というわけで、無事ナックは救出された。 いや「無事」って言葉が似合うのかどうかは知らんが、とりあえず元気に馬鹿やってる。 縛られて、猿ぐつわされて、床下収納でぐーすか寝てたのを発見。 こいつにしかできない芸当だろうな。「アル、腹減ったな。なんか食おうぜ」 ほらな。 こっちは命がけで狂信者とやり合ってきたってのに、真っ先に口から出るのがそれかよ。 さすがナック、期待を裏切らない。「なぁアル、漁村って魚うまいよな。焼いて食うか? 煮てもいいな」 おい、勝手にメニュー考えるな。 まだ任務の途中だろうが。 ナックの仕事だった街道の青白い光の調査は――まぁ、これで完了と言っていいだろう。 こいつが自力で何かしたわけじゃないけどな。 だが、俺の方の「各所で目撃される光の謎」は、未だに手つかずのまま山積みだ。 どう考えても、仕事量のバランスがおかしいと思うのは俺だけだろうか。「ところでお前さ、相手の顔とか数は憶えてないのか?」 期待薄だが、眠らされる前のことを憶えてないか一応聞いてみた。「ん? 腹減ったから魚釣って……アルが起こしてくれただろ」 ほらな。 なんもねぇ。 こいつに情報を期待した俺が馬鹿だった。 廃村を監視していたのは、一人だけだったのか? 俺の勘だと、そんなわけないと告げている。 あいつらがこれで終わるはずがない。「アル、きたぞっ! こいつは大物か!?」 見ろよ。 案の定、全然関係ないことでナックが騒ぎ始めた。 ◇ ◆ ◇ 俺たちは飯を食ったあと、ひとまずギルドへ報告するた
Read more