しかもリーリエの持つ魔力は甘く、愛おしく、涙も汗さえも甘美で、抗えないほどの香りと匂いで…… 愛しているからこそ、彼女の魔力は私にとってご馳走だった。 もっと、もっと。愛して愛されたい。甘くて美味な魔力が欲しいし、彼女の全てが欲しい。 「私はフェリクス・カディス。 帝国の皇太子だ。」 まだ幼い彼女はこれが初めての社交パーティーだったらしく、私のことを知らなかったようだ。 しかし私が第一皇子でありながら、気持ちの悪い魔力持ちだと知っても彼女は変わらなかった。 「私のことを気持ち悪いとは思わないのか?」 「思いません。だってそれがフェリクス様の個性、なのでしょう?」 まだ拙い言葉で懸命に私に答える麗しい、リーリエ。 私が涙ぐんだのを見て彼女は言った。 「私の魔力?が必要ならこれからも魔力をていきょうします。 そして、これは二人だけの秘密にしましょう。」 嫌われるから人にバレたくないと。そう言った私の心を汲み取ってくれた。 すごく賢い少女だ。 優しい彼女に俺の心は癒され、善意に溢れた彼女に私は魔力を貰い続けた。 触れただけで全てが満たされる。 彼女が父親に連れられてパーティーに来るたび。 ふたりでこっそり抜け出して、私はリーリエの差し出す魔力を貰い続けた。 好きで好きで堪らない。彼女を好きだという気持ちが極上な魔力へと繋がる。 彼女こそがまさに私の運命の相手だと思った。 「リーリエ。君が好きだ。 どうか私と婚約して欲しい。」 「私と?ええ、分かりました。フェリックス様。」 「いいのか?本当に!?私は気持ち悪くないのか?」 「ふふ、どうしてそうなるのですか? 言ったではないですか。それもフェリクス様の個性だと。 それにいつもフェリクス様はお優しいですし……私がお父様に怒られて泣いてると、いつ
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