何だか、アイザック様の気持ちが痛いほど分かってしまう。 周囲に理解されない悲しみは私が一番よく分かっている。 私も昔からこの容姿と冷静な性格のせいで、よく誤解を受けていたから。 もし過去に彼と出会っていたのが私だったら、きっと抱きしめていたのに。 『大丈夫よ、貴方は悪くないわって。』 「彼は少女のため、国境近くに出没する魔獣退治を率先してやりました。 そばにいる事ができないなら、せめて少女の身の安全を守りたいと。 やがて少年は大人となり、偉大な魔術師へと変貌を遂げました。 ある日———記憶を失くした少女———彼女が、結婚したという知らせを受けました。 ショックでしたが、彼は彼女が幸せならそれでいいと思ったのです。 しかし彼はつい最近、彼女が幸せではなかった事を知ったのです。 ———お終い。」 「え?今ので終わりですか?」 もっと知りたかった。アイザック様とその、アイザック様の想い人のエピソードを。 思わず私はアイザック様を食い入るように見つめた。彼の手は相変わらず私のお腹の上を優しく撫でたまま。 「その女性は、どうなったのですか?」 せがむように答えを求めると、アイザック様は観念したように微笑を浮かべた。 「彼女はさんざん傷つけられた後でしたが、何とか保護する事ができました。 もっと早く気づいていたらと後悔もありますが、今はとりあえず安全な場所にいます。」 上半身を起こしたアイザック様が少し嬉しそうに口角を上げる。 ただしその眼差しは、青い瞳とは対照的に熱を含んでいるように見えた。 「良かった。その方は何とかご無事なんですね。」 「そうです。これからは彼女の傷が癒えるよう……いえ、傷など思い出す暇もないほど幸せな記憶で埋め尽くつしてあげるつもりです。」 そう言いながらなぜかアイザック様は私の左
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