「うん。ちゃんと預けてくれたみたいですね。着いたらメッセージ転送します。」「……あ、はい。」道赫が言った十分どころか。その半分も経たないうちに、問題は解決していた。五分も経っただろうか。いや。朱夏がメールを送ってから、まだ三分も経っていない気がする。それなのに。道赫はメッセージの内容すら確認せず、結果を確信していた。もしかしたら、"十分では間に合いません"そんな返事かもしれないのに。そんな可能性など、最初から存在しないように。合井駅へ着くと。道赫は車を停め、朱夏へメッセージを転送した。コインロッカーの場所。ロッカー番号。暗証番号。必要な情報がすべて細かく書かれている。「急ぐなら、俺が取ってきます。」「いえ。十分間に合いそうです。今日はありがとうございました。」朱夏は軽く頭を下げた。その礼を受けながら。道赫は少しだけ妙な気分になる。これまでにも。自分へ頭を下げる人間は山ほどいた。それなのに。どうしてこんなに落ち着かないんだろう。……ご主人様だから、かな。そんなことを考えながらも。道赫は何も顔に出さず、いつも通り笑った。大したことじゃない。そう言うみたいに。「ありがとうございました……!」素静も慌てて頭を下げる。それでも。道赫の視線は最後まで朱夏から離れなかった。考えてみれば。二人きりの時だってそうだった。食事もろくに手につかないくらい。いつも彼女ばかり見ていた。「発表、頑張
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