勢いで離れていった背中をどうすることもできず見送れば、わけわかんないムカツキがわいてきて。「ちげーよ。こういうの、マナー悪いんじゃねーのってハナシ」「マナー? ……あぁ、そうだな? まぁそうかも知れないわ」 睨みつけながら言ってみれば、一瞬何を堪えたのかわかんねぇけど、そんな風に言われる。 ……ムカツク、なんか余計にムカついて来た。「どー責任取ってくれんのさ。アイツ、アタシが苦労して取った客だったのに」「わかってるよ、だからここからが交渉だ。とりあえずホテル行こうぜ? 着いてもナシつけ終わるまで手ぇ出さないでやるから」「ちっ……」 ……もしかしたら、やべーのふんじゃったかもしんない。 焦りを誤魔化すように舌打ちしてみても、気分は変わんないや。 コイツが何処の誰かは知んないけど、めちゃくちゃ手慣れてる。 いつも相手にするオッサン連中とは全然雰囲気が違うんだ。もしかしたらこれが噂に聞く本職連中なのかもしれない。「やっぱやめ。忘れてあげるか――」「賭けをしようか」「――賭け?」「15万からスタート。俺を一回イかせたらプラス一万。お前がイったらマイナス一万でどうだ? 今は19時前か、日が変わる前には帰りたいし、22時までの3時間で」 ……バカなのコイツ。「絶倫自慢? それともテク自慢?」「ケチなだけだよ」 けど、まぁ面白いじゃん。 どうにもコイツが金を持ってることには変わりないみたいだし、何よりそんだけあったら家賃払っても余裕できる。 結局オトコなんて誰でも同じだ。 そこそこ良いツラとかカラダした女でヤれることヤりゃそれでいいんだろうし?  考え方によっちゃ、15万払ってでもアタシとヤりたいってことだろうし? そう考えりゃまぁ多少マシな気分にはなる。「わかった、ノってあげる。ちゃんと守れよ?」「お前こそな。それじゃ……あそこで良いか、安心しろどうなってもホテル代は払ってやるから」 でも、あぁ、やっぱりムカツク、なんだコイツの余裕は。 仕方ない、
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お仕事とお疲れ様

 さほど手間取らず、ってのは浅香さんに失礼なのかもしれないがやっぱりそれなりに性へ触れている人間ってのはやりやすい。「あ゛へぁ……♡」 浅香さんはベッドの上でケツを突き上げたままうつ伏せにぴくぴくと小さく痙攣している。  なんともあれだけ調子に乗っていたことを考えれば無様な姿ではあるが、どうするかね。「おい」 「あ……ぅ、あ」 「……だめだこりゃ」 完全にトんでしまってる。  シックスナインだけでここまでになるってのも珍しいけれど、クンニに結構反応してたしあんまりソレだけ経験なかったのかな?「うーん」 このまま一気に快楽漬けしちゃって、と言うのは今までのパターン。  少し前までなら何にも考えず俺から逃れられないようにして、風呂だなんだで茜ママなんしの下で働かせるってコースではあったが。「今の俺こそが半チクだからなぁ」 昼と夜の間にまだ居てる俺だ、夜の世界で生き続けるってのを選ばなかった自分を尊重するのならそうしてはならないだろう。何より聞くタイミングがなかったけど、浅香さんがルール無視の荒稼ぎなんて真似をしてるのは俺のせいかもしれないし。「10回、だっけか」 俺が把握してるだけで浅香さんは10回イった。  なまじっか変に我慢しようとするから、イキっぱなしになるんだよなんて後出しで言うのは少し卑怯か。 仕方ない、そう、仕方ない。  ひとまず茜ママ行きの前に少しだけ俺が預かれる形にしようか。「よ、っと」 「んぐっ♡ あ、あ、あぁ♡ っふ、にぃいっ♡」 ゴムつけて浅香さんのマンコへとバックで挿入する。  ヤリマン風味にしては中々の名器かも知れないな、トんでるせいでゆるゆるだけど。「おいって」 「んぎぃっ♡」 ケツをぺしんと叩いてみれば潮を吹いて、少し膣が締まった。  これくらいなら、射精するのには支障無さそうだな。「お゛っ♡ ち、んぽぉ♡ はい、ってるぅ♡」 「良かったな。欲しかったんだろ?」 「う゛んぅ♡ ほし、か、ったぁ♡ あはぁ♡ きぼち、いぃ♡ ぱんぱん♡ いぃ♡」 随分と素直に出来あがったもんだ。  最初からこの姿勢だったんなら……いやどっちにしろか。「あんっ♡ お、ぅ゛っ♡ こ、れ♡ す、ごぃ♡ は、じめてぇ♡ おぐっ♡ おくっ♡ あたって、るぅ♡」 おっと、奥の方もお好みだったか? こりゃ失
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後始末という掃除

「こりゃまぁ望み薄かな」 浅香さんとの一件から三日が経過した。 その間に管理人室を訪ねてくるなんてことも無ければ、何なら部屋へと帰ってきた様子もない。「別に金は、痛くないけどなぁ」 あの場に置いて来た家賃は特に痛いとは思わない。 返してもらわなければ死んでしまうなんてことも無ければ、そもそもそうすると決めたのは俺自身だ。 痛いと思う資格だってないだろう。「ほんとに、良いのか? 浅香さん」 約束した日まではあと二日ある。 焦る必要はないが、出来た金をすぐに支払うって行動が出来なきゃ後を引くものだ。 どうするかと悩んだ時点でダメだとも言えるな、自分を少しでも甘やかしてしまえばずるずる金を手放せなっていく。「ただ……」 重ねてこのマンションへ帰ってきていないって言うのは気になるところだ。 浅香さんは俺の事を管理人として認識していないだろう、ならば支払いにあたっての気まずさなんてものは感じないはず。 彼女がどういう生活をしているのかはわからないけれども、何にしたって一度くらい帰って来てもいいわけで。「帰って来れなくなっている、とか」 まさか無いだろう、なんて言えないのが辛いところだね。 それこそ、あの場で得た金を使ってしまって、またたちんぼで取り返そうとしていたりする可能性だってあるわけで。「あー……もうっ!」 ほっとけないってのはどうなんだろうね、ほんとに甘くなったもんだよ。 っていうか美香のせいだ、美香が俺のことを女を不幸になんかしないとか言ったもんだからさぁ! ……はぁ。「仕方ない、か」 本当にこの世界は仕方ないで出来ているもんだよまったく。「あれ? ダイさん?」「ども。ちょっと良い?」「うん、大丈夫ですけど。メイちゃんならまだ帰ってきてないですよ?」「知ってるよ。キミに用があってね、ほら早瀬優作の件では世話になったし、メンテも兼ねて」 やってきたのはメイが働いている高級ソープ。 勝手知ったるというか、裏口から入ろうとしても顔パスな辺りは、今更になってどうなんだと思ったりもするが。「え? 良いんです? あれ冗談だったんですけど」「流石メイの後輩だね頼もしい。けど、それも兼ねてってコトで」「あ、頼み事です? なら伺いましょー……アがります?」「ありがとう。じゃ、ちょっと金払ってくるね」 ともあれ勤務中
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浅香優菜という女②

 タイミングわりぃ、とは思わなかった。「――やっぱ優菜が最高だよ」 だから、アイツとシた後すぐにアキラから連絡があったのはすごく嬉しかったんだ。 あの頭がおかしくなるくらい気持ちよくなっちゃったことを早く忘れたかったから。 でも。「う、うん。ありがと♡ アタシも、アキラとえっちすると、ヤなこと全部忘れられて、好き♡ 最高だよ♡」 ……全然、違った。 アイツのに比べたら、頭の中が真っ白になることもなかったし、身体の中でなんか爆発でもしてるのかって気持ちよさはなかった。 ううん、気持ちよかった、好きな人とのえっちはやっぱり気持ちいいんだ。 イけなかったけど、イった演技しちゃったけど、何かが満たされたって感じるのは、アキラとのえっちだけ。「おっと……なんだ、今日は随分甘えただね」 ぎゅっと隣でタバコを吸ってるアキラに抱きつけば、アキラが笑ってくれた。 あぁ、好きだなって思う。この笑顔こそが、アタシにだけ向けてくれるものだって信じられる。 そう、たとえ他に一杯えっちしてる女がいても。「ね、もっかい、シよ?」「あはは。ごめんごめん、オレもシたいんだけど……さっきので出し切っちゃったよ、優菜が可愛すぎるのが、わるいんだからな?」「は、はずいこと言わないでよ……もう♡ でも、それなら仕方ないね」「代わりに抱きしめてあげるから」 ……あげる、ね。 あぁ、なんだろ。 大好きな人に抱きしめられて、すごく温かいのにどうしてだろう、なんでこんなことが気になるんだろ。 女相手ならこうしとけばいい、みたいに扱われてるんじゃないか、なんて。「それよりさ、優菜」「うん? なぁに?」 胸に当てていた顔を上げれば、すぐに分かった。「今度さ、ツアーが出来そうなんだよね」「ツアー?」「そそ。知ってるだろ? あのハウスの先輩バンド。引っ付いて前座させてくれるかもって話でさ」「そうなんだ」 アタシの助けが欲しいって。「でさ、引っ付きだからさ交通費とか結構厳しいんだけど、さ」 ……うん、そうなんだ。 好きな人の力になるなんて、当たり前、だよね。 そうだよ、アタシの助けてあげたい人はアキラだから、その人の為になら。「えっと、いくら? アタシ、ちょっと今月厳しいから、全部は無理かも、だけど」「マジ!? 流石優菜、愛してるっ!」「わ
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バカなこと

 正直、思いっきり眉を顰めてクソでか溜息をつかなかった俺を褒めてやって欲しい。 いやまぁ、あの生意気ギャルでもドレス着ればそれっぽく見えるじゃんなんて感想が勝ったおかげかもだけど。「あ、アンタ、は……」 なーにが、アンタは、だよ。 まぁじで勘弁してくれよ、こちとらお前のかれぴっぴがやべーやつじゃねぇかって調査中だってのにさ。 あー……ゲロ吐きそう。「……はぁ。奇遇だな、あん時はどーも。楽しませてもらったよ」「なんでっ! なんでこんなトコいんのさ!」「そりゃこっちのセリフだっての。や、まぁ遅かれ早かれだったのかもしれないけどな」「遅かれ早かれって……っ! 帰るっ!」 帰りたいのもこっちだっての、美香のメシが恋しくて仕方ない。 アキラくんの素性調査はすぐに終わるもんでもなし、その間にって動こうとして欲張った俺が悪かったよ。 けどまぁ、引き受けた仕事は仕事、だしなぁ。 やれやれ。 やっぱり仕方ないって言葉に行きつくもんだな、どうにも。「いいのか?」「っ!?」「あぁすまん、正しい選択だとは思うよ。どう考えても立ちんぼギャルが働くには相応しくないとこだ、ここは。金に困ったからなんてクソみたいな理由では働き続けらんねぇ、違約金抱えた挙句首まわらなくなって野垂れ死にするのが目に見えてるから、さっさと帰った方が良いぞ」「~~っ!! バ、バカにすんなっ!」 おーおー怒っちゃってないね、けど。「バカになんかしてないさ。これ、全部自分でちょっとでも考えたことだろう」「は、はぁっ!?」「見たらわかるよそれくらい、導線の想像もできる。ここの店長に言われなかったか? お前みたいなのは多いって。なら結末も似たようなモンばかりだからな」「っ、う、くっ! こ、この――う、うぅぅうっ!!」 二の句も告げない、と。 こりゃ俺が置いてった金も使ったかどうにかしたな? テンプレもテンプレ、わかりやすいにも程がある。 けどまぁ、事情が変わったのは確かで、どうにも浅香さんには情状酌量余地が問答無用で出来ちゃったしなぁ。「……なんで」「うん?」「なんで? そんなに、アタシってバカ? 彼氏のためにお金稼ぐって、そんなにおかしい? 風俗だから? 風俗で働いてでもって、そんなバカなことなの?」 おっと、中々に追い詰められてるね? この数日で何があったよ。 
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浅香優菜という女③

「優菜」 「っ……!」 ただ、名前を呼ばれただけ。  それだけでアタシの背中に電気か何かがビリビリって奔った気がした。「ぇ、う、あ……」 「好きだよ」 「ひぅっ」 ううん、全然違う。何もかもが違う。 コイツの雰囲気も、眼差しも、表情も。  今まで聞いたことがある、言われたことがある、好きって言う二文字と、まったく。「好きだよ」 「ぁ、ぁ……」 そっとほっぺたに触られた。  いつの間にか横を向いてたアタシの顔が前に向けられて、視線があえばものすごく優し気な目がそこにあって。 ……何だろ、甘い。「え、あ……ん、ぅ」 キスされた。「ん、ふ……んんぅ、は、む……」 あぁ、甘い。  ベロチューしてるわけじゃない、ホントに唇が触れ合って絡み合うだけのキスなのに、物凄く甘い。「あ……」 「可愛いな、好きだよ」 「ひ、ぅ……好き、って単語だけ、なんだろぉ……」 「別に罰は無いから」 だ、だめだって、これ、ヤバイ。  何がヤバイのかわからないのが一番ヤバイけど、わかっている中で言うのなら。 むちゃくちゃ、きゅんきゅんする。「あ、ん……♡ ふ、ん、うぅ♡ はむ♡ ん、ふ……♡」 また、だ。  キスして欲しいなって思った瞬間に、唇が触れた。  わかったって感じで少し微笑まれた後すぐに重なった。 たまん、ない。  アタシ、これ、この、キス……。「ぷ、ぁ……す、きぃ♡」 溶けちゃいそう。  足に力が入らない、だって言うのにこうして立って居られているのはコイツがいつの間にか腰に手をまわして支えてくれていたから。 わかってる。わかってるよ。  こんなことできゅんきゅんしちまうアタシはちょろいって。  でも仕方ないじゃん、コイツ上手すぎる、女ってのを知り尽くしてる。  コイツは本物だ、本物のプロってやつだ、アタシとかあの場所に立って男を漁っているようなヤツなんかとは格っていうのかな? そんなのが違う。 だから。「ね、ぇ……♡ 好き、好きだか、らぁ……♡」 「わかってるよ、優菜」 「ひ、あぁ……♡ きゃぅ♡」 シてほしい。  やっぱりわかられていた。耳元で囁かれたらぞくっとした。  ぞくっとした瞬間、今度は首筋にキスされて、なんともまぁ自然にベッドへと押し倒されてしまって。「は、ぁ……♡ はー……♡ 好き
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夜のロミジュリ 前編

「う、ん、あ……れ?」 「目ぇ覚めたか」 「……あ、そう、だ。アタシ……そ、っか」 浅香さんがトんでたのは10分くらいか。  意図的に追い込んだつもりはないけど、深いイき方はさせたしちょっとだるいだろうがそこは許して欲しい。「わかったか?」 「何、をさ」 「あぁ、わかってるようで何より」 「……」 そうとも、それが商売男とヤった時の虚しさだよ。 目を覚まして目の間に相手がいなかった時の寂しさ、あれだけ好き好き言い合った夢のような時間の終わりを実感し、現実を認識しなければならない苦しさ。「あえて、だよ。ソレを実感させたのは。もちろん、これはお前だけにじゃない。俺の……いや、俺じゃなくても講習では絶対にこうする」 「そ……なんだ」 逆に言えば、そこを怠らなければハマらせることができる。  当然中身あってこそではあるし、少数派ではあるがヤリ捨てられた感を求めている人だっているが。「嘘って言うのは良いもんだ。お互い嘘だと理解できているのならなおさらな」 「嘘が、いいもの?」 「実感しただろ? 嘘だから、本当に好きな相手じゃないから。そうだとわかっているからこそ、素直な部分。あるいは本音の部分が浮き上がってくる。そういう剝き出しの本能を引き出してぶつけられて、受け止めるのが、プロなんだよ」 相手の隠しておきたくて、ガードが堅いくせに一番脆い心を握る。  自分にしか見せられないものってのを作ってしまえばあとはもうズルズルと底なし沼に落ちていく。「……怖い、ね」 「良い感性だ。そうとも、怖い。心を握られてしまえば意のままにされてしまうからな。だからそう、嘘の上に成り立つ遊びだと理解している人間こそが、一番風俗を楽しめる」 そういう意味で早瀬優作は実に正しい風俗の楽しみ方をしていた。  自分の自尊心を満たすためだけに、自分が気持ちよくなるためだけに利用するなんて、なんとも見本か手本にしてやりたいくらいだ。「言いたい事、わかるか?」 「なんと、なく」 お前はどうだ? アキラ君とやらが好きだと言った。自分が支えなければ、支えたいとも言っていた。  もしかしなくても、その気持ちと同種のものをさっきまで、俺に感じてしまっていただろう。「ごめん、嘘。すんげー……よく、わかった。わか、る」 だろうな。  浅香優菜、お前はいっちゃあ悪
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夜のロミジュリ 後編

「丸くなった、ねぇ?」 ソープからの帰り道、店長から言われた言葉を改めて反芻する。 無自覚、もしかしたら見てみないフリだったかも知れない部分ではあるんだ。 マッサージ店の店長が言った言葉を借りるなら、そうだったからこそ人気になれたということだし。 それに自分で言った通り、今だからこそ少し前の自分が今の俺を見たら抱腹絶倒ってレベルだってのも理解できる。 そういう意味で、俺はもうもしかしなくても夜で働くってことは出来ないのかもしれない。 働けたとしても、かつてのような人気を得ることはできないだろう。 今手元に残っているのは、培った夜の流儀だけ。「一つ上のステージって言われたのは……いや、リハビリってのを無意味にしかねないし、とりあえず棚上げしておこう」 頭を振って切り替える。 そうとも、浅香優菜はまだ夜でしか生きることが出来ない。 昼の世界を知らなすぎるというのは少し違うか、知る前に夜を知ってしまったから触れる機会を逃してしまったが故の無知だ。「あるいは、その容姿だなんだって生まれつきのモノに生かされてきたとも言えるか」 父親に性的虐待を受けたのもそうだろう。 裏側を見れば、そうするために保護されていたとも言えるわけで。 ならば、浅香さんが性と感情をトレードオフしてしまうようになったのも仕方ない。 やっぱりこの世界は仕方ないで出来ているんだ。 仕方ないを変えるためには納得できる人生を生きる力ってのを身に着ける他に無い。 浅香さんのような女の子は腐るほどいる。 彼女だけラッキーの抜け駆け特別扱いを許してくれるような世界でもない。 だからこそ、立ち上がること、立ち上がろうと自分でできたのなら、誰かが手を差し伸べるくらいはしても良い。 そう考えているから、マスターも太鼓判を押してくれたのだろう。そう思う。「ふ、ぅ……らしくない。いや、あるいは今の俺らしいのかも? まぁいいや、とりあえず、先手っつうか相談だけ入れておくかね」 ポケットからスマホを取り出して、茜ママの番号を探そうとしたときに。「ダイさーーーんっ!」「っとぉ……お疲れさん。どうした?」「はぁ、ふぅ……すんません、遅くなりました。電話しようかと思ったんすけど、ちょうど見かけたもんで」「そっか。ってことは?」 アキラくんの事を調べていてもらった結果報告だろう。
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