Tous les chapitres de : Chapitre 51 - Chapitre 60

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エドウィンの襲来(1)

 ロベリアと幸せを築くはずだったのに。 彼女との結婚が近づくにつれ、あることが私の頭を支配し続けた。 リーリエに姦通の罪を着せるため、嘘の証言をさせたあの下級騎士。 それに、リーリエを不妊にするためのワインを作っていた魔術師。 この二人が失踪した……  こんな偶然があるだろうか?  カディス帝国の第二皇子として生まれた私は、とにかく父や母によく愛された。 「本当に若い頃の陛下にそっくり!」 「お前は自慢の息子だ。」    父も母も、何より平凡を愛する人達だった。優秀な兄よりも。  兄のフェリクス・カディスは常に冷静で頭も良かったが、不気味な魔力を持っていたために、母親に化け物扱いされていた。     「近寄らないで!行きましょう、エドウィン!」 母が兄を避け、私だけ可愛がるのも。    「不気味なやつだ。頭がいいのを自慢するな。」 冷たい父の眼差しも。  いつもそれを受けるのは兄で、私だけは何をしても愛されて、正直、気分は良かった。  兄はいつも一人寂しく夜を過ごしたが、何も言わずに耐えていた気がする。  やがてそんな彼が笑顔を見せるようになる。 皇室主催のパーティーの夜。気になって彼の跡をつけた。すると——— 世にも美しい少女が兄の前にいた。  見事な白銀の髪に、サファイアのように青い瞳。  華奢で色白。まるで妖精みたいだ。  私は一瞬でリーリエに目を奪われてしまう。 「好きだよ、リーリエ。  将来は必ず結婚しようね。」 しかも、あの兄がはにかみ笑いをし、甘いプロポーズまでしていたのだ。    「はい。私もフェリクス様が好きです。  ぜったいに結婚しましょう。」 彼女が花のような笑顔を浮かべれば、周囲が月光でキラキラと輝いて見える。  あの子、リーリエっていうんだ。 可愛い……でも、あの子、兄と結婚するのか。
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エドウィンの襲来(2)

 たいして期待もせず、父は兄を死地へ送り出そうとしたのだろう。  しかも、兄に追い打ちをかけるような出来事が降りかかる。 なんと、リーリエが『兄』の記憶だけすっかり忘れてしまったのだ。  彼は見た事もない顔で泣いていたが、これはチャンスだと思った。 「兄さん。万が一リーリエが、兄さんにされた愚かな行為を思い出して傷つかないよう、記憶を変えてください。  魔力で、できるんでしょう?」    リーリエのためだと、私は全ての記憶を塗り替えるように兄に頼んだ。  そう、私は知っていた。  彼がどんな魔力を使い、一体どんなことができるのかを。    ずっと見ていたから。彼が妬ましかったから。    哀れな兄はその提案を受け入れた。  こうやって私は、リーリエが兄と培った記憶全てを塗り替えさせる事に成功した。    卑怯だと罵られようとかまわない。  リーリエが欲しかったんだから仕方ない。  彼女を愛していたから……。    「あの気持ち悪い子がいなくなって、安心したわね、エドウィン。」 「エドウィン。お前が皇太子だ。  期待しているぞ。」 父も母も、兄を追い出して満足気に笑っていた。  もちろん私も自然と笑顔が溢れてしまっていた。  リーリエだけでなく、帝国の皇太子の座まで手に入れたのだから。    「はい、その通りですね。」 この時に、私は分かったのだ。 彼らは『平凡』を愛しているのだと。  『非凡』な兄は父にその才能を妬まれた。  皇帝というものは、常に自分が一番でなければならない。息子にその地位を脅かされるのが、我慢ならない。  それは、母も同じ。皇帝に疎まれた皇子は可愛がる利点がない。可愛い我が子は、皇帝に愛されなければならない。    確かに兄は頭もよく賢かったが、不気味な魔力を持ち、皇帝に嫌われた彼を、彼女もまた愛せなかったのだろう。  彼らが私を選んだのは『平凡』だからという理
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エドウィンの襲来(3)

 それなのに…… 「え?まだあの消えたお二人を探してるの?  エドウィン様。  きっと大丈夫ですよ。怖くなって逃げ出したに決まっています。  そんなことまでいちいち気にしていたら、私たちの生まれてくる子供の世話なんて、できませんよ?」 すっかりロベリアの部屋となってしまった、皇太子妃宮。  そこを訪れた私は、いつものようにロベリアの膝に横たわり、彼女に髪を撫でてもらう。  すでに彼女の腹は膨らみ始めている。  あの二人の事を除けば、全てうまくいっている。 とは言え、リーリエを追い出した時期とかぶるので、周辺に悟られないよう気をつけないと。 「そうかな。私があまりに神経質になりすぎなのか?」 「リーリエ様だって大人しく娼館にいるんですよね?だったら何も問題ないではありませんか。怖がりなんですから、もうっ。」 えいっ、とロベリアに悪戯っぽく頬をつねられるが、なぜだかうまく笑えない。  そうだ。ロベリアはアイザック・バロンズが本当は私の兄だという事を知らないし、私がかつて彼の記憶を塗り替えさせて、リーリエを略奪した、という事実も知らない。  知らせるつもりもないが。    それにしても、まさかリーリエと兄が接触していたとは。  どうやら兄さんはまだリーリエに真実を話してないようだったが……  いずれはバラしてしまう可能性もある。 あの時、窓のそばで横並びに立ち、笑っていた二人。 あれこそ美男美女。本当にお似合いで……。 「違う!一体私は何を。」 「エドウィン様?」 「あ、なんでもないよ、ロベリア。」 私は甘えるように彼女に抱きついた。彼女の桜色の横髪を掴み、その匂いを嗅いだ。 「はあ。安心する。」 ロベリアを抱きたい。  しかし、買収した医者に言われてしまったのだ。 妊娠中の情事は、頻繁にするのは避けるようと。  このなんとも言い難い不安を解消したいのに。  それには、頭が真っ白にな
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エドウィンの襲来(4)

 妊娠の事もあるし、式の準備は急激な早さで進められた。その矢先。 ロベリアの父であるモンターニュ伯爵が、わざわざ皇室を訪ねてきた。  彼はロベリアにそっくりな美形で…… 「いつもは、リーリエ元皇太子妃が援助して下さっていたんです。  彼女がいない今、娘と結婚するんですから、皇太子殿下が援助してくださるんですよね?」 これからは、私に伯爵家へ資金援助をしてほしいと。 「え?毎月?しかし……リーリエからは、最初の一回限りと聞いていのだが?」 私は知らなかった。リーリエが今もなお、財政の苦しい伯爵家へ資金援助を行なっていた事を。 急遽、処分しようとしていたリーリエの帳簿を調べる。  そこにはー。  皇室の財産とは無関係の、リーリエ・アスターグレン個人の財産で伯爵家に資金援助を行っていたという記録が残っていた。  しかも数年間に渡って。  まさか、ずっと、リーリエが負担していたというのか? 私と結婚するだいぶ前だから、合計するととんでもない金額だ。  しかも、伯爵が何にお金を使っているかを詳しく調べたら、新しい事業の立ち上げに、失敗した事業でつくった負債の返済、愛人のために建てた別荘費用、ギャンブルなどで……。 まるで、リーリエの温情をドブに捨てているようなひどい内容のものばかりだった。    再び皇室を訪れた彼に、それらの事実を突きつければ。 「……もし援助してくれなければ、バラしますよ?  殿下、貴方が私の娘と不倫していた事と……リーリエ様に罪を着せた事を。」 彼は気味の悪い笑みを浮かべ、私を脅した。  幸せな新婚生活が始まるはず、だった。  なのに、伯爵のせいで素直に喜べない。 「リーリエはずっと、ロベリア、君の父親に援助していたんだな。」 「ええ、そうですよ。知らなかったんですか?」 直接彼女に尋ねれば、平然とした顔で、知らない方が変だと笑われた。 「言わなかったじゃないか、君も
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エドウィンの襲来(5)

 極め付けは補佐官達からの苦情だ。 「リーリエ様がいなくなってから、皇太子殿下が行う、外交補佐の業務が停滞しています。 関税の……」 「エドウィンさま、書類はまだでしょうか? 一昨日頼んでおいたのですが。」 「そんなのあったか?」 以前はリーリエが書類を分かりやすいよう、日付けごとに分類してくれていた。 彼女が私が仕事しやすいように工夫してくれていたものが、最近になって分かるなんて。 やはり、頼り過ぎていたのか。だから私は無能だと言われるんだ。 しかし、駄目だ。一人だと業務が滞る。 皇太子と皇太子妃にしかできない仕事が。 ロベリアは、印章一つ押してくれないのか? こうなってみて初めて、私はリーリエの存在の大きさを実感し始めていた。 いや、違う……! 「何で、新婚で幸せなはずが、あの女を思い出すんだ!」 馬鹿な事を!……兄との接触で、いつ真実をバラされるか分からないという危機感。 そう危機感を覚えているだけだ! 一時期は、リーリエが娼館から逃げたら、処刑してやろうとも考えていた。 それにこじつけて、彼女の実家を取り潰そうとも。しかし逃げ出す気配すらない。 見張りに聞いたところ、リーリエは毎日娼館の娼婦達と、楽しそうにやっているという。  あの兄に買われ、毎晩同じ部屋で眠っているとも。 一瞬、胸が焼きつく。「なんだ?」 だが、何だかそれも許せなくなってきた。 娼館に送られて惨めな人生を送ると思っていたリーリエが、まさか娼館で兄と出会い、毎晩楽しんでいるだなんて。 「私との夜はあれほど拒絶していたくせに! 本当に淫乱だったんだな……!」 壮絶に腹が立つ。 あんな女、どうだっていいと思っていたのに。 他の男の腕に喜んで抱かれていると思うと。
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エドウィンの襲来(6)

  数日かけて馬車を走らせると、あの薄汚れたレンガ作りの娼館が見えてきた。 やはり、ゾッとする。元皇太子妃が、こんな所で働くなんて。普通の人間なら正気を失う。 「中の様子は?元皇太子妃に変わりはないか?」 「はい。元皇太子妃に特に動きはありません。 それに最近、アイザック・バロンズ様はお帰りになられていないようです。しかし……あ!皇太子殿下!?」 それを聞いて、兄がいないならチャンスだと思った。 それなら怯えなくていい。怖い思いをする事もない。 娼婦達が順番で、中庭になっている裏の洗濯場に衣服を洗いに来るというのを聞きつけ。彼女が来るのを外壁に身を隠して待った。 すると、リーリエが村娘のような衣服で、洗濯物を抱えて出てきた。  「リーリエ……!」 なぜか私は飛び出し、ついリーリエの腕を掴んでしまった。  「エドウィン……様?」 初め、彼女の瞳は驚愕に満ちていたが、しばらくするとそれが、深い嫌悪感を浮かべたものへと変わる。 まるで全て私が悪いみたいに、蔑むような目。 ———やめろ、そんな目で私を見るな。 すべて、お前が悪いんじゃないか!私を馬鹿にした報いを受けさせてやっただけだ!  「リーリエ、なぜ君はヘラヘラと笑ってるんだ! 君が楽しむために娼館に送ったんじゃないぞ!仕事をしろ!」 「え、ちょっ……エドウィン様!?」 細くて今にも折れてしまいそうなリーリエの腕を無理やり引っ張り、私は彼女を強引に引きずり回す。 どこか、リーリエに当たり散らす場所がほしい。最近の鬱憤をこの女に…… その時、はらりとリーリエの上着がはだけ、華奢な肩が見えた。 無意識に、ごくりと喉を鳴らす。 なぜだ? 皇太子妃と
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アイザック様が危険です!(1)

 *** なぜか急に現れたエドウィン様に、私は平手打ちを食らわし、宣戦布告した。 ロベリアと3年にもわたって関係を持ち、私を裏切り……私を地獄へ突き落とした彼に。 罪を挙げたらキリがない。 とにかくそのエドウィン様がなぜか私にキスをしようとしたので、力の限り引っ叩いてやった。 私に触らないで!頭の中で、私の心も体も、今やアイザック様のものだと叫んでいる。  「まさか、君が私を叩いただと!?しかも私やロベリアに、地獄へ落ちろと!?」 「ええ、言いましたよ。正しい言葉でしょう?」 「君は一体いつからそんなに傲慢な人間に……!とにかく、来い!仕置きしてやる!」 ———かつて愛した人は、こんな風に人に乱暴を働くことも、下品な言葉遣いをすることもなかった。 すっかり変わったエドウィン様。もう全く未練はないわ。 腕を掴まれ、それを思い切り払いのける。 「私には……魔力があったんだそうです。 これ以上、私に乱暴を働くなら黙っていません! ———『地獄の業火』に焼かれて下さい! 最低な、裏切り者のエドウィン・カディス!」 魔力に言葉を込める。イメージする真っ赤で熱い火を描く。そうすると見えてくる。魔力の塊が、実際に具現化するのが。 「な、なんだ、その炎は………」 怯えるエドウィン様。私の手のひらには炎の塊が生まれ、それが生物のように揺れる。 地獄の業火———この、魔力で生み出した炎をなげつけてやろうか。 ひ弱なエドウィン様は、一瞬にして燃やし尽くされるだろう。 「や、やめろ……!」 本気でやるつもりはない。彼にはまだ生きていてもらわないと。 だが、脅すくらいはしないと気が済
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アイザック様が危険です!(2)

 魔獣との戦いが、これほどまでに危険だとは思わなかった。    あのあと私は、ローワン様の用意してくださった転移魔術によってカディス帝国の国境近くへと転移した。  私がついた場所は前線より少し離れているという。 しかし、それでも見た事もない不気味な魔獣の死体がごろごろ横たわっていて……。 森の大半が焼け、多くの負傷兵が医療班の元で治療を受け、苦しんでいる。  中には、アイザック様と同じフェアレスの魔術師も。 遠くで魔獣の鳴き声や雄叫びがし、大地が震えた。  たまに確認できる個体の中に、非常に体の大きな魔獣がいる。    あんなの……どうやって倒すの? 私、本当に何も知らなかった。  カディス帝国の端で、危険と隣り合わせの世界で、命がけで戦っている人達がいることを。 「ローワン様、アイザック様はどちらに?  あの……彼は無事なんでしょうか!?」 「……そこの突き当たりにある、医療用テントを開けてください。  アイザック様はそこにいます。」 ———沈んだ声。医療班の各テントを抜け、森の端にポツンと佇むテントに近づく。 怖い。アイザック様はご無事だろうか? こんな風に彼を失うなんて、私……  いやよ。だめ。彼を失いたくない。  やっぱり私、アイザック様を……。 こんな気持ち今まで感じた事がない。  まるで、自分の半身を失うような……    恐る恐る、テントの入り口を開く。 「アイザック……様?」    「え……?リーリエ様?どうして、ここに!?」 アイザック様だ。彼は普通に椅子に座っていて、驚いたように私を見ている。    久しぶりにアイザック様に会えた。  それに思ったほど顔色も悪くない。口ぶりも普通だった。  いつもの白い師団の服。ただ珍しく、綺麗な金髪を後ろで結んでいた。    「……良かった、アイザック様、無事で。」
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※魔力供給………(1)

 彼は険しい顔で、魔獣討伐に行ってしまった。 ああ言われた以上、大人しく彼を待とう。足手纏いにはなりたくない。 でも、いざという時は…… 時々遠くから、魔獣の奇妙な鳴き声が聞こえてくる。 次第に、たくさんの負傷兵がテントに運ばれてくるのが見えた。 本当にここで彼を待つ以外にないの?私にできることはない? いいえ。目覚めた魔力にはまだ、使い道があるはずよ。  敷地内にある医療用のテントを訪ね、協力を願い出た。 彼と同じフェアレス師団の医療魔術師に倣い、負傷した人々の治療に。 彼らと同じ、癒しの魔術をイメージし、傷の修復を開始する。 「すごい……!今まで、説明を聞いただけでこんなにすぐ魔力を使いこなす人なんて、いなかったですよ!医術者が圧倒的に足りてないんです! リーリエ様、あなたが来てくれて、助かってます!」 ——— 一度、アイザック様に呪いを解く施術をしてもらった為だろうか? あの時から、やたらと魔力の使い方が分かる。 そう言えば彼も何か言っていたような…… もしかしてアイザック様が……? 「リーリエ様!大変です!」 今度は実物のローワン様が現れた。 かなり切羽詰まっている。……これは、演技ではないみたい。 「アイザック様が……本当に危険です!」 ———アイザック様!今度こそお力になります!  ———ローワン様と一緒にアイザック様のいる場所まで転移する。 「アイザック様は、そこの木陰にいます。 非常用の防護魔術を施してありますので、外からは見えません。 私が入り口を開くので、中に入っ
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※魔力供給………(2)

 苦しげに、アイザック様は息を吐かれる。短い呼吸。どう考えても命が危ない。 「……はあっ、駄目です、早く帰って下さい……!」 彼は苦しみながら、私を拒絶し背を向ける。 やはり、私を傷つけないよう自制しているのね。 そのせいで、かつて私が死にかけて記憶を失ってしまったのだから。 それなら。こんな時こそユディト達に教わった、娼婦の技術を発揮するのよ。 「でも、アイザック様……私の魔力を欲しがっていますよね? ほら、私の魔力がお好きでしょう? ……な、舐めてもいいんですよ?わ、私を。 アイザック様が変態なのはもう、知っているんですから。」  彼にゆっくりと近づき、顔に唇を近づける。 戸惑い。そして、誘惑に揺れる瞳。 ……何だか、アイザック様が可愛い。 「あ、ほしいです………、リーリエ、貴方から溢れ出る魔力が………本当は欲しい。」 彼がごくりと喉を鳴らす。構わず私は誘惑を続ける。 その逞しい胸元に手を置き、スルスルと下へ滑らせる。身体を弄るように彼に触れる。 は、恥ずかしい・・・! でも、こうでもして理性を飛ばして貰わないと、アイザック様はきっと我慢してしまう! 「ほら、体は、こんなに熱いのに。 何で我慢するんですか?私の魔力は、ご褒美なんでしょう?」 彼の肩や首筋に吐息を吹きかけ、手は彼の下腹部近くへ。 もう、アイザック様のが大きく・・・・! しかし、やはりサイズが……! ガシッと腕を掴まれ、さっきまで私が優勢だったのが、あっさりと覆る。 彼の頬は上気し、額には汗が。 少し横髪がぱらりと落ち、色気が漂う。 私と同じ青い瞳。野生の獣のように見つめら
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