――すんげー良心的なホストクラブじゃん。 ――勧めたかいがあったわ。 正直なところ、リナの中に残っているのは楽しかったという感情だけだったりで、どういうことが楽しかったとかそういう記憶はあんまりなかったりする。「ハイッ! ホストの皆さんはとってもジェントルマン、でした!」 流れて来たコメントに対して嘘偽りなくそのままをお返事する。 素敵な人たちだった。 リナに尽くそうっていう気持ちがとっても伝わって来て、リナが楽しいですと言えば本当に嬉しそうに笑ってくれて。 お酒を口にしたことはないけれど、もし酔っぱらってしまったのならあんな風になってしまうのかも知れない。 楽しくて、嬉しくて、頭がぐるぐるずぅっと回っているような感覚だった。 ――それで? 恋ってなんなのか、わかった?「んー……それは、どう、でしょー」 一番の目的である恋については、よくわからないまま。 とっても楽しかったことは事実だし、日本の口説き方を素敵だと思ったこともそう。 けれども、当たり前に恋をしたなんて実感はない。 ――や、サンシャインの人たちは絶対そこまで踏み込まねーから。 ――んなのある? ホストじゃん。 ――でもあそこはちげーから。タウンナイト見てねーの? ――タウンナイトってあれだっけ? 夜の店紹介雑誌だっけ?「ですねー。リナも事前調査として読みました! ホストクラブ界隈ではかなり良心的で有名なお店だそうです!」 コメント内で喧嘩が起きないように割り込んで言う。 タウンナイトを読むときはとても恥ずかしかったけれど、確かに他で紹介されているお店に比べたら内容が全然違ったのはよく覚えている。「ハマれないのに、ハマっちゃう、でしたか。実際に伺うまではわかりませんでしたが、今は少しわかるような気がします」 感覚的な話になっちゃうけれど。 ここから先はダメだよって、楽しめるラインをしっかり守らせてくれた、と言いますか。 そこを超えたらどうなっちゃうんだろう、なんて考えてしまうと言いますか。「なんて。ママにこれ以上はもうダメだよって言われちゃったので、確かめられませんが」 同時に、少しだけ。 この先と言うものを考えた時、身体の奥が少し震えたような気がした。 それが、何なのかはわからないのだけれど。「あははー。でも、改めて?
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