英玲奈side「守るため……?どういうこと?」凱は、この前に私が見た個別の経歴書の画面をパソコンに映し出すと、そこには数多くの人名と色分けされたマークが並んでいた。「赤い『×印』は、事故や南雲の不正によって理不尽に犠牲となった被害者たちのリストだ。そして黒い『×印』は、隠蔽に関与した南雲側の加害者……つまり俺の復讐の対象者を意味している」確かに父と母は×印がしてあったが色は違った。父と陽向は黒で母は赤だった。凱の説明通りなら、父と陽向は加害者で母は被害者になる。「×印の意味は分かったわ。……それなら、私の名前に着いているこの〇印は……?」もう一つの疑問だった私の名前に書かれた何重にも書かれた丸印について尋ねると、凱は切なそうに目を伏せて息を吐きながら静かに口を開いた。「『南雲の次なる犠牲者』という意味だ。俺は、英玲奈が実家でどのような扱いを受け、どう利用されようとしていたか事前にすべて把握していた。これ以上、南雲一族の野望のために都合よく弄ばれる人間を増やしたくない。結婚式のあの場で英玲奈を連れ去ったのは、そうい意味なんだ。ここに書いてある通り、『保護』というのは、文字通り英玲奈を南雲から護るためだ」「
Last Updated : 2026-09-08 Read more