All Chapters of 【牌神話】〜麻雀烈士英雄伝〜 伍: Chapter 61 - Chapter 70

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その2 最善の敵アキラ編 第三十話 アキラが麻雀をする理由

60. 第三十話 アキラが麻雀をする理由  試験は麻雀の漢字問題から始まり、歴代のタイトルホルダーの名前問題が4問あって、そこからはアガリ点数問題、アガリ牌問題、イーシャンテン受け入れ枚数問題、麻雀クイズ問題という作りだった。ネットで検索した過去問題集の通りの作りだったので難無くほとんどの解答を埋めた。筆記試験が終わったら小論文を書いて提出。  ──── 私が麻雀をする理由受験番号9 西川晃  私には出会った時からずっと憧れている男がいます。その男は親友で、彼は私をライバルだと言うけど私には明らかに上な目標。それに勝つために、一度は諦めた麻雀界にもう一度挑戦したい。 逃げていては妻からも愛されない。輝きを取り戻すつもりでここに来ました。そして、やるからにはいずれは必ず頂点に立つつもりです。  私は親友に勝つためにプロになる。 ────  というようなことを書いた。  その次は実技試験で、これは結果を見るのではなく所作や打牌選択の正確さを見られる減点方式の試験だった。アキラの下家に座った受験生はスニーカーを履いていたのが試験中に気になったがそれが理由でやはりその人は落とされた。試験はフォーマルな服装でと書いてあったのを見落とせば当然落とされる。そういう所も見られていた。アキラは普段から着てる青系の色のフォーマルスーツを着て、真っ白なワイシャツに淡い水色のネクタイをして黒いベルトに黒い靴下、黒い革靴で来たのでその点での問題はない。 最後に面接を受けたので自分の強みを発表みたいな流れとなって、ネット麻雀『鳳凰』のSSSランカーであることを言えたのは良かった。試験管がかなり驚いていたのがアキラには痛快だった。 これで試験は終わり。あとは呼び出されるのを30分くらい待つ。原付き試験の合格発表待ちに似ていた。(ア
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その2 最善の敵アキラ編 第三十一話 一流雀士

61. 第三十一話 一流雀士  今日はアキラのプロ入り初のリーグ戦。デビュー戦というやつである。  電車で銀座まで行って『柳』という雀荘へと向かう。 この辺りは柳の木が多い。本当は松や桜を植えたかったのだが銀座は埋立て地なため、それらの樹木は根腐れをおこしてしまうので合わない。そこで水場に強い柳を植えたという過去の歴史から、雀荘のみならず『柳』という名の店が多くある。土地の歴史からその植物がある理由が分かり、その名前の店が多い理由までわかるのは面白い。その感覚は1つのヒント、1つの矛盾から読み取って手牌構成を想像していく麻雀によく似ていた。 ちなみにこれらの情報は全部中村社長から昔聞いたことだった。 実際に歩いてみて柳の木が本当に多くてアキラは(ああ、本当だった)なんて思って歩いた。 「社長は元気にしてるかな……」  会場に近くなると少し咳が出た。都会の空気が合わないのかなと思ったがそうではなかった。これは緊張からくる咳だ。デビュー戦へのプレッシャーは知らず知らずのうちににアキラに重くのしかかっていたのだ。(会場入りする前に止めないと)と思って自販機で水を買って飲む。少し楽になった。(もうほんとこの身体まで染みついてる臆病な性格はなんとかしたいな。臆病な麻雀プロなんて絶対に通用しないし!)  アキラは少し気持ちを落ち着けてから会場の扉を開いた。  アキラは扉を開ける時はどうするのかとか考えていた。 (やはり新人であるしここは元気よく、おはようございます! で入るべきか。でもそんな感じのノリじゃなかったらどうする?)      結局、迷った末にモニョモニョっと聞こえるか聞こえないかくらいの声量で「おはようございます……」と言って扉を開いた。アキラのいつものテンションである。その事は誰
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その2 最善の敵アキラ編 第三十二話 甦る矜持

62. 第三十二話 甦る矜持 「おかえり、どうだった?」 台所に立っていたユリコが駆け寄ってきた。「ただいま。うん、出だしは好調って言っていいんじゃないかな。着順は3.1.2.1でけっこう勝ったよ。あと、立会人の酒井大志(さかいたいし)っていうおじさんに気に入られたね。終わってから少し食事に誘われたから軽く食べてきた」「そうなの。ずるーい。何食べたの? どこ行ったの?」「え、ファミレスだよ。なんか適当にピザとか頼んだだけだから」「ピザずるい」「まあまあ。そんでさ、そのおじさんに映像の麻雀ものの撮影をするから所作や発声を俳優に教える仕事をやらないかって言われて」「え! なんでそんな大役を新人に?」「なんか、おれは所作の実技試験が満点だったらしくてね。後ろで見てて決めたんだってさ」「そんな仕事もあるのね」「おれも知らなかったんだけどね。とりあえず引き受けることにした。営業の仕事に支障ないようにスケジュールは組んだけど、これからけっこう多忙になりそうだよ。まあ、バイト掛け持ちで雀荘では12時間労働してた頃に比べたらまだ大丈夫だけどね」「あの頃はどちらのバイトも予定無い日なんて月に3〜4回程度だったものね」「とにかくさ、サラリーマン雀士というスタイルではあるものの、プロ雀士って感じの仕事だと思わない? そこが気に入って引き受けたんだけど」 するとユリコは真面目な顔をしてこう言ってくれた。 「誰にでも依頼出来る仕事ではないわ。選ばれたの! 誇りを持って働いてね!」「選ばれた……」「そうよ、無数にいる人の中からアナタが選ばれたの! 頑張って!」「……おう!」   人には元来プライドを背骨として生きているような所がある。それはアキラとて例外ではない。この時、麻雀を一度諦めて失っ
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その2 最善の敵アキラ編 第三十三話 伝説の雀士

63. 第三十三話 伝説の雀士  それからというもの、アキラは麻雀作品の撮影のスタッフとしても成功していき麻雀専門の裏としての地位を確立した。その収入はアキラの予想を超えていて思わぬところで貯金が増える。  麻雀へのプライドからかコテツへのライバル心からかは分からないがアキラはこの際、製氷機の営業を辞め麻雀の撮影業界に本格的に就職することを決意した。   映像関連の仕事は残業になる時も多く多忙なことには変わりなかったが全ての仕事が麻雀関連だということがプロとして誇らしかった。  また、アキラは文章が得意だった。今までにコテツから学んだ戦術や自分で思いついた戦略、その他にも面白かったエピソードなどがあれば逐一ブログにあげていた。その文章と戦略の内容から出版しないかという話がやってきた。 まだ無冠のアキラではあったが常に3位~7位で昇級だけは必ず決めており、丸山圭一郎プロをあっという間に追い越してトントン拍子で上位リーグ入りしていた。(丸山プロは下位リーグなので人数が多くて直接対決する機会は無かった)また、鳳凰でSSSランカー入りしてることと、プロという資格があるのは強かったようで書籍化の話は着々と進んだ。担当者の方は若い人にチャンスを与えることがこの仕事をしている自分の生き甲斐なのだと言っていた。  こうして、アキラは麻雀専門書を書籍化することに成功し。次いでエッセイ集やコラムも出版。小説も書くようになり。その小説はやがて漫画化し、アニメ化。実写ドラマ化し、遂には映画化もするようになる。  その物語のヒーローはもちろん。雀神、南上虎徹。   そしてアキラは伝説化する──!     カラスたちの戯れ~麻雀青春物語~ その2 最善の敵アキラ編&n
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【牌神話】カラスたちの戯れ その3 一日一度はメンタンピン編 第一話 出会いは2000点の1枚

64.  あいつとの出会いはネットのオフ会でだった。 別に出会い系サイトとかじゃないぜ? だいたいあいつってのもおれも男だしな。 とにかくだ、そんな感じで出会ったヤローがまさかこんなにおれの人生に絡んでくるなんてそん時は微塵も思ってなかったわけ。 ただ、興味深いな。っていう、それだけだったはずなんだけどさぁ。まあ、出会い方なんて最悪だろうと最高だろうとなんでもいいんだけどな。問題はそこからどうなっていくのかだ。そうだろ。  カラスたちの戯れ~麻雀青春物語~ その3 一日一度はメンタンピン編  【登場人物紹介】 高橋幸太郎たかはしこうたろう通称メタ第三の主人公。大技を得意とする打撃王。綺麗な麻雀にこだわる。 林彩乃はやしあやの通称アヤノ今回のヒロイン見た目はギャルそのものだが言葉遣いは丁寧で料理も得意な仕事のできる女子。 南上虎徹なんじょうこてつ通称コテツ麻雀界の主人公でありヒーロー。絶対的No. 1の雀神となる男。 西川晃にしかわあきら通称アキラ第二の主人公。努力の人。真面目さという武器で自分だけの道を行く。 萬屋勝よろずやまさる通称マサル富士2号店の店主。先読みの能力に長けていて人よりも一歩先を見こした行動を取れる。綺麗好き。髪は毛量が多くて癖っ毛なのでいつも強引にオールバックにしている。 北山銀次きたやまぎんじ通称ジンギ並の女性より長くて綺麗な黒髪をしているイケメンのお兄さ
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その3 一日一度はメンタンピン編 第二話 雷神の由来

65. 第二話 雷神の由来  雷神が8位、メタが5位と2人ともパッとしない成績のまま大会は終わり、近くの居酒屋で反省会という名の宴会が始まった。 「雷神ンン~」 雷神に酔っ払いが近づいてきた。メタだ。「雷神はァ普段も雀荘でメンバーやってるんだろ? いつも仕事でも麻雀してるのに休みの日にまでよく麻雀打ちに来ようって思えるなァ、おい」  と、メタがビール片手に絡んでくる。「ん…… まあな。気まぐれだ。いつもと違う麻雀をしたら何か発見があるかもしれないしな」 「フーン。そんなもんかね。ところで何で雷神ってハンネにしたんだ? 本名か?」「本名なわけねーだろ。本名は南上だ。かすりもしねーよ。この名前の理由か。……ちょっとこれを見てみろ」と言って雷神はケータイの写真を見せてきた。 それは通信対戦型リアル麻雀ゲーム『麻雀闘技場3』の対戦成績表だった。 「なになに、ライジン(黄竜レベル3)トップ率40.01%…… は? トップ率4割???」  麻雀とは4人で対戦するゲームである。つまり当然トップ率の基本数値は25%になる。30%トップとかになると驚異的数字だと言っていいし、ましてや40%なんていうのはあり得ない数値だ。 「見てほしいのはそこじゃなくてここ」「ん? 平均打点8020!! なんだその打点力は! アガる度に落雷演出(ある程度の高い打点を出すと稲妻の落ちる演出がある)出るじゃねえかよそれ。あ! だから?」 「そう、アガる度に落雷級。気付いた時には雲の上の存在になってるという意味で付けられたアダ名でね。気に入っているんだ。他にも麻雀強化人間とか満貫大量生産ロボとか言われたけど雷神が1番いいかなって」&nbs
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その3 一日一度はメンタンピン編 第三話 鬼の集い

66. 第三話 鬼の集い  今日はメタの初出勤だ。  アキラとコテツで仕事を教える。まだ、店は暇な平日の午前中なので雑談しながら色々と教えていく。 マネージャーは午後出勤だ。マネージャーが出勤する前に来客があった場合はマネージャーのカゴでメタを打たせていいと指示はもらってる。まあ、昼前に来るお客さんはあまりいないので多分大丈夫だろう。 「なあ、なんで雷神はここで働くようになったんだ?」「あ? ほっとけよ。オレのことはどうでもいいだろ」  コテツはシオリに恋をしてここで働くようになったものだから恥ずかしさから話を即刻打ち切った。 「「アキラだまれ」「まだ口開けただけだよ」  まだ、何も言ってないうちに先を読み切ってコテツが被せてくる。確かにアキラはいま喋ろうとしていたがあまりにもツッコミが早すぎるだろう。「ほら、来客だぞ。教えた通りおしぼり準備して」 と、コテツは指示を出すが、その来客というのはどうしてわかるのだろう。まだ扉は開いていない。「じゃあ髙橋さん、お客さん入ってきたらおしぼり出して挨拶してね」「あ、ハイ」  すると、耳を澄ますと階段を登る足音が聞こえてきた。(もしかしてあれが聞こえてたってこと? あの言い出したタイミングだと階段の下の時には気付いてたってことになるがココは3階だぞ? よく聞こえるな)  相変わらずコテツの耳の良さは異常であった。聴力が抜きん出ているコテツにはこの足音だけでだれが来たかもわかってた。この足音はサンダルを履いた大男。多分、ジンギだ。 カランコロン  牛鈴が鳴る。やはりジンギだった。ジンギは相変わらずイケメンだ。胸まである長くてツヤ
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その3 一日一度はメンタンピン編 第四話 高い志

67.第四話 高い志東1局 まずはジンギ得意の1000点ダマという静かな立ち上がり。東2局 鳴いて三色ドラドラの3900をコテツがアガる。   メタに手が入ったのは次の東3局だった。 メタ手牌一二三②③⑦⑧⑨⑨⑨123ドラは二 ピンフ純チャン三色ドラ1の超弩級テンパイを5巡目に入れる。①筒はこぼれ落ちるのを待てばいいのでリーチは不用だとしここはまずダマに構える。すると2巡後。 ツモってきた牌に嫌な指感触を感じる。真ん中だけ余白のあるこのデザインは……そう、④筒だ。 ――ピンフツモドラ1 ずいぶんと安くなってしまった。これならリーチしておけばよかった。 だが、そこで残念そうにツモアガるようなメタではなかった。「リーチ!」打④ そう、ここでこそリーチをかけるのがメンタンピンという男。安目ダマツモをするためにジッとしてたわけじゃないのだ。悔やむアガリを取るより最高打点へ向かってチャレンジする方がいい。 3巡後にコテツから追いかけリーチを受けるがその直後に「ツモ!」 また④筒だ。しかし、今回はリーチをしているし追いかけリーチも入っているしでこの④筒はツモアガる。「メンピンツモドラ…1300.2600」 するとそれを見たジンギが一言。「高いな」と満足そうに言う。 「高い……ですか? アガっといてこう言うのもアレですけど、ド安めでしたよ」「値段のことを言ったんじゃないさ。志だよ」「…こころざし」「このリーチ宣言牌は超弩級の仕上げをするという固い決意を持っている宣言牌だ。見せてもらったよ髙橋くん。キミのその勝負師としての器をさ」 アガリとは即ち志である。 麻雀は理想の志を具現化するゲームと言っていい。だから、プロ意識があればあるほど適当なアガリは見せられない。 メタのアガリは一目見た瞬間にわかるアガリだった。この男は高い理想を追い求めるプロ級プレイヤーであると。
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その3 一日一度はメンタンピン編 第伍話 慈愛の精神

68. 第伍話 慈愛の精神  その後は大きなアガリも出ることなく当たり前のようにスイスイとコテツがアガリを重ね、なんだかあっけなくトップを奪われ、さも『当然だ』と言わんばかりのコテツの態度には納得がいかなかった。 次のゲームに至ってはコテツが堂々のリーチをかけての芸術的な18000点。これをなんと連発して2局で終わってしまった。 2ゲームやってコテツの2連勝。ジンギは「今日は日が悪いわ」と言い早々に帰ってしまう。誰も悪くはない、そんな時もある。   と、その時、窓から虫が入ってきた。カナブンだった。 「わっ! でけえ」「冷蔵庫の上に殺虫剤あるよ」  と、メタとアキラの2人が慌てる中でコテツの動きだけが違っていた。  コテツはシュッとティッシュを抜き取るとスッと壁に止まったカナブンに被せて掴みそのまま窓の外にフッと旗を振るように虫だけ放り投げた。投げられたカナブンはそのまま飛んで行った。ティッシュを丸めて捨てるとコテツは手を洗って戻ってきた。 「なんで」「え? 少し直接触れたから」 「いやそうじゃなくて、なんでそんな優しいんだ。殺虫剤かけちゃえばいいだろ面倒くさいし」 「そうだよコテツくん、ブータン出身者じゃあるまいし」とアキラも言うが 「無駄な殺生はしたくない。オレらにとって直接的な被害を及ぼす害虫ならまだしもカナブンを殺すことはないだろ」 「見た目に似合わず優しいな」「あ? どういう目してやがる。てめえのメガネは伊達か? どう見ても見た目通りの優しさだろうが。オレほど日常的に外国人やお年寄りに道を教えてるやつも中々いねえぞ。池袋の駅でだって練馬には止まりません3番線をご利用下さいって何回教えたかわから
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その3 一日一度はメンタンピン編 第六話 コテツの糠漬け

69. 第六話 コテツの糠漬け  カナブン騒動の数十分後にマネージャーのマサルが出勤してきた。 カランコロン 「おはようございます」 「「マネージャーおはようございます!」」   ここは職場だ。どんなに仲良しでもこういった挨拶だけは形式的にシャキッと決める。心はこもってないかもしれないが、それでもこのキチッとした感じがアキラは好きだったしコテツもダラダラした感じよりはこういう職場の方が好きではあった。ただ、メタはどうだろう? そう気にして見ていたが…… 「マネージャーおはよう御座います! 新しく入店しました髙橋です。よろしくお願いします!」 「はい、マネージャーの萬屋です。よろしくお願いします」  指示する前からきちんと挨拶しに行っていた。どうやら心配はいらなそうだ。とアキラとコテツは安心した。 「今日はどこまで教えたの?」とアキラがマネージャーに聞かれる。 「はい。途中で卓が立ったので作業はまだ教えきってないのですが。卓番号や飲み物の出し方とか朝の掃除内容は伝えてあります」「そう、ありがとう。明日もまた朝から来てもらいましょう。仕事内容を忘れないうちに繰り返した方がいい。今日はご飯を買ってきたからとりあえず今はご飯休憩にして、そのあとは従業員マニュアルを読んで貰えばいいから」 すると、パン! とマサルが手を叩いて注目させた。 「みんな作業中止。ご飯買ってきたから温かいうちに食べよう!」 そう言ってマサルは惣菜を並べた。 「米は炊飯器で炊いてあるので各々好きなだけ盛ればいい。冷蔵庫にあるやつも勝手に食べていいから」「は
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